「ART MONTH 小松楼」アーティストとの交流・ちょっと多忙編
初めての相模大野、初めての女子美キャンパス
11月27日(水)、女子美術大学・相模原キャンパスに行ってきました。今回の招聘アーティストのお一人、宮本華子さんは女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻卒業、同校大学院美術研究科修士課程美術専攻洋画研究領域修了という同校のOGなのです。
同校では2022年度から「JOSHIBI アーティスト・イン・レジデンス(以降AIR)」という試みをしていて、国内外で活躍している女性アーティストを招聘して、滞在制作の機会を提供し新たなクリエーションを支援すると共に、学生・教職員との交流の場をつくる目的だそうです。
宮本さんは2024年度のアーティストとして招聘され9月9日から12月20日までの滞在という事でした。
11月16日(土)、拙宅での歓迎食事会の時に、この話題となり11月26日から28日にオープン・スタジオとして公開する。27日はレセプションがあるので来て欲しい、との申し出でした。歓迎食事会が目的でしたが、いつの間にかワイン会になっていて、思考困難の時間に告げられたので、なんとなくOKと答えてしまっていたようです。20日、女子美のAIRプログラムオフィサーからメールが入りました。ご招待のメールでした。27日は空いていたのですが、これまで相模大野も女子美もまったく関係が無かったため、躊躇していました。21日に宮本さんから直接、お誘いを受け伺うことにしたのです。
当日、自宅で昼食後、JR新居町駅を12時43分発、浜松着12時59分、ひかり506号13時17分発乗車、新横浜14時24分着、横浜線に14時29分乗車、町田着が14時50分、小田急線に移動14時59分発に乗車、15時01分に到着出来たのです。この相模大野駅には、昨年10月のマイクロアートワーケーション時に、宮本さんと同校していた映像作家の牛嶋さんが道案内で来てくれていました。15時20分発の女子美行のバスがあり乗車しました。今日は、何処から来てくれたのか伺うと、熱海に仕事で来ていて、宮本さんからの連絡を受け駆け付けつけてくれたとの事でした。でも、バス内での会話では、牛嶋さんも女子美に入門するのは初めてとわかりました。この通学バスのような路線バスは、渋滞していなければ20分、渋滞していても35分とのことでした。この時間帯は渋滞していなかったので、キャンパスのバス亭には15時40分に着けました。
宮本さんには16時入門、と伝えてあったので、正門前で待機していたら、声をかけられました。AIRプログラムオフィサーでした。もちろん初対面です。宮本さんから連絡があったので正門でお待ちしていたと告げられ、恐縮しました。レセプションの前のパフォーマンスは17時からだったので、とりあえず守衛所で手続き、JOSHIBI AIR 事務室内で休憩後、図書美術館グループ長のガイドで女子美アートミュージアムを見学出来ました。女子美では、約束12,000点の染織コレクションを収蔵管理されていて、古代エジプトのコプト裂、古代アンデスの染織品、インドの更紗、日本の小袖など希少価値の高い染織品が揃っていて、オンラインでも公開されている、という解説がありました。
そして、17時に10号館の別棟として建てられた「JOSHIBI AIR スタジオ」に案内されました。
宮本さんは17時来館の予定が交通渋滞により20分遅れとかで、17時からマレーネ・ラマーさんによる詩の朗読パフォーマンスが開始されました。彼女は、今回、オーストラリアから招聘されたアーティストで、もちろん詩の朗読は全編英語でした。通訳はありましたが、訳詩のペーパーが無ければ、まったく聞き取れませんでした。17時30分には宮本さんが到着、さっそく学長さん、洋画専攻教授さん、ドローイングセンター長さんに紹介されました。そして、宮本さんが、今回の講座で指導された学生さんたちにも‥。そして、18時からはレセプションが始まりました。私は、ギャラリーとか画廊でのレセプションには参加した経験があったため、自分勝手にシャンパンやワインが登場して、オードブルがあってと想像していました。考えたら一年生は18歳なんだから、アルコール類やオードブルなんて用意する訳がないのです。ソフトドリンクとスナック・菓子類でした。学長、教授の挨拶、そしてお二人の今回の作品にかけた思いなどが語られ、作品を見ながら、いろいろな方とお話出来ました。
あっという間に19時近くになっていたため、まだ途中でしたが退席させていただきました。キャンパス前バス亭から19時20分に乗れて、渋滞もなく相模大野駅へ40分着、小田急線47分に乗車でき、町田着が49分、横浜線20時01分発で新横浜着22分、ひかりホームまでの途中で崎陽軒のしゅうまい弁当と缶ビールを購入、31分のひかり663号に乗車でき浜松着は21時34分、東海道線38分発、新居町駅21時53分、ドタバタの日帰りツアーとなったしまいました。結局、町田と相模大野がどんな街であったのか、まったくわかりませんでした。
