人生を生きる
人生を生きる。
自分の座右の銘だ。どこで思いついたか、どこかで見かけた言葉だったのか覚えていない。でも、この言葉だけは節目節目のタイミングで毎回思い出している。
人生を生きる、この言葉にどれくらい深い意味を見出せるかは自分次第だと思う。
人生は、思ったよりも簡単に進んでいく。辛いことも楽しいこともあるけど、思ったよりも早く、さらさらと前に前に進んでいく。
悪いとは思わない。悪いとは思わないけど、自分の人生の手綱をしっかり握れていない気がする。掴めていない気がする。
流れていく川から見える景色は綺麗なものもたくさんあるし、痛いこと、大きな流れ、気持ちが良い幸せなところ、たくさんある。
けど、やっぱり自分には、横に流れている荒い水流、山へと登っていく細くて厳しい不思議な水流が見えている。山に向かって伸びている一本のロープが見える。それを手繰って登って突き進んでいきたい。
自分の人生で自分がどこまで行けるのか、どんな景色を見るところまで到達できるのか、それが気になって仕方ないし、その景色を見るまで挑戦をしたいから。そしてきっと見ることができると感じている。突き進めば必ずその場に自分はいると思うし、それが自分の中での人生を生きるを体現している生き方なんだと思う。
少しずつだけど、進みはじめた気もする。茨の道で、無闇に時間が流れていくばかりで焦る、思ったよりも険しくて、立ちはだかる壁は高いけど。
けど、これで止まるわけにもいかない。この道を選ぶのは自分なのだから。
さらさらと流れる時間ではなくて、常に乗り越えて考えて、後悔して、それでも自分を表せる道を選ぶのだから。
きっと、今自分は人生を生きているのだと思う。
そしてこれからも、人生を生きるとはこういうことを続けていくことだと思う。
後悔や嫉妬、憧れは尽きることはない。それをなくすために頑張っても、これがなくなることは一生ない。それは1人1人の人生や選択、環境は違うから。
だから、やっぱり自分は、人生を生きるしかない。
目の前の状況に覚悟を決めて、将来を考える割合と目の前を見つめてしっかりと向き合って100%で対峙する割合を、しっかりと考える。
先のことに思いを馳せると、せっかく今人生を生きているのに、それが疎かになってしまう。焦ってしまう。不安になってしまう。
人生を生きるは、未来を大きく変えるために大事な考え方だ。
でも、未来のことばかり考えすぎて、今を置いてきぼりにしてはダメだ。未来の少しの可能性のために、今を大きく失うのはダメだ。
今としっかり向き合って、先のことを考えずに、今の100を出す、今の100を恐れずに実現して理解することが大切だ。それをしないと、俺が見たい景色に立ったその時、また自分はそこに居られなくなる。さらに先のための今にしてしまう。
人生にゴールだと思う瞬間はきっとない。
ゴールの最大化だけを求めて、今の最大化を目指せなければ、きっと俺は自分の人生を誇れない、自分の決断が正しかったと思えずに終わってしまう。
それが怖い。
先の大きなことを語って、人に認められて、今の辛さを紛らわせる。そんなことをしていたら、自分はどこにいる?
やっぱりわからないことだらけだ。文字に起こしてみても、書けば書くほど感情がいくつも分岐していって、どの感情を辿るべきかわからなくなる。
人生を生きるって、難しい。
難しいけど、今俺はその一歩を踏み出そうとしている。
自分が自分のことを諦めなければ、壁に見える何かを、自分が不可能な壁だと思わなければ、きっと、想像する未来にはたどり着ける。
その途中には何があるのか。人生を生きてみないとわからない。