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こまった課? キャリア学習プログラム 「カードゲームとワークショップで『働く』を考える」 開催レポート 【前編】
こんにちは、「こまった課?プロジェクト室」の竹内です。2021年3月、私たちは日本社会事業大学さまにてワークショップを開催しました。
昨年のワークショップの様子を下記の記事にてご紹介しています。
楽しく学ぶ! こまった課? ワークショップ 設計 【日本社会事業大学さま篇】
楽しく学ぶ! こまった課? ワークショップ レポート 【日本社会事業大学さま篇】
昨年に引き続き、今年も日本社会事業大学さまと一緒に「こまった課?」ゲームを活用した取り組みを開催することに。「こまった課? キャリア学習プログラム」として、2022年1月11日(火)に開催いたしました。
今回は、この取り組みに携わったデジタル・アド・サービスの宮尾、中野、竹内の3名、事前の打ち合わせや当日のファシリテーションでご協力いただきました「ひだまりの里きよせ」の松岡さん、常安さんの5名で、本取り組みについて振り返っていきたいと思います。
前編となる今回は、当日を迎える前までの様子についてご紹介します!
■ 振り返りの参加者
・宮尾奈央:株式会社デジタル・アド・サービス UX/UIデザイナー
・中野華穂:株式会社デジタル・アド・サービス グラフィックデザイナー
・竹内悠:株式会社デジタル・アド・サービス コピーライター/コンサルタント
・松岡千登勢:清瀬育成園 ひだまりの里きよせ 主任
・常安彬子:清瀬育成園 ひだまりの里きよせ 主任
■ 聞き手・執筆:卯岡若菜
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キャリア学習プログラム「カードゲームとワークショップで『働く』を考える」について
——今回のテーマについてご紹介ください。
竹内:今回ご参加いただいたのは、これから現場実習や就活をはじめる学生さんです。これまでも多くの人と出会ってきたかと思いますが、社会に出た先では、さらにさまざまな人に出会う機会があるでしょう。
ただ、就活中には自分のことを考えることがメインです。「自分の強みとは」「なぜこの会社で働きたいのか」について考える機会は十分にありますが、「他者と働く」ことについて深く考えることはなかなかないのではないでしょうか。
しかし、社会に出たあとに直面するのは「他者と働く」です。内定を取るのは大切ですが、その先に必要となる「他者と働く」ことについて考えられる機会をつくりたいと思い、今回のテーマとしました。
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就職という⼤きな変化の⼀歩⼿前に⽴つ学⽣の皆さんが、内定のその先にある大切なことも
意識し、考えてみるられることをプログラムの重要なテーマとしています。
プログラム設計について
—— 続いて、当日を迎えるまでについてうかがっていきたいと思います。どのようにプログラムを設計していったのでしょうか。
宮尾:今回は「他者と働く」がテーマです。そのため、前回のワークショップは引き継ぎつつも、テーマに合った体験ができるよう3人で考えていきました。学生さんはアルバイト経験を除き、まだ働く場には出ていません。そんな学生さんたちに、どうすれば「他者と働く」ことについて考えてもらえるのかを検討しました。
最終的に、ゲームを体験してもらったあとに「問いを起点に発想し、参加者同士で意見交換をする時間」「考えや気づきを自らの言葉で表現する時間」の2つを体験いただけるようなプログラムを設計しました。
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カードゲームをプレイすることや参加者やファシリテーターとの対話やコミュニケーションを
楽しみながらテーマに向き合えるような設計を行いました。
中野:私はつい最近まで学生だったため、3人の中では就活生にいちばん近い立場です。そのため、学生さんたちの心境に想像を巡らせながら、ペルソナ(架空の人物モデル)を立てて考えていきました。
私は学生時代、発達障がいの中にいくつも種類があることを知らなかったんですよね。「学生時代、こまった課?があると想像力が広がっただろうな」「就活時代は必死すぎて、あまり未来のことまで考える余裕はなかったな」と自分のことも思い返していました。
私がこまった課?で知ったのは、ゲームに出てくる住民は自分から遠く離れた存在ではなく、自分の中にも少なからず要素があるということです。そんな体験を学生さんにしてもらえたらなと思いました。
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(発達障がいや、病気などによる後天性の障がいも含む、他人の目には見えないけれど、
生活の上でハンディとなるもの)をモデルにしています。
住人カードの一覧は、こまった課?ホームページでご覧いただけます。
——ひだまりの里きよせのお二人は、昨年に続く今回の取り組みに対し、どのような印象をお持ちでしたか。
松岡:昨年に行った第1回では、学生さんたちがゲームに前のめりになって取り組んでくれた様子が印象的でした。そのため、今回もそこに関しては安心感がありましたね。2回目を開催するにあたって、事前の打ち合わせで「大切なのはゲームを終えたあとのワークだよね」とお話したことを覚えています。
竹内:プログラムのテーマである「やわらかな想像力」「問いに向き合う姿勢」は中野さんとの対話の中で出てきた言葉でしたね。
テーマについてお話ししているときに、松岡さんが「〇×があるものではない問いに向き合える経験が大切」とおっしゃっていたのが印象的でした。社会が「障がいってこういうものだよね」と枠をつくっているだけで、その枠はずらせたり広げたりできるのではとお話しされていたのも印象に残っています。
松岡:個人的にリベラルアーツにハマっていることもあって、そうした言葉を発したのかもしれません。
常安:日々働く中で、「なんで?」に向き合うのが障がい者福祉の仕事だなと思っています。真面目に学んできた学生さんであればあるほど、社会人になったあと、この「正解がない」ギャップに戸惑われるような気がします。こまった課?はまずキャラクターに興味を持つところから入れますし、ゲームなので楽しめるのがいいですよね。
竹内:ありがとうございます。「楽しい」体験の中でさまざまな人の特性に触れられるようにするのは、ゲーム開発時に工夫を重ねてきた部分です。
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続く後編では、当日の様子や振り返りについてご紹介します。どうぞお楽しみに!
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