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大阪市の神社と狛犬 ➌西淀川区⑥五社神社~中村屋半六のほんわか狛犬~

大阪市西淀川区の地図と神社

大阪市には、現在24の行政区があります。西淀川区は淀川の北側にある三つの区の西側に位置します。
西淀川区には、神社が9社があります。(地図参照)
9社のうちの5社が海の神を祀る住吉神社ですが、他の神社もほとんどが住吉大神をお祀りしています。
五社神社は、阪神電車出来島駅の西方、神崎川と中島川に挟まれた中州の北東端に鎮座する神社です。

五社神社

■鎮座地 〒555-0041 大阪市西淀川区中島1-2-8
■主祭神 天照大神・豐受大神・速素盞嗚尊・住吉大神・加具土大神
■由緒  元禄元年(1688)中島新田開発の時に、五社五柱の神々を勧請したのが、当社の始まりだと言われている。

狛犬1

■奉献年 寛政八丙辰年三月吉日(1796)  
■石工  大坂 中村屋半六
■材質  花崗岩
■設置  拝殿前

五社神社 拝殿と注連柱、狛犬、灯籠
寛政8年(1796)奉献の狛犬(阿形)
寛政8年(1796)奉献の狛犬(吽形)
寛政8年(1796)奉献の狛犬の尾(吽形)

「寛政八丙辰年三月吉日」(1796)の銘がある花崗岩製の浪速狛犬。作者は、大坂石工、中村屋半六である。狛犬は顔も体も丸みがあり、全体におおらかな雰囲気が漂う。どっしりとした鼻の上に左右離れて丸目があり、口は笑っているように見える。吽形の頭上には大きな角がある。
大阪府池田市の呉服くれは神社には、同じ中村屋半六の寛政3年の砂岩製狛犬があるが、まったく似ていない。

五社神社には境内社がいくつかあるが、どの社殿の前にも狛犬は置かれていない。稲荷社の前には狐像が安置されていた。


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