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大学生になりたての人に送っていた言葉たち その2

注:この文章の経緯についてはその0をごらんください。その1の続きです。


事務処理!

入学してから1ヶ月ほどの間は事務処理がめちゃくちゃ大切です。履修申告,通学証明申請,自転車乗り入れ,奨学金,教職課程申し込み,貸与パソコンの手続き… どんなものがあるかは大学によります。紙で提出するもの,オンラインで申請するもの,窓口もたくさんあります。そのすべてを自分でこなします。ここで,高校の時との違いをざっとまとめておきましょう。

  • 高校では…

    • 提出先は大抵担任の先生

    • 締め切り前に繰り返し連絡してくれる

    • 書類には保護者の名前やハンコが入る(添付する書類があるときは親が準備してくれる)

    • 入試関係の書類も大抵は高校の先生がチェックしてくれる

  • 大学では…

    • 窓口がいろいろ(教務係,学生係など 大学によって異なる)

    • 提出方法もいろいろ(オンライン,用紙に記入して持参,郵送など)

    • 添付書類は自分で取り寄せる

    • 締め切りがあっても連絡がなかったりする

たかが事務処理,されど事務処理。誰でもできることでしょ,と思いがちですが毎年このあたりでコケる学生がいます。絶対ミスしてはいけない手続きがあります。すっぽかしたために留年してしまった,とか,取れるはずの資格が取れなかったとか結構重大な結果を招くこともあります。自分が知らない間に誰かがなんとかしてくれることはないので,繰り返し確認して自分の責任で必要な手続きをしてください。面倒なのは間違い無いですし,私も嫌いだし苦手ですが,事務処理は社会に出てからも大切なので,練習だと思ってきっちりこなしましょう。

事務処理をこなすために

  • 4月のうちに「ガイダンス」というものがたくさん開催されるはずです。これのスケジュールを確認し,必ず出席します。

  • 手帳,スマホのメモやスケジュールアプリなど,なんでもいいので大事なことをまとめる場所を決めておきましょう。記入した日,内容,締め切り,終わったことのチェック,の4つをまとめます。常に持ち歩いて確認できるものが良いです。

  • ガイダンスでも講義でも「連絡」と言われたら,反射でメモをとり,先ほど決めた場所に締め切りと一緒に書いておきます。

  • ガイダンスで指示された,メール,HP,各種ポータルサイト,学内の掲示など,連絡が出そうな場所を定期的にチェックするようにします。

  • 大学で配られるメールアドレスには様々な連絡がくることになります。大きな大学だと他学部のいらない情報でメールボックスが埋まってしまうので,うまく振り分けていきましょう。

  • 大学によっては書類に押印が必要なこともあると思います。自分の大学の手続きが紙ベースだな,と思ったら,三文判と呼ばれる安物のハンコを持ち歩いておくのもよいでしょう。レアな苗字でなければ100均で手に入ります。

  • 困った時,わからないことがあるときは,ちゃんと人の力を借りましょう。まずもらった資料にきちんと目を通し,自分でやる姿勢を見せるのは大前提として,それでもわからないときはそのままにしないで早めに問い合わせします。問い合わせ先は資料に書いてあることが多いので,よく探してください。それでもわからないときは,学生向けの窓口で,「この要件はどこで聞いたらいいですか」とたずねてみましょう。行き先を教えてもらえると思います。お世話になったら,お世話になった方へ問題が解決してもしなくてもきちんと感謝の気持ちを表す(「お手数をおかけしました,ありがとうございました」などと口に出す)ことが大切です。大学職員の方にはこれからも幾度となくお世話になるのです。この学生は助けてあげたいな,と思われる人に,「助けられ上手」になりましょう。


「これが大学で教わる内容なのか」,と思う人もいるかもしれませんが,「じゃあ,こういう話はどこでいつ聞くの?」とお節介な私は思ったので,4月に毎回話していました。しばらくこういう話が続きます。

#大学
#初年次教育
#事務処理


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