タロットと西洋占星術のリンク⑥〜小アルカナに対応する星座
皆さま、こんにちは⭐️
これまで、12星座と10天体に対応するタロットカード(大アルカナ)をまとめてきました。
では、小アルカナはどう考えたらいいの?という疑問がでてきますよね!?
ということで、小アルカナについても考えてみましょう~!!
小アルカナは4つのエレメントであるワンド(火)、カップ(水)、ソード(剣)、ペンタクル(金貨)からできています。各エレメントに1~10枚+コートカードという人物カード(ペイジ、ナイト、クイーン、キング)4枚の計14枚セットになります。トランプに似ていて、ワンドがクラブ、カップがハート、ソードがスペード、ペンタクルがダイヤに相当します。
※4エレメントの特徴は、こちらをご覧下さい
ワンドは火のエレメントなので、火のグループ(牡羊座・獅子座・射手座)が対応します。
カップは水のエレメントなので、水のグループ(蟹座・蠍座・魚手座)が対応します。
ソードは風のエレメントなので、風のグループ(双子・天秤座・水瓶座)が対応します。
ペンタクルは土のエレメントなので、土のグループ(牡牛座・乙女座・山羊座)が対応します。
もっと細分化していくと、各エレメントの2~10までの9枚を若い数字から3つに分け、それをひとつの星座に当てはめていくという、「黄金の夜明け団」による振り分け方法があります。
例えば
ワンド2、3、4なら、牡羊座
ワンド5、6、7=獅子座
ワンド8、9、10=射手座
各エレメントの
2、3、4なら活動宮の星座、
5、6、7なら固定宮の星座、
8、9、10なら柔軟宮の星座
という風に、3区分で考えることができます。
※3区分の特徴は、こちらをご覧下さい
では、それぞれのエレメントごとグループに分けたものを、見ていきましょう。
⭐火のグループ
ワンド(2、3、4)グループ・活動宮の星座(牡羊座)
タロットカードの順番は、ものごとの成長の段階を表していますので、若い数字は段階的にはまだ始まったばかりという意味合いがあります。ですから牡牛座の活動宮はやる気満々、困難にぶちあたってもめげることなく、いかに行動し、いかに働くか、ということで勝ち取ることができるグループになります。
ワンド(5、6、7)グループ・固定宮の星座(獅子座)
勢いやガッツで押し切ることができた若い数字のワンド2、3、4から次の段階に進もうとするとき。これでいいのか?という疑問や、もっと突き詰めたいというこだわりが出てくるのは人が成長する上で通過せざるを得ない道。ワンドの中盤では、自由な活動や創造性を発揮し、型にはまったものから飛びだそうとする力になります。一見すると、全く固定宮(維持)じゃないじゃん?!と思えますが、ワンドの固定宮は、意思を持つことの維持であり、エネルギッシュなグループになります。
ワンド(8、9、10)グループ・柔軟宮の星座(射手座)
ワンドの終盤グループは経験や底力を総動員させてこれまでやってきたことに集中できる段階に入ります。柔軟宮は適応力、その場の雰囲気に合わせて臨機応変に対応していくので、急にやってきたチャンスを逃さずキャッチします。困難であっても精神力で乗り越え、これまで勝ち取ったものを守り抜きます。ワンドはエネルギッシュなので無理する傾向があり、10では重荷を背負いますが、10は1+0で初心にかえり再生するという意味をもち、柔軟宮の強みである変幻自在の力でなんとかこなしていくグループになります。
⭐水のグループ
カップ(2、3、4)グループ・活動宮の星座(蟹座)
上記に述べたように、若い数字は段階的にはまだ始まったばかり。水のグループは共感・感情を表しますので、異性や友達に好意や共感を抱き始めます。しかしその感情が行きすぎると人の心はどうなってしまうのか? カップの場合、水の流れが止まるとたちまち淀んでしまいます。好き、嫌い、マンネリ、惰性も含め、喜怒哀楽の基本グループです。
カップ(5、6、7)グループ・固定宮の星座(蠍座)
カップの序盤グループで身近にある幸せを再確認できたあとの中盤グループでは、その大事なものを失う喪失感と、失ったものを取り戻そうとする郷愁の念や、気の迷いなどいろいろなものが入り交じって感情のカオスとなっています。カップの固定宮は、満たされた感情をいつまでも維持したい、情に執着するグループです。
