授乳中に起こる「ディーマー」をご存じですか？

こんにちは。サラです。

妊娠・出産・育児についても少しずつnoteにしていこうと思います。今回は「D-MER（ディーマー）」についてです。

授乳に関する内容です。興味のない方は回れ右して、ほかの記事を読んでください。というのも、このD-MERという症状は授乳をしている人すべてに起こることではないので、出産経験のある方でも全く知らないという方もいると思います。

D-MERとは日本語では「不快性射乳反射」といいます。症状としては、赤ちゃんが母乳を飲み始めると、突然、不快でネガティブな感情に襲われること、とされています。

体感したことのない方にはちょっと理解しがたいかもしれませんが、「気分が悪くなる」「イライラする」「不安感に襲われる」「泣きたくなる」「吐き気がする」と、不快な感情を表現される方や「猛烈な眠気」「のどの渇き」「めまい」「倦怠感」という症状が出る方もいます。

結論から言うと、D-MERは病気ではありません。そして、解決法はありません。また、産後鬱でもありません。

では、何が原因でこのような症状が現れるのでしょうか？正確な原因はまだ不明ですが、以下の原因が挙げられています。

①赤ちゃんが母乳を飲み始めると、母乳を作るホルモン“プロラクチン”の血中濃度が上昇し、その際に脳内のドーパミン濃度が一時的に下がることで不快な気分になる

②授乳時に、赤ちゃんを可愛いと思う“オキシトシン”という愛情ホルモンが出るのですが、少数の人にこのオキシトシンに不快な反応をしてしまう

ただ、D-MERの症状があったからといって「赤ちゃんへの愛情がない」とか「赤ちゃんに対してネガティブな感情」があるというわけではありません。これは覚えておいてください。

もし、ご自身や配偶者・身近な人にこの症状があったとして「赤ちゃんに対する愛情が足りないからだ」なんてことは決して思わないでくださいね。あくまでも、ホルモンによって生じている反射症状ということなのです。

実は、私はこのD-MERをずっと感じていたのです。ムスメに授乳をし始めると、毎回ではないのですがどんよりとした鬱っぽい気持ちが襲ってきていたのです。しばらくそれに耐えていると、スッと何もなかったかのようになくなるのです。

ただ、具体的にはこの感情や症状を言葉にすることができないので、グーグル先生にも聞くことができなかったし、自分だけがこの症状を感じていると思っていたのです。今まで出産した友人から聞いたこともなかったし、育児に関する本でもそんなものは見たことがなかったので、たまたまそういう感情が授乳中に起こっているのだと思っていました。

最近になって、たまたま「授乳中に気分が落ち込むけど私だけかな」というようなインスタ記事を読み、私だけが感じていることじゃなかったんだ！とわかったのです。すぐに「授乳　不快感」というワードで調べて、ホルモン起因の症状であることを知ったのです。

どうやら、これを感じているのはあまり多くないようで、D-MERについて分かったのも2007年と比較的最近のことのようです。（もちろん昔からこの症状を自覚している人はいたと思うし、私のように言語化できずに自分だけが感じている症状だと思っている方も隠れていると思います）

辛さは人それぞれで、私のように１分ほどで症状がなくなる人もいると思うし授乳中ずっと不快感や吐き気が続く方もいるようです。もし、原因を知っても辛さが勝るのであれば、私はスッパリとミルク育児に切り替えていいと思います。愛情不足とかではないし、授乳がイライラの原因なら自分も赤ちゃんも幸せじゃないと思うので。

私は、この原因を知ってスッキリしたのでその後も変わらず授乳時に鬱っぽい症状は現れますが、ムスメの顔をみたりその時だけはスマホで気を紛らわしたりして過ごしています。症状はあっても、以前とは違い不安になることはありません。

今回この記事を書いたのは、私と同じように「自分だけがこの不快感があるのではないか」と悩んでいる人がいたら、知ってほしいと思ったからです。また自分にはなくても、もしこんな内容で悩んでいる人がいたら、「ホルモンが原因で起こるらしいよ」と教えてあげて欲しいのです。

これを、ここまで読んでいただいてる中には男性もいてくれるかもしれませんね。あなたの配偶者がもし、口には出さなくても授乳中に憂鬱そうな表情をしていたらもしかしたらD-MERかもしれないという可能性もあります。ぜひ覚えておいてくださいね。

そして、いまは授乳中の配偶者は居ない方、パートナー（この言い方はもぞもぞしますが）がいる方。妊娠の有無に関係なく、乳頭への刺激でも同様の症状を感じている人がいます。触れられるのが嫌な方がいるということは知っていてください。

実は私は、妊娠前も妊娠中の乳首マッサージ的なものがほんとに嫌でした。気持ちが不安になり立ち眩みのような症状があったのです。今回この記事を書くにあたり、もう一度調べなおしたところ乳頭への刺激でこのような症状を感じている人も少数ですがいるとのことでした。（長年あった、言語化できない不快感がスッキリ解決しました！）

長くなりましたが、D-MERについてnoteしてみました。このような症状を感じている方！決してあなたのせいではないですよ！ホルモンが敏感（？）なんです。愛情不足じゃないですよ！うまく付き合って乗り越えましょう。

それじゃあ、またね。