ChatGPTに「平面の定義」について聞いてみた。
キャプションもChatGPTにつけてもらった。すなわち、ここでは3つの球体の中心を収めるひとつの平面が浮かび上がる状況を図にしている。
この記事のタイトルは「平面の定義と脳内定義」。ここにあげた球体から「平面の既視感」を作り出す脳内の仕組みが、次のような拡大解釈をもたらすことがある。
・全く関連がなさそうな出来事が3つ起きたとき、それらが一つの事象を指し示すように思える。
・全く関係のない分野のニュースが3つ重なった時、それらは一つの必然性を予期させるように思える。
読者のみなさんはいままでこのような経験はないだろうか。
残念ながらこれらの大半は人間の錯覚であることが多い。
異なる3点からひとつの平面を定義づけることは直感的で簡単な事象だが、
異なる3つの出来事を「関連付け」「新たな事象として定義する」には膨大な証拠や緻密な論証が必要である。
平面を定義するのと同等の直感がすべて悪いわけではない。ある種の創作活動などでは必要なインスピレーションとなることもあるだろう。しかしながら、3点が近い時間帯で起きた、似た状況で起きた、という偶然だけで「必然」を論じることはできない。
思いつきは「思いつき」でしかないのだ。
感覚で物事を進めようとしたがる人々には注意して臨まなくてはならない。別々の事象から「自分たちに都合の良い新たな定義」を作り出す新興宗教がこの世界では溢れかえっているのだ。