かけだしの起業家
今年6月に法人登記し株式会社メンバーを創業しました。2019年の最後に、起業初年度の振り返りを書きました。
【2019年の出来事】
1月 リクルートを卒業し起業準備(無職)をする
1月 インフルエンザになりそのままタバコをやめる
1月 プログラミングスクールに通いサービス開発
2月 創業メンバーが集まり立ち上げ準備をする
4月 息子のゆうまが生まれる
5月 創業メンバーと別れ1人になる
5月 1stプロダクトはリリースもできずピボットする
6月 ようやく法人登記をする
8月 起業家と会いまくり年150人と会う
9月 独立する前に持っていた資金はすべて無くなる
9月 2ndプロダクトをリリース
(立ち上げメンバー募集サイト「Member」)
11月 2ndプロダクトも再度のピボット
12月 本を例年よりたくさん読み年80冊読む
かけだしの起業家
Youtuber・スポーツ選手・お笑い芸人などもそうだと思いますが、改めて、起業家は収入・時間・精神、すべての面でいわゆる安定とは無縁の世界だと思います。
もともと自分はミニマリストだし、生活のゆとりやコストを下げるのはあまり苦にならない方ですが、短期的な生活の充実を以前にも増して捨てており、もっとビジネスに没頭しなければと焦りもあります。
自分の短期的な満足のための生活コストや時間を削り、投資(会社としての人件費・開発費・広告費や、起業家としての教養・体験など)にお金や時間をもっとかけたいし、もっとかけなければならない、と前よりも思うようになりました。
結果は散々
起業家1年目の結果は散々でした。
組織運営のクラウドサービスは4ヶ月かけてリリースすらできず撤退。その後リリースしたMemberのユーザー規模は、マスと言われる規模には全くできていない状態での再度のピボット。
正直、前職リクルートでのつながりから仕事を受託すれば、短期目線での成果はもっと出せたとも思います。
しかし、スモールビジネスではなくビックビジネスのオーナーを志向してやっていくことを途中で決め、大きい価値発揮(IPO規模のマスサービスを0→1で創りたい)に向けた指数関数的成長を描ける自社サービスに時間を使ってやってきました。
自社サービス・webサービスのファウンダーとしてのアウトプットを起点にすると、そのスタートアップの世界では実力も全然足りておらず、短期的な結果としては散々だったため、売れないお笑い芸人のような1年だったと思います。
2度のピボット
1月から組織運営支援のクラウドサービスを作ってましたが、5月にリリースすらできぬままピボットしました。そして、立ち上げメンバー募集サイト「Member」を9月にリリースしましたが、11月に再度のピボットしました。現在はコマース分野のサービスを次に出す準備をしています。
ピボットしているのは、やっぱりマスサービスをやりたいからです。
市場への参入タイミング・課題解決の切り口・創業者のキャラクターや得意分野など、色々な考え方や因数が複数あると思いますが、いま現在の自分がもっともコントロールできて、ビジネスのスケールに大きく影響するのは、
「どの市場に、どのタイミグで、どんな切り口で参入するか?」だと思います。ビジネスをつくる段階でもっと良いものがあると思うなら、素直にピボットすることをやっています。
土台が積み上がった
一方で、プログラミングを始めてwebサービスの開発・リリースをしたり、タバコをやめて毎朝ランニングするようになったり、本も例年の3倍ぐらい80冊は読んだり、土台をつくる上でのプロセスは良い1年だったも思います。
アンコントローラブルな短期的な結果に振り回されるのではなく、自分でコントロールできる「自分の時間の使い方」に焦点を当てて、淡々と積み上げていけるのは自分の強みでもあると思います。
短期的な成果という果実が得られずもちろん悔しい思いもしましたが、一方で、種まきとなる行動が着実にできた1年に手応えも感じています。
妻への感謝
2019年最終日、今年法人登記した起業家らしくビジネスのことを意気込んで書いてみましたが、いま1人浅草の自宅で過ごして、この1年のことを思い出しながら、空っぽになって、最後に支えてくれている妻にありがとうと言いたいと思います。
今年は4月に息子のゆうまが誕生し、娘と2人の子どもを育児しながら、駆け出しのまだ売れてない起業家の私のことも支えてくれたことを本当に感謝しています。妻のためにも必ず起業家として成功し、ホームランを打つ所存です。
追記
現在、2020年に立ち上げるサービスを簡易的なテスト版で6つ(全てEコマースの分野)作りはじめています。
それに伴い、第二創業の立ち上げメンバー・テストユーザー・壁打ちしてくれる人を募集しており、興味をもっていただける方はTwitterからDMください。
それでは皆さん良いお年を!
来年もよろしくお願いします。
小松 遊気
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