今回のレセプション参加では、正門からVIP対応をしていただけたのですが、帰りの新幹線内でその理由がわかりました。先ず、当日渡されたレセプション時のパンフレットの宮本華子さんの紹介文内の主な展覧会に、何と「ART MONTH 小松楼~人と人をつなぐアート」(小松楼まちづくり交流館、静岡、2024年)と紹介されていたのです。女子美のHPとInstagramにも紹介されていたことがわかったのです。静岡県の遠い所から来てくれた凄いプロデューサーの位置づけになっていたのではないでしょうか。ありがたいことでございました。
昨年、アーツカウンシルしずおかの「マイクロ・アート・ワーケーション」に応募して、宮本華子さんと三本木歓さんとの一週間のホスト生活が無かったら、女子美・相模原キャンパスに伺うことも、今回のレセプションに招待されることもなかったのだと思いました。
「デザイン+アート思考人材育成講座」を受講
12月15日(日)は、9時から17時30分まで浜松市鴨江アートセンターの二階におりました。
10月19日(土)、小松楼まちづくり交流館でのアートイベントは、当初、11月7日から21日までの「ART WEEK 小松楼」でした。そのため、サポーター募集のチラシと募集要項を持って、鴨江アートセンターに伺ったのです。アシスタント・コーディネーターさんに内容をご説明し、各20部を一階の棚への配架をお願いしたのです。この日は市内の映画館「シネマイーラ」で9時50分からの「美食家ダリのレストラン」を観に行き、ランチ後に再び立ち寄ってみたら、何とチラシ棚の一番取りやすい位置に配架してくれていました。
ふと、となりを見ると、この講座チラシがあったのです。講師が静岡文化芸術大学の伊豆裕一名誉教授で、12月15日(日)と1月19日(日)の二日間9時30分から17時30分の講義を無料で受講できるという内容でした。プログラムの内容には、「アート思考の実際」「デザイン+アート思考」「浜松なおけるアート思考」などがありました。帰宅後にスケジュールを確認してみると、両日とも空いていました。そこで、翌20日にチラシ面のQRコードから申し込んでおりました。
当日は、受付時間の9時前には鴨江アートセンター裏手にある駐車場を確保できました。ここの駐車場は、12時間400円という格安で、映画館や古レコード店、古書店巡りをする時は殆ど利用させていただいております。二階の会場に向かうと受付があり、名札と本日のテキストと資料を受け取り、決められていたグループのテーブル位置に座りました。この時点では、まだ6人位だったのが、講義開始の9時30分には25名になっていました。センター長の御挨拶、事務局担当からの説明の後、伊豆教授が登壇されました。教授の自己紹介の後、一人一分間の自己紹介タイムとなりました。
実は、3週間前に事務局より連絡メールが入りました。持ち物の中に昼食とありました。懇親しながらの昼食となるので持参されたいという意味でした。事前準備として、指定されたURLから「indrrd企業はデザイン思考をどのように活用すべきか」を読んでおくこと。インターネット等で「アート思考について調べて下さい(レポート等の提出は不要)。第1回目の冒頭、皆様全員に1分間の自己紹介をお願いします。とありました。
教授の後、全員の自己紹介を聞いていて、おそらくは教授以外の参加者25名のうち、私が最高齢?の参加者なんだろうなと気づきました。おそらくは、文芸大での講義を半期で一単位分を二日間で展開されるんだろうな、と予想しました。私は、12年位前から、前職定年後の次の仕事を想定して、豊橋技術科大学、静大浜松、そして静岡文芸大の社会人講座を受講して、90分講座を聞けるようになっていました。それでも、かなりの緊張感がありました。この日の講義内容は「デザイン思考3つの要素、拡散と収束」「インタビュー、共感マップの作成」「マインドマップ、カスタマージャーニーマップ」「ポジショニングマップ、絵コンテ」「浜松の強み、弱み、問題点など」で展開されました。講義としては、伊豆講師著の「はじめてのデザイン思考 基本BOOK&実践CARDs」(東京書籍)の何頁には、何が書かれているか、という程度で、後で読んで下さい(時間がかぎられてますから、という意味なのだと思いました。)、で進みました。殆どの時間は、6人位に分けられたグループ・ワーキングで進められ、言葉の定義を実践で理解していくという方法なのだと思いました。次の日以降に、このテキスト本をゆっくり読んでいくと、その場で読むことよりも実践して経験から学ぶ、という方法が理解できました。久しぶりに、一日に4本の90分講義、疲れましたが、緊張感が合っていい経験になりました。
12月17日に、宮本華子さんと三本木歓さんが来られた時に、このテキスト本を見せて、こんな内容でしたよ。と、説明したら、お二人とも「本当に講義を受けられたのですか?」と驚かれていました。
昨年、アーツカウンシルしずおかの「マイクロ・アート・ワーケーション」に応募して、宮本華子さんと三本木歓さんとの一週間のホスト生活が無かったら、この「デザイン+アート思考人材育成講座」に出会うこともなく、こうして受講してはいなかったんだと、人と関わり、新しい出会いを持てたことを嬉しく思います。