2020年の音楽ストリーミングで一番大きな出来事とは
一年間を振り返るこのタイミングで、あらためて2020年日本の音楽シーンで大きく変わったこと、一番大きな事。
それは一体何なのか🤔
ざっと振り返りながら、私なりに感じたことです✍
2020年は思い返すだけでも
📌 LiSAの「炎」が週間ストリーミング再生記録となる1800万回再生
📌 瑛人がTuneCoreからリリースした香水でミュージックステーションに
📌 YOASOBIがBillboard JAPAN HOT 100およびStreaming Songsで年間1位
📌 THE FIRST TAKEからの再生回数増
📌 TikTokから数多くのアーティストがBillboard&各チャートへ
📌 UGCのパワー
上げようと思うときりがないですが。
日本の音楽ストリーミング有史以来凄い一年となりました。
(凄いとしか言いようがないくらい凄い😂)
LiSAの「炎」が週間ストリーミング再生記録となる18,901,974回再生到達
今年は前人未到の記録的な数字が出ました。
夏まではストリーミングヒットと称される再生回数は
「週間500万再生」が1つの基準。1位2位はこの数字を競っていました。
そして半年もたたずに、この週間ストリーミング数は今
「週間1000万回再生」で競い合っています。
"たった数ヶ月で" でこうなったのです。
しかもこの競い合いは2位、3位の話です。
そう、1位のLiSAの「炎」は週間1800万回というとんでもない数字を叩き出したのです。
これは、日本での音楽配信サービスを利用するユーザーが大きく増えたこと、そして好きな曲を何度も聴くという行為が増えたことを象徴する数字です。大きく前進している証となる数字です。
※ここでいう再生回数はおよそ全ての音楽配信ストリーミングサービスでの合計回数
YOASOBIがBillboard JAPAN「HOT 100」および「Streaming Songs」で年間総合1位獲得
彼ら彼女らを語らずに今年は終われませんね。
年間1位をたった4人と、そして多くのファンの力で、さらにThe Orchardからの配信で成し遂げたのは偉業。
(私もリアルサウンドさんでSNS的側面で、さらにyahooさんでご本人への取材もさせていただきました。未読の方はこの機会にぜひ)
取材したのは夏ですが、振り返ってみると紅白に関してもはっきり名言していて・・
本当に即答していたのが印象的でした🤗
応援してくれる人たちに、アーティストが叶えていくストーリーに自分も参加したい!と思わせれるかどうか。
それにつきると改めて思いました。
なぜなら、今、どう広がっていくかはみんなの手に委ねられてるから。
THE FIRST TAKEの存在
今やYouTubeチャンネル登録者数も300万人を超えたTFT。今年の立役者です。UGCでありPGCでもある素晴らしいチャンネルですね。
音楽ストリーミングの再生回数はリリースしたあとの露出(大きさは問いません)をいかに最大化できるか。最大化できた者が継続的に動画の視聴回数・再生回数を上げていっています。
実際多数のアーティストがTFTをきっかけに数を伸ばしました。
ただし、活かした人と活かせなかった人にはっきり別れました。
とはいえそれはTV出演・ラジオ・タイアップ・フェス出演、全部同じですね。
①「露出」頼みで、出たら勝手に広がる伸びると思ってオーガニックに期待
②「露出」を最大化するため、本人の口からSNSでファンに伝えて熱量を高め、オーガニックな伸びをブーストさせる。レコード会社はさらにそのブーストを増幅させる
この2手ではっきり結果が別れました。どちらが良いかは明確。
それを踏まえてレコード会社さんの仕事として素敵な例を置いておきます。
Twitterトレンドに入るか入らないか、UGCがその後増えるか増えないか、聴いていることが共有されるかされないか、思いも寄らない広げ方をしてくれるか。これって全てみんなの手に委ねられてるからこそですよね。
最大化できるかできないか。
UGC!UGC!!UGC!!!
