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闘う夏休み・旅の記《第二弾》キャンプ編②

キャンプ2日目の朝

この「旅の記」は、前回の続きになります。

大阪府岸和田市の牛滝山にある「牛滝温泉四季まつりキャンプ場」が、我らが宿営している地。牛滝川のせせらぎに沿って、キャンプ用サイトが並んでいる。
1日目は何とか無難に過ぎ去った。昨夜このキャンプ場で宿営したのは、我々を含めて6組ぐらいで、とても静かな夜だった。心配した雨も、今朝の明け方に少し降ったが、すぐに止んで日が射した。朝食は、チーズパンとウインナーと目玉焼き。即席のポタージュスープもあった。

牛滝山大威徳寺

さて、この日の予定は・・・と言っても、何もなし。歩いて10分ほど上に、大威徳寺という天台宗の寺院がある。山号は「牛滝山」。紅葉の名所で、秋になると訪れる人が多いらしい。いくつかの滝があり、「牛滝」という地名は、滝のそばに牛の姿をした岩があったからだとか。
大威徳寺という名称は、本尊の大威徳明王に由来していて、この明王は牛の背に乗っている。ある学僧が滝のもとで修行中、滝の中から牛に乗った大威徳明王が出現したという話もある。

どんなところか見学に行ってみようということで、朝食の後、みんなで出かける。

山門を潜ると、木々が生い茂った静かな境内。誰とも出会わない。紅葉も美しいだろうが、青葉もいい。

多宝塔は室町時代に建立されたもの。高さが13メートルあり、重要文化財に指定されている。

大威徳寺本堂。手前に牛像、地蔵菩薩像、不動明王像が置かれていた。

この本堂の先にある遊歩道を行くと、一の滝、二の滝、三の滝、錦流の滝という四つの滝があるはずだ。しかし残念ながら、「大雨による土砂崩れのため通行止め」となっている。

一の滝(Wikipediaより)

子どもたちはまったく興味なしという様子なので、キャンプサイトに戻る。

川遊び

テントの目の前に川があるというのはいい。すぐそこが遊び場になる。最初は浅いところで恐る恐る水遊びをしているが、しだいに大胆になっていく。

石を積んで水をせき止め、ダム造り。水の勢いに負ける・・・。

オニヤンマが時々通り過ぎては、また戻ってくる。都会では見かけないので、ファイトがわく。

招かれざる客たち

アブ
今回のキャンプで、もっとも闘った相手は「アブ」だ。テントを設営し始めた頃からひっきりなしに飛んでくる。ただ体にとまることはあまりなく、たいていテントの外側やタープにとまる。そこで柄の短い魚すくい網で、すばやく採って地面にふせ、足で踏んづける。幸い3日間でだれも刺されることはなかったが、30匹ぐらいはやっつけた。

ヘビ
あちこちに「マムシ注意」の立て札があった。もちろん出会いたくない。川遊びをしているとき、ヘビを見つけた。マムシではなさそうだが、お近づきになりたくない。

ミミズ
川に降りる段に巨大なミミズがいた。30cmはある。今まで見たミミズの中でまちがいなく最長だ。2日目の朝も、水場に行く途中、地面に出ているミミズを何匹も見た。これは明け方に雨が降ったあとに出てきたようだ。

カエル
これは特に「招かれざる客」というわけではない。2年生の孫がなぜかカエル好きで、トイレにカエルがいたと大騒ぎしている。しばらくして捕虫網を持ってトイレに行って、網の中に入れて持ってきた。もちろん、解放しました。

昼ご飯と晩ご飯

この日の昼ご飯はホットドッグ。子どもたちがソーセージを焼き、パンの切れ目にキャベツといっしょに挟む。ケチャップとマスタードもたっぷり。口に入りきらない。

晩ご飯はバーベキューだ。今回も飯盒でご飯を炊く。そのあと、鉄板で用意してきた肉や野菜を焼く。火力が強いので、あっという間に焼き上がる。子どもたちは食欲旺盛だ。

この日は盆の入りの土曜日。前日は閑散としていたキャンプ場は、ほぼ満杯状態だ。あちこちでテントの設営が行われ、夕食の煙が上り始める。
早めに晩ご飯を済ませた我々は、どこよりも早く後片付けも終わり、早々に温泉に行った。熱い湯の中に、一日の疲れがとけていく。
明日のチェックアウトは11時までなので、何とか天気がもってほしい。この夜は星が見えなかった。

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komajin
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