大阪市の神社と狛犬 ⑫西区 ③茨住吉神社とサムハラ神社
大阪市西区の地図と神社
大阪市には、現在24の行政区があります。西区は、北側に土佐堀川・安治川が流れ、中央部には南北に木津川が流れています。木津川を境に、その東側は江戸時代からの商業地域です。かつては多くの堀川が巡らされていましたが、戦後になって、すべて埋められてしまいました。西側には、鉄工・物流関係の事業所が多く、有名な九条商店街があります。区内には都心のオアシスと呼ばれる靱公園や京セラドーム大阪などもあり、市民の娯楽・交流の場も充実しています。
西区には神社が5社あります。中でも土佐稲荷神社には、たくさんの狛犬がいますが、他の4社の中で狛犬がいるのは、御霊神社堀江行宮だけです。
今回は、茨住吉神社とサムハラ神社を紹介します。
茨住吉神社は、大阪メトロ中央線の九条駅から東へ400m、徒歩で約5分ほどのところに鎮座します。神社の背後の町は、かつて遊郭があった松島新地です。
サムハラ神社は、大阪メトロ千日前線の阿波座駅から南東へ400m、徒歩で約5分ほどのところに鎮座します。パワースポットとしても有名で、参拝する人が後を絶ちません。
茨住吉神社
■鎮座地 〒550-0027 大阪市西区九条1-1-17
■主祭神 底筒男命・中筒男命・表筒男命・息長足媛命(神功皇后)
■由緒 淀川河口にあったこの辺りは、かつては九条島であったが、江戸時代になると新田の開発が進められるようになった。寛永元年(1624)ごろに九条新田が開発され、この地の産土神と河川の守護神を祀る社殿が造営されたのが、当社の始まりである。
サムハラ神社
■鎮座地 〒550-0012 大阪市西区立売堀2-5-26
■主祭神 サムハラ大神(天御中主神・高御産巣日神・神産巣日神)
■由緒 「サムハラ」とは、天御中主神・高御産巣日神・神産巣日神の三柱の総称で、不思議な「神字」で書き表される。
サムハラ神社の創設者は、岡山県津山市出身の田中富三郎という人物である。地元の古い祠が荒廃しているのを嘆き、昭和10年(1935)に再興したのが当社の始まりだと言われている。
大阪のサムハラ神社は、昭和25年(1950)に中之島に建立され、その後現在地へ移築遷宮された。
自然や神の霊的な力を強く感じる場所を「パワースポット」といって、最近は、パワースポット巡りが流行しているという。このサムハラ神社は、大阪のホットなパワースポットとして有名である。特に当社で授与されている御神環(御守り指輪)は、厄除けの効果が絶大だとか。
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