ちょうど今年は私も独立し、改めて多数のレコード会社さんマネージメント会社さんとお仕事させていただきました。
それではここで「今年レコード会社でよく聴いた言葉 of the Year」発表します!....(急にどうした)...1位は...「UGC」です🎊
今に始まったことではないですが、今年は再生回数、Billboardチャートに如実に影響することを実感として体感し、その重要性を改めて感じた一年。
TikTok、多様化する音楽2次利用YouTubeチャンネル、Instagramミュージックスタンプ、Reelsによって大きく前進しました。UGCで使われれば使われるほど再生回数に影響したのです。
瑛人、YOASOBI、もさを。、りりあ。、優里、 LiSA、NiziU、共通項は同じです。純粋な広げたいという気持ちで増幅されていくUGC。
UGCを作り出すクリエーターは誰だってなれるし、流行るか流行らないかはみんなの手に委ねられています。
2020年の一番大きな事
それでは結論です。
今年記録的な再生回数に到達した曲達。
-The First Takeでやったから流行ってる
-鬼滅だから流行ってる
-テレビでやってるから流行ってる
でも違いますよね?「露出」は大きな役割を果たすのは間違いないです。
そうじゃなくて、流行らせるのは
みんなの一人ひとりの、純粋な気持ち。
その気持を形にするツール(SNS・TikTok・YouTube・note)が手にあり
クリエーターがUGCを生み、広げ、支持される。
アーティストはUGCを促し、共に広げる。
クリエーターは誰でもなれるし、その手の中にある。
それが実数として「結果」にまで大きく繋がったのが2020年です。
これまでの流れと明らかに違うのは数字として「結果」で表れたのです。
アーティストの音楽を広げる、動画・音楽ストリーミングの回数を増やす方法が
みんなの手に委ねられて、完全に民主化したのです。
みんなの手の中にあるのです。
それが2020年の音楽ストリーミングで一番大きな出来事なんじゃないかなって思うのです。
TikTokのグローバルの年間レポートがあります。
この最下段にこのような記述があります。(すこし意訳しますね)
TikTokユーザーは、レコメンドのフィードから新たな音楽を発見し、その曲やアーティストを流行らせる力を自分の手の中に持っています。
TikTokは、決められた選曲のラジオ放送や、決められた選曲のストリーミングサービスのプレイリストからさえも解放された、世界で最も民主的なプラットフォームです。どの年代であろうが、どのジャンルであろうが、どのアーティストであろうが全く関係なく、シェアしたいと思う純粋な気持ちが新たな世界を創造しているのです。
クリエーターが2020年どう時代を変えていったか、そしてどうなっていくかの未来予測はこちらのnoteをお勧めいたします。
またUGCを作り出しコミュニティを作り出していく人々をあえてOff Topicさんの表現に合わせて「クリエーター」とさせていただきました。
一貫されてクリエーターコミュニティのことを書かれているのがとても印象的でした。
もちろんYouTube、Google、TikTokが「クリエーター」と呼称していることにも繋がります。
この勢いは2021年さらに加速します。
そして音楽アーティストではないあなたにこそチャンスがあります。
大好きなアーティストのために、あなた自身がクリエーターとなってUGCを作り出し、アーティストを支えて行くことが出来ます。
TikTokで踊る必要?なんで別にないんですよ。応援しているアーティストの好きなポイント、好きな箇所をまとめてTikTokで音楽をつけて紹介。
昔でいう布教活動は今でいうUGCです。Instagramミュージックスタンプでお勧めするのも立派なUGCです。noteに曲や動画を埋め込んで書いていくのもUGCです。あなたがクリエーターで、あなたがメディアなのです。
コミュニティーが大きくなればマネタイズも可能です。ツールは揃っています。D2Cでさらにファンを増やせるかもしれません。
すべては、あなたの手に委ねられています。
そしてアーティストもクリエーターになれるのです。
みんなの手に委ねられている。
みんなの手の中に平等に...
今の音楽業界、最高に面白いですよね。
可能性に満ち溢れているいま、引き続きみんなで盛り上げていきましょう。
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