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ジャンク品の開放型ヘッドホン「ATH-AD700」レビュー!【ジャンクいじり日記】

はじめに

PCが暖房を兼ねる季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。独楽りんと申します。
先日、ハードオフで一目惚れしたヘッドホンを購入、メンテナンスしたので、その時の状況や製品の感想を備忘録がてら書いてきます。
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audio-technica ATH-AD700

購入時の写真

ざっくり調べたところ2003年の製品らしいです。あまりにも古すぎる

開放型ヘッドホン使ってみたい欲と手を出しやすい価格設定に惹かれて即購入。
なお、最終的に購入に至った決め手は、僕が愛用している補正EQ「Morphit」の対応機種だったからです。何故こんな機種を

状態の把握

写真撮ってませんでした。ごめんなさい
値札にある通り、パッドの劣化が酷いです。この機種の場合、
・左右2点のイヤーパッド
・頭を支えるヘッドバッド2点

の二種類があるのですが、どちらもだいぶ劣化してました。イヤーパッドは石鹸水で洗ってみましたが、中の黄色いスポンジが無限に崩れてくるので諦めて新品を購入。

また、分解時に内部のフィルターも劣化していることが判明。こちらについては後述します。

というわけで早速分解、メンテナンス、清掃開始!

分解!

とりあえずイヤーパッドを外します。が、ここにきて問題点が一つ

側面の隙間に注目

そう、イヤーパッドの劣化が酷すぎて、端がちぎれたのです。
結局分解清掃するのでいいのですが、べたべたしてるしもう最悪でしたね。

…ここにきてさらに問題が。

どかさないとねじ山にアクセスできない仕様

イヤーパッドのちょっと固くなってる端のところが外れたので当然残ってるわけですが、なんとどかさないとねじが回せません。超面倒。
文句言ってても仕方ないので掃除と並行して作業を進めます。

きったね

結局外す際に3つほどねじ山を潰しました。なんならドライバーまで欠けました(???)。みんなはちゃんとしたドライバー買おうね!

オープン!

網状のハウリングにフィルター1枚という簡単な構成

本製品はL側からしか線が出てない仕様なので、Rに送るための線も生えてますね。結構細いので注意。

フィルターの劣化が酷い

先述しましたが、背面にある黒いフィルターの劣化があまりにも酷かったです。指でなぞれば粘土みたいに抉れます。

導線の跡がくっきり残ってる。右のは僕が指で付けた

ヘッドパッド周り

本製品は伸縮させてサイズ調節するタイプではなく、頭頂部のヘッドパッドに頼る製品です。なので勿論劣化が激しく…

幸いイヤーパッドとは違って装着できる品質でした。中のスポンジ(上のフィルターと同じ素材)が粘土状になっていましたが、こっちは外すことが不可能なので諦め。インターネット上では交換用部品がまだ流通してますが、十分に毛量があるので交換は不要と判断。とりあえず洗剤で漬け洗いしましたが、スポンジのボリュームが失われぺったんこに。

洗浄後。ぺったんこになった
しくじって断線させたのは内緒ね

フィルターの代用品を探す

流石にそのままで使うのは厳しい。というか粘土遊びしちゃったのでもう戻せない。
おそらくドライバーユニットにゴミが侵入するのを防ぐ目的だと思うので、遮音性の低い素材なら問題ないと判断。早速代用品を探しに100均の奥地へ向かった…

低反発クッションを購入

最終的に選んだのはこれ。ぺらっぺらの低反発クッションです。
これなら左右で100円なのでお得感がありますね。

結構分厚いね

中身は15mm程。だいぶ厚いので、円形に切った後に縦に割って使いました。

雑な仕事。分厚さにムラがあるね


ちょうど良い。

二度目になりますがゴミの流入を防ぐのが目的なはずなので、これでも問題なし。色はだいぶ変わっちゃうけど。
ちなみに外側から見たらハウリングが明るい色になってました。これはこれで良き。

