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大阪市の神社と狛犬 ㉒住吉区 ①住吉大社(その8)~南門前、平成の巨大狛犬~

大阪市住吉区の地図と神社




大阪市には、現在24の行政区があります。住吉区は、大阪市の最南部に位置し、大和川を隔てた南は堺市になります。この辺りは、古代には「すみのえ」と呼ばれた海に面した地域で、海上安全の守護神として名高い住吉大社とともに栄えてきました。また、大阪と泉州・紀州を結ぶ紀州街道や熊野街道などの交通の要衝でもありました。

住吉区には由緒ある古い神社がいくつもありますが、まずは摂津国一之宮である住吉大社へお参りするところから始めたいと思います。大阪人にとっては「すみよっさん」と親しまれている神社です。今回は住吉大社の8回目(その8)になります。

住吉大社のすぐ前の道路には、阪堺線の「住吉鳥居前駅」があります。また、この道路を挟んで西側に南海本線「住吉大社駅」があり、交通の便に恵まれています。


住吉大社の狛犬については、すでにこのnoteに「住吉大社の狛犬」シリーズをマガジンにまとめて発表しています。今回は「大阪市の神社と狛犬」シリーズの中の一神社として紹介したいと思います。内容的には重なる部分が多いことをご理解ください。


住吉大社

■所在地 〒558-0045 大阪市住吉区住吉2-9-89
■主祭神 底筒男命そこつつのおのみこと中筒男命なかつつのおのみこと表筒男命うわつつのおのみこと息長足姫命おきながたらしひめのみこと(神功皇后)



住吉大社には10対を超える狛犬が安置されている。上の境内図の右上、東南の角にある大鳥居(東大鳥居)から続く参道の先にある南門手前の赤色の▲で示した場所に、今回の狛犬8がある。


狛犬8

■奉献年 平成五年六月吉日(1993)
■作者  不明
■材質  花崗岩
■設置  南門前

住吉大社には鳥居や神門がたくさんある。東大鳥居は境内の東南の角にあり、境外末社の浅澤社と大歳神社に通じている。

住吉大社・東大鳥居


東大鳥居から境内に入ると、左側に住吉武道館がある。南門はその先である。この南門前に、平成の新しい狛犬が安置されている。

南門と狛犬


南門を入ると、池を挟んで石舞台があり、南中門に至る。
住吉大社の正面にあたる境内西側の3本の参道入口の鳥居前には、それぞれ狛犬が安置されていたが、東大鳥居前には狛犬の姿はなく、南門前の狛犬が唯一の狛犬である。
南側にはもう一基大きな鳥居が南参道入口にあるが、ここにも狛犬は置かれていない。

南門前の狛犬(阿形)

南門前の狛犬(吽形)


平成5年(1993)の奉納ということは、すでに30年を過ぎているが、まだ新しく見える。台座に「喜寿記念 伊藤嘉材木店 伊藤達雄」とある。
狛犬1狛犬6の昭和の狛犬と比べると、やや様式的になっている気がするが、それでも堂々とした風格を感じさせる。




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