カップ(8、9、10)グループ・柔軟宮の星座(魚座)
カップの終盤グループは中盤でもがき続けた気持ちに整理を付ける段階に入ります。断腸の思いで決着を付けた結果、望みが叶うという嬉しいことが起こってきます。本当の愛とは何か? 肩肘張らず、身の丈にあった幸せに気づき、感情面の最高の姿が見えてくるグループです。
⭐風のグループ
ソード(2、3、4)グループ・活動宮の星座(天秤座)
風グループのソードは知性・コミュニケーション・論理などを表します。活動宮の天秤座は対人関係を意味する星座でもあり、ソードはまさしく対人・人間関係問題を扱います。ですのでソードの場合、若い数字であってもすでに厳しめのカードが並び、対人・人間関係の難しさを物語るグループです。
ソード(5、6、7)グループ・固定宮の星座(水瓶座)
対人・人間関係で思い悩んだあとの中盤グループでは、すっかり海千山千の人に成長し(笑)、世を席巻していきます。ソードの固定宮は、思考、すなわち自分の考えの維持であり、考えを主張する傾向にあります。それが面白がられたり、ときに波紋を呼んだり、良くも悪くも周囲が受ける衝撃!?は大きいはず。5と7の数字はいい意味でも悪い意味でも波乱の数字であり、どのエレメントも中盤の固定宮グループは揺れが大きくなります。
ソード(8、9、10)グループ・柔軟宮の星座(双子座)
ソードの終盤グループは、中盤グループでやりたい放題やってきた結果、周囲の評価や評判を気にしたり、対人・人間関係において疑心暗鬼になったり、思考がどんどん行き詰まっていきます。情報を遮断しているが故に考えが自己完結してしまい、理想と現実の落差でモヤモヤと悩むことになっていますが、ソードの柔軟宮の場合、このように受け身でいることが裏目に出てしまう傾向があるようです。頭だけで考えて実際に行動しないことが原因です。
⭐土のグループ
ペンタクル(2、3、4)グループ・活動宮の星座(山羊座)
土グループのペンタクルはものごとの基盤・物質・現実などを表します。序盤グループの始まりであるペンタクル2は商売を遊びのように扱い、重たいイメージのペンタクルをものともしていない様子です。そんなノリで楽しくやっていたことが仕事になっちゃった、という始まりから、3では見事に職人に成長し、4で管理する、序盤からすでにペンタクルの実行力、勤勉さを表すグループです。
ペンタクル(5、6、7)グループ・固定宮の星座(牡牛座)
人生は山あり谷あり、大金持ちになったかと思いきや、貧乏に転落、まるでモノポリーゲームのようなスリルを味わえるのが中盤グループのペンタクル。しかも安定の牡牛座が割り振られているのに、なぜ!?と疑問に思われるかもしれません。水のエレメントと同じく、流れが止まると淀む、と同じように、ペンタクルの場合も保守的になりすぎたり、固執しすぎて変化しないことでお金の流れが止まってしまうようです。どのエレメントも6は調和を意味しますので、ここで一度持ち直し、次のSTEPに向かうため7でもう一度脱皮します。ペンタクルの固定宮はバランスのいいお金の流れを維持します。
ペンタクル(8、9、10)グループ・柔軟宮の星座(乙女座)
ペンタクルの終盤グループは、自分の生きる道を定め、これまでの経験や技術を活かして堅実に働きます。豊かな暮らしを求め、生活の基盤を作り上げていきます。それを受け継ぐものがさらに成果を生み出し、家族や一族の繁栄が脈々と引き継がれていきます。一家庭の繁栄が社会の縮図となり、生きるための礎が完成します。女性星座の柔軟宮はみんなで一致団結し、足並みを揃えることで成功します。
小アルカナと占星術、いかがでしたか? 少々ややこしいかもしれませんが、小アルカナは大アルカナより枚数が多いので、小アルカナをしっかり読みこなすことができるとリーディングが楽しくなりそうです。時期をみるときは、その星座の期間に当てはめて考えることができるので、活用の幅が広がりそうですね!
文・イラスト:加藤マカロン
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【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。