なお、後日ホームセンターにてほぼ元のスポンジと同じ素材「フィルター」として400円弱で売ってました。まあほぼ変わらんし今はこれでいいや。

イヤーパッドの代用品を探す

新品買った。(即堕ち2コマ)
110mmなら何でもいいので、アマゾンの奥地で700円強の製品を購入。この時点で3,000円超えてます。お得感は消えた。
元のイヤーパッドが珍しい形をしてたのでだいぶ装着感は変わると思いますが、そこまでこだわりがないので汎用のでいいかなって。

なお、写真は撮ってませんでした。はめるのが面倒なのでご勘弁くださいませ。

ひとまず作業完了


結構良い

こう見ると結構高級感ありますね。

白くなりました

もともとは暗い印象でしたが、明るめの色に。暇な方は製品の写真を調べて頂ければ違いがわかって面白いと思います。個人的にはこの色好みです。

とりあえず一連の作業を終えたので、次は使用感について語っていきます。

製品レビュー ATH-AD700

ようやくまともに使えるようになったのでレビューしていきます。
詳細な仕様は誰も求めていないと思うので、必要そうな点だけを羅列していきます。

  • 開放型!!めっちゃ音漏れる!

  • ヘッドパッドでの固定式(サイズの段階調節がない)

  • 端子はミニプラグ、標準プラグ切り替え可

こんなところですかね。プラグについてですが、MDR-7506と互換性がありました。

変換器用にねじ切られてます。


付属の変換器。割れてる

2枚目の写真、ありえないところ開いてますよね。ここが割れてるの初めて見ました。先端がオーディオインターフェースに埋まって抜けなくなったのはまた別の話。

あと側圧が弱いです。カスです。しっかり締まるのが好きな人間には物足りないかな。あとつるが分厚い眼鏡だとまともに装着できません。購入前の試着が必要な理由がよくわかります。

音質の評価

悪くない
けど、1万円だったら絶対買わないです。

ぱっと聞いた印象だと、中音域がふくよかに出るので音の広がりが非常に感じ易いです。ただ、音の臨場感があるかと言われたら別の話。常に音がどこかから鳴ってるって感覚に近いので、音の輪郭が掴みやすくありません。あと高域の伸びが少ないのでボーカル大好きマンの僕には物足りない印象。

あと、高域ちょっと刺さる箇所がありますね。歯擦音の処理が少ない曲などでは少しだけ気になります。

批判的に書きましたが、逆に作業中に聞いたり音を流したい気分の時には重宝できます。実際これの執筆中も含めて1月以上使ってますが、お気に入りの機種の一つです。
とはいえ音の掴みずらさがるので、真面目に曲を聴きたい時には不向きです。この製品で曲作ろうとは思えないですね。

ただ一つ留意していただきたいのが、100円のスポンジ材をフィルターに漬かったり、音質への影響が大きいイヤーパッドの交換をしたりとしたうえでの総評なので、オリジナルの製品の音は分からないです。
特にイヤーパッドの分厚さは影響が大きいので、だいぶ音質に絡んでそうです。あくまでも似たメンテナンスを行う際の参考程度によろしくおねがいします。

おわりに

やっぱりヘッドホンは面白い!!!!!
音周りは調べれば調べるほど面白いのでハマりますよね!!
特に理由もなくハードオフをうろつく僕なんかには超お得な趣味だと思ってます。在庫数が増えるのとほぼ同意義だからね!!!!
今回は見つけた当日に即買いしたのですが、メンテナンス費も含めるとやっぱり割高でしたね。特にイヤーパッドが高かった。でも衝動的な購買意欲が満たせたので非常に良かったです。
こういうジャンク系の記事また書きたいな。気が向いたら動画にも手を出してみようと思っています。それでは独楽りんでした。(フォローくれ)

以上ッ!!!!!!!!!!

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