退院翌日の体調不良

朝の5時半、目が覚めた。入院中のサイクルはまだ健在、この時間にトイレに行きたくなる。

隣で起きた夫に報告してから、ゆっくり慎重に階段を降りてトイレに向かう。「水分はいっぱい取るように」と先生から言われているため、しっかり麦茶を飲んでからベッドに戻った。

手術してから昨日まで全くなかったのに、今日は頭が割れそうに痛い。このタイミングの頭痛はさすがに不安。外は台風が来たかのような悪天候で、これは気圧のせいだな、と思った。

昨日、退院の時に貰った薬の中には、痛み止めが無い。自宅には手持ちのロキソニンがあったが、念の為病院に相談してから飲もうと思って、開院時間まで我慢した。
受付時間を過ぎてから、病院に電話した。受付の事務員から病棟看護師に取り継がれ、手術前まで飲んでたから手持ちのロキソニンを飲んでいいか、と聞くと、受診して先生と相談してくれ、と言う。外は暴風雨。参ったなあ、と思った。

夫は、今日は仕事を休んでくれていた。上記を伝えて、病院に連れていってくれることになった。朝食を食べ痙攣止めの薬を飲み、身支度をした。母親が退院までに用意してくれた帽子をかぶり、ガーグルベースンを抱えて出発した。

病院までの20分、コンビニが近くなる度に、「吐き気は?休憩する?」と夫が心配してくれた。夫は貰いゲロをするタイプの人間だから、2人きりの車内で吐かれたら困るのだろう。幸い、何事もなく病院までたどり着き、受付を済ませた。

順番を待っている間、座っているだけでも疲れる。予約外での受診だから、看護師さんが問診に来た。昨日退院した人が、具合が悪いと言って翌日来たから、それは慌てるだろう。症状を聞いて、発熱がないことを確認して戻って行った。
予約外なのにわりと早く呼ばれて、診察室へ。

主治医の先生ではなく、たまーに回診に来ていたよく喋る先生だった。話を聞いて、カルテを遡り、「ほんとだ、痛み止め出てないね、我慢しないで飲んでいいから」と、アセトアミノフェンを10回分出してくれた。最後に、念の為傷口見せて、と言われ、帽子を取った。炎症が起きている様子はない。「隠さなくてもね、どーんと見せつけてやればいいんだよ、頭!」と激励をうけ、診察が終わった。

そんな事言われてもなあ、こんなん見たら全員びっくりするでしょうよ、と思いつつ、会計を済ませて薬局で薬を貰った。車に乗ってすぐに痛み止めを飲んだ。

帰り道、家に食料が何も無いからと、スーパーに寄った。私は既にクタクタで、夫が1人で買い物に行き、車の中で待つことにした。外がいくら雨だとは言え、7月上旬の車の中は汗が出るほどではないが、そこそこ暖かい。しかもこの湿気。そして頭に被った綿の帽子。具合が悪くなったら困ると思い、帽子を外して待った。

途中、隣の車の人が帰ってきて、一瞬私の方を見て驚いていた。私は気付かないふりをして携帯を見ていたが、この人が知り合いじゃなくて良かったーと思った。夫はすぐに買い物を済ませ、まっすぐ自宅に帰った。

スーパーで買った惣菜で昼食を済ませ、疲れたのでそのまま昼寝をした。薬も効いてきて、すっかり楽になった。

家事ができる体力もないから、夕食は作ってもらった。お風呂もまた2人で入り、今日もまた早めにベッドに入った。右を向いて寝ると、傷口の辺りの異物感が嫌で、気になって仕方がなかった。

なかなか理解してもらえない感覚だろうが、頭蓋骨と頭皮の間に隙間があって、そこが何かに触れると頭皮の肉がちょっとズレる、みたいな感じ。
とにかく気持ちが悪いというか、「これでちゃんと治るんか?」という不安。なかなか精神的にやられる。

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