2021年夏至図 「締め付け」と「解放」が同時進行!?
ついにこのコラムも12回目、ということは、、お陰様で1年を迎えることができました。いつもお読みいただきありがとうございます😭
1年前もコロナ感染予防のため一歩も家から出ず過ごしていました。あれから一年、今でも続く緊急事態で苦しい分、時間の流れは長く感じられたと思う反面、こまごまとした日々の生活に追われあっという間に一日が過ぎていくような感じもあり複雑な一年でした。
普段なら思いつかないような思いや考えがふつふつとこみ上げることもあるかもしれませんが、みなさまはどうぞ、こころとからだが穏やかでいられますよう。
あれ?〆めみたいになってしまいましたが。。。
これから始まるんですよー!
1年前に始まったということで、ちょうど「夏至」のころ。
ではでは間近に迫る2021年夏至(6月21日)のホロスコープを見ながら、あーでもないこーでもないを言ってみようと思います。
旧暦の「春分」、「夏至」、「秋分」、「冬至」という「二至二分」は、西洋占星術では季節の始まりとなる「活動宮」の「牡羊座」、「蟹座」、「天秤座」、「山羊座」に太陽がインした時の重要な四つのポイントのこと。
余談ですが、タロットに描かれている「運命の輪」と「世界」にも四つのポイント、聖獣が描かれていましたね! しかしこちらは「不動宮」の星座を表す「牡牛座」、「獅子座」、「蠍座」、「水瓶座」のことで、それぞれの星座の度数が15度付近になったとき、「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」(四立)と言われるものに相当します。
「活動宮」の「二至二分」は始まりを表し、「不動宮」の「四立」はその星座のエネルギーが最も集中するポイントと言われています。
「夏至図」を見る前に、検証として「春分図」も見てみましょう。まず「アセンダント」(以下、ASC)をみると「天秤座」になっていて、その支配星は「金星」になります。「金星」はどこに居るかというと「6ハウス」の「魚座」の終わりの方で「牡羊座」の「太陽」とほぼ「コンジャンクション(合)」です。注目すべき場所にさらにスポットライト(太陽)があたっています。
「6ハウス」は「健康」、「医療」、「雇用」などに関わるハウス、同ハウスには同星座の「海王星」もあり、ワクチン問題及び、現在の医療業界が抱える問題(労働力の減少、国の財政圧迫、地域格差、2025年問題)などなどを意味するとしたら、それらに対して我々を示す「月」「双子座」が「スクエア(90度)」です。これは「双子座」が表す「情報」が錯綜、みんな何を信じていいのか、一体どうなっているのか、不安を抱かざるを得ない状況にみんなが気づいたと言ってもいいのかもしれません。
「太陽」と「金星」には根底の「4ハウス」の「冥王星」(破壊と再生)が「セクスタイル(60度)」というアスペクト(角度)をとっていて、コロナ禍によって問題が浮き彫りにされた医療現場のしくみなどなど、改善すべく改革を余儀なくされている、ということがうかがえるのかと思われます。ざっとですが「春分図」でこの1年の主立った流れをみることができます。
それを踏まえた上で、「夏至図」に戻ってみましょう。
「ASC」はまたも「天秤座」になります。その支配星は「金星」になりますので、「10ハウス」の「蟹座」にいることがわかります。
注目すべき「金星」は「10ハウス」の「蟹座」、またも「太陽」近辺にいて、しかも「MC(天頂)」にカルミネート(接近)しています。同ハウスでは「獅子座」の「火星」がいて、これはもうSHOWとしてのスポーツ祭り(ショーーターーイム!!のエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムが脳裏にw)としか思えないので、この「10ハウス」をズバリ!!オリンピック開催させる組織側と、とってみましょう。
対して「オポジション(衝)」にいる「冥王星」をオリンピックのあり方に意義、刷新、中止を求める勢力としてみてみましょう。双方の言い分が緊張を帯びている中、「6ハウス(医療・健康)」が「メディエーション(調停)」という形で援護アスペクトをとっています。
これは「オポジション(180度)」と「トライン(120度)」と「セクスタイル(60度)」の組み合わせで直角三角形の形です。
「国民の命と健康(6ハウス関連)を守ることより五輪優先はない」という、これぞ調停的!?フレーズを使って、緊急事態宣言下であっても開催すると開催国の首相(←人ごとのような言い回しですが我が国です)が意向を示しました。
そのオリンピックを示す「獅子座」「火星」は、我々を示す「月」を巻き込む形で、「春分図」から変わらずの「土星」「天王星」の「スクエア」からの「グランドクロス(大十字)」を形成し、かなりの緊張感を漂わせていることも事実。。。言われなくても分かっていますが、星の配置もそうなっているということです。
「土星」「天王星」の「スクエア」は不況アスペクトと言われていて、両者とも動きがはやい天体ではないのでオーブ(許容範囲)広めにとれば、2020年の末あたりから始まっていて、再来年2023年のはじめくらいまでずーと続くアスペクトです。あと一年半は我慢。。。経済の動きを止めている原因であろうパンデミック期間と考えてもいいかもしれないです。
オリンピックで景気回復と目論んでいるなら見当違いになるでしょうし、その発想自体にメスをいれてくる、破壊と再生で刷新する「冥王星」が根底(4ハウス)から「オポジション(180度)」で睨みをきかせています。
そんな緊張の中、我々「2ハウス」の「月」は、もうひとつのアスペクトを持っています。それは「9ハウス」の「太陽」と「5ハウス」の「木星」との「水」の「グランドトライン(大三角形)」です。「9ハウス」=世界から注目されているハウスとみた時に、「太陽」=開催国、または首相とみることもできますが、細かいこと気にせずなんでも受け入れる「木星」との「水」のグランドトライン・・・かなりユル~いイメージ。
政府は感染防止対策の徹底と言いながら、無意味なルールだったり結局システム自体もグダグダだったり・・・。
そして緊急事態宣言が解かれるのがこの「夏至」の一日前の6月20日予定なので、今までの、まるで禁酒法からの自粛要請が解けた瞬間、さあ飲もうぜ~!という共感(水の大三角形)から、つかの間の解放、楽しみ、(カップ3状態)という見方ができるかもしれないです。この時期の救いは「解放からの癒やし」。しかしまだまだ予断を許さない状況であると思われ、みなさまにおかれましては注意を払いながら過ごされることを願っております。
その解放に浸り、(「5ハウス」の娯楽・レジャー)の「木星」に興じていると、今度は「6ハウス(医療)」がひっ迫してくるという・・・。あちらが立てばこちらが立たないというシーソー状態。「締め付け」と「解放」が同時進行。この緊張と弛緩、まるでYOGA修行!?ということでバランス感覚が大変必要になってくる今年の「夏至図」なのかと。
冒頭の「ASC」ですが、「天秤座」であることが納得できますね。(※「春分図」も然り、一年を通して)
タロットでは「正義」のカードをお守りに~!!
文・イラスト:加藤マカロン
【著者プロフィール】
加藤マカロン
イラストレーター&占い師。公式サイトは、マカロンタロットweb 。カードの基本的な意味などを知りたい方は、『マカロンタロットで学ぶタロット占い』(駒草出版)をご参照ください。SNSは、Twitterアカウント (@katomacalon)、facebook などでも情報発信中。