大学生になりたての人に送っていた言葉たち その0
簡単な自己紹介にいくつもの高評価をいただいて,恐縮です。人を励ます文章を書きたいと思って始めましたが,思いの外励まされる側にいます。ありがとうございます。
さて,これからの一連の投稿は、私が約10年前の大学1年生に、ホームルームで語っていたことです。私のいた職場(と毎回書くのは面倒なので、さくら餅大学、通称餅大と仮名をつけさせてください) では担任制をしいていて、学籍番号で割り振られた約40名ごとに1人の担任がつきます。初年度はこの担任がホームルームとして週一回、自分のクラス(これも仮に1年ろ組としておきます。)の学生と顔を合わせます。ちょっとしたミーティングではなく,90分の通常講義と同じだけの時間が取られます。ろ組の彼らにとってはゼミに配属されるまで、私が担任です。2年次以降はホームルームの時間はないのですが,講義の合間にちょいちょい「ハンコください」と私の前に現れて世間話をしていました。クラスの子は自分にとって一番距離の近い学生達でした。
餅大は私立大学で,来ている学生は自宅生と下宿生が半々くらい,男女比は6:4で男子が多め。私の印象は「素直で,小洒落てて,ちょっと幼い。親御さんに大事に育てられてきたんだな」。学力は,ひじょーに幅が広い。これは文章を書かせるとはっきりします。高校までで地に足のついた勉強をしてきた子と,そうでなかった子。ちょっとした指示を真面目に聞く子と聞き流す子。今は大学入試が多様化していて色々な入学ルートがあるので,我々の学生時代の「スライスハム」のような現象は起こらないのだということをすぐに思い知りました。
ここで大学名を出さないのは,もう辞めて数年経っており,またコロナもあって大学の体制が大きく変わっている可能性があるからです。ここに書いたことがそのままどこの大学でも起こること,起きていることと思われたら困ります。完全な実録でもありません。現状と合わないな,と思うところは改変します。どこかの大学で10年くらい前に起きたこと(+若干の創作)と解釈してください。すでにお気付きの面もあるかと思いますが,内情暴露というか,心情吐露というか,思ったことを率直に書いています。お気を悪くされる方がいたらあらかじめごめんなさい。
前置きと言い訳とが長くなってしまいました。
次回から,早速始めたいと思います。