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大学生になりたての人に送っていた言葉たち その3
注:この文章の経緯についてはその0をごらんください。その2の続きです。
履修要覧
入学して最初にもらう超重要書類,冊子の中に「履修要覧」があります。その学部にどんな講義があってどんなカリキュラムでどの単位をいくつ取ったら卒業できるのかということが書いてある,契約書みたいなものです。履修に関して迷ったときは,ここに書いてあることが正解になります。カリキュラム改定などで入学年度ごとに違うものが配られるので「失くしたから先輩のを借りた」を絶対にやっちゃダメです。餅大では冊子でしたが,今の時代オンラインとかもあるのでしょうか。面倒かもしれませんが一通り目を通しておきましょう。(私は最初の講義の時によく使うページ「欠席や各種届について」「履修登録の流れ」「科目配置表」のページは示していました。)持ち歩くようなものでは無いですが,家のいつでも取り出して確認できるところに保管しておくことをおすすめします。
大学/学部のポータルサイト
次に紹介するのが大学が用意するいわゆる「ポータルサイト」。大学の事務処理も社会一般の手続と同様にこの10年で電子化が進んでいます。入試についてもオンライン出願が主流になっていますよね。で,各種手続きをするために大学がいろいろ用意してくれているのですが。まあ,いろいろありすぎる。使う側からしたら「どーしてこんなにわかりにくいの? どーしてひとつにしてくれないの?」と不満に思う気持ち,よくわかります。説明する教員の側も自分で用意したわけではないので毎年苦労しました。当時の餅大の場合は,整理すると大きく3つに分けられて
大学 → 学生:Google (Gmail, Classroomとか)と Microsoft Office 365(Office, Teams, Forms など)
大学から学生に提供されるサービス
メールアドレスがもらえる/クラウドサービスが使える学部 ⇄ 学生:Universal Passport
学部から学生への連絡,学生から学部への各種申請,情報登録
履修申告や時間割の管理,クラスの発表,休講のお知らせなどに使われる教員 ⇄ 学生:Blackboard, Moodle
教材の配布や課題の提出をオンラインでやる時に一部の教員が利用
とこんな感じで4,5個のシステムが並行して使われていました。使い方,管理する組織が違うのでどうしても複数のシステムを同時に使うことになってしまうようです。教員は,皆がITに詳しいわけでは無いので自分がオンライン対応した時に使えているシステムに自分の講義を合わせます。あとから別のシステムができたから乗り換えてくださいって言われるとツライんですよね。GoogleやMicrosoftは「気がついたら仕様が変わってた/メニュー画面の表示が違う」とかしょっちゅうで右往左往しました。コロナになってからオンライン対応した先生は相当苦労したと思います。で,今現在もきっと現場の方は右往左往されているのではないかと思います。
使う立場として結局どうすればよいか,というと
まず一度使ってみる。ガイダンスの場でできるときはその場で,できないときもなるべく早く使ってみる(ログインしてみるだけでも)。
履修登録などで期限まではやり直しがきく仕組みの場合は,まずとりあえずやっておく。後回しにしない。
わからなかったら人に聞く。
これにつきます。特に,締め切り間際にネットワーク系のトラブルがあると万策つきますので,できることは早くやるのが大切だと思います。
パスワードの管理
たくさんシステムがあるということは,たくさんID,パスワードがあるということで。もし,大学のシステムにアクセスする時に使うのは全て自分のスマホやタブレット,パソコンだ,という場合は,AppleやGoogleのパスワード管理にお任せしてしまうという手もありますが,大学の実習機を使うこともあるよ,という場合はIDとパスワードを手打ちしないといけません。覚えやすいと思っているパスワードでも結構忘れるので,手帳に手書きでメモしておくことをおすすめします。授業をやっているときは覚えていられるけど,夏休み明けにパスワードを忘れて授業にすぐ入れない人は少なくなかったです。あとは,パスワードが再発行できるように,システムにメールアドレスや電話番号を登録しておきましょう。
事務的な話はここまでです。
次回から,やっとですけど,大学での学習活動についての話をしたいと思います。