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タロットと西洋占星術のリンク⑫~大アルカナ11(力)〜21(世界)

皆様こんにちは。
あっという間に6月、マカロンタロット正規版デッキが市場からなくなり、はや一年半ちょい、再版に向けて編集作業も佳境に入っております!! 今回は付属のミニ解説書に英語版を加えるなど、ページ数が増え、表紙はカラーになったりと、ちょっとしたアンチョコとして活用頂けるよう進めています。印刷前のラストスパートかけていますので、もうしばらくお待ち下さいませ。

さて、今回12回目の「タロットと西洋占星術のリンク」は前回に引き続き、大アルカナ編の続きとなります。カードを引いたとき、どの星座、天体、何ハウスに対応しているのか反射的に分かるように練習していきましょう!!

「タロットと西洋占星術のリンク」前回はこちら」


11番目の力(ストレングス)の対応星座は、描かれている通り、ライオンはそのまんま獅子座になります。対応天体は太陽、エレメントは、対応ハウスは5ハウスです。5ハウスは恋愛運をみるときに使うハウスでもあり、見栄虚勢をはらず、自分らしくいることが大切なのだと、カードから教えてもらっているような気になります。
 
 

吊された男海王星に対応します。土星より外側にある天王星、海王星、冥王星はトランスサタニアンと呼ばれる天体になります。これらの天体は日常の枠を超えて無意識を象徴する天体になり、海王星は目に見えない世界を表します。吊された男は縛られているので実際はその場から移動することはできませんが、は宇宙の果てまでも飛んでいくことができるのです。そこは創造の泉でもあります。
 
 

死神の対応星座はさそり座、天体は冥王星、エレメントはになります。マカロンタロットの背景には水の模様が描かれていますので、水だと分かりやすいかもしれませんが、ライダー版にも三途の川が描かれています。絵柄はともかく、さそり座自体が水のグループ(蟹座・さそり座・魚座)になります。死神は終わりと始まり、冥王星は死と再生、8ハウス継承など人から譲り受けるもの等の意味があり、固定宮。いずれも覚悟を決めて取り組む必要がありそうだということは伝わります。
 
 

節制の対応星座は射手座、天体は木星、エレメントはになります。節制は水が描かれていますが、こちらはイレギュラーといいましょうか、エレメントは水ではないので注意が必要です。絵柄と音で、水瓶座も水のエレメントと誤解されがちですが、まずは節制といったら射手座!!と覚えて下さい。柔軟の火9ハウス文化・芸術などを表し、おおらか寛容な木星は自分と違うものや、異なる文化を理解し、受け入れます。9ハウスは外国も意味します。
 


悪魔の対応星座は山羊座、その支配星は土星、山羊座の定位置10ハウスは、天頂(MC)と言われる頂点があり、野心仕事運、その人の社会性活動をみるハウスです。山羊座は超現実的なことがらを表します。なぜそこに悪魔が対応するのか?! 悪魔はあらゆるに関連します。欲にかまけてどこまでも堕落することもあれば、どこまでも昇華することのできる、表と裏が紙一重のカードでもあります。土星は秩序であり、社会生活を営む上でどう自分を律していくのか、試してくるのが悪魔なのです。
 

火星に対応します。行きすぎた物質世界の象徴が塔(タワー)です。塔は前のカード、悪魔の結果と言われます。神の怒りは稲妻となってゆがんだ世界思い上がり奢りに鉄槌を下し、現実としての終わりを告げてきます。火星は事故災害騒乱を引き起こす天体であると同時に生命力でもあり、破壊からの復興も含んでいます。
 
 

の対応星座は水瓶座、その支配星は天王星11ハウスに対応します。水瓶座は自由、博愛、平等を掲げ、(どこかの国みたい🇫🇷)天王星は、革命未来のテクノロジーの象徴でもあります。11ハウスは同じ志をもった仲間、友達運をみたりするハウスです。前のカードの塔で、なにもかも終わった後、まだ誰もみたことのない新しい世界を作ろう!!と星は夢や希望を捨てず、仲間と未来を見据えるのです。 
 

の対応星座は魚座、その支配星は海王星12ハウスに対応します。魚座はのエレメント。吊された男でも述べた海王星は、潜在意識など見えない世界を表し、実在しないものを扱います。12ハウスは1から11ハウスまでのものをすべて飲み込み、月に描かれている底なし沼のように、非常に混沌としています。何が良くて何がいけないのか、こうでなければいけないという枠がなく、インスピレーションの源になります。 
 

太陽の対応星座はその名の通り、太陽です。前のカードの月のドロドロからの脱出、「明けない夜はない」(マクベスの名言)とはよく言ったものですが、月で得たインスピレーションに光が当たります。占星術の意味の太陽は、公でみせる自身の姿、表現力です。ですので太陽のカードが出たら、そのまんまあなたが思ったように突っ走って下さい!!と言えるでしょう。
 

審判の対応星座は死と再生冥王星です。冥王星は死神のカードでも対応天体でした。前述したトランスサタニアンの一番先の冥王星は、一周するのに165年かかります。月や水星などちょこまかと動く天体とは違って、日常的なことを描くというよりは、世代を意味する天体となり、165年を12で単純に割っても13年ちょっと、1つのサインに十数年滞在することになり、時代の風潮を作っていきます。死神の死と再生(復活)が今までやってきたことを引き継いだり、心の中での決断だとすれば、審判の意味する復活は、もう一段ステージをランクアップすることにあります。例えば、全く新しい事を始める独立開業恋人から配偶者へ、など。
 

世界土星に対応します。土星は世の中の秩序やルール、枠組みを表しています。ですので世界は今までやってきたことの完成到達を意味します。思いを遂げる、はハッピーエンドですが、逆に大アルカナの限界とみたり、これ以上進みたければ、もう一段上の愚者からスタートというリースの∞(無限)リボンのように螺旋状に繋がっています。
 
 
 
以上、大アルカナと占星術とのリンクでした。知れば知るほど面白いですね。各タロットの意味を暗記しなくても、自然に感じられるようになるのではないでしょうか。ご参考になれば幸いです!!

文・イラスト:加藤マカロン

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【著者プロフィール】
加藤マカロン

イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。


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