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大阪市の神社と狛犬 ❿城東区①関目神社(須佐之男尊神社)~大阪城の鬼門を護る狛犬~

大阪市城東区の地図と神社

大阪市には、現在24の行政区があります。城東区は、その名前が示すように大阪城の東に位置し、東西に寝屋川と第2寝屋川が流れ、南北に城北川や平野川が通じるなど、河川が多いのが特徴です。区内には住宅地が多く、人口密度は大阪24行政区の中の1位です。

城東区には神社が9社あります。神社庁に登録された8社と、天王田の八坂神社です。中浜の東本稲荷神社は小社で狛犬もいないので、このnoteではそれ以外の8社について紹介したいと思います。
まず最初は関目神社です。正式名称は「須佐之男尊すさのおのみこと神社」ですが、地元では「関目神社」が通称で、社号標にも「関目神社」と書かれていました。「関目」というのは、この地に見張所(目で見る関所)があったことに由来すると言われています。
神社から東に5分ほどのところに、京阪本線・関目駅、大阪メトロ・関目高殿駅、関目成育駅があります。

関目神社(須佐之男尊神社)

■所在地 〒536-0007 大阪市城東区成育5-15-20
■主祭神 須佐之男尊
■由緒  創祀・創建年代は不詳だが、安土桃山時代の天正8年(1580)、豊臣秀吉が大坂城築城の際に、防備の一策として関目から古市・森小路の間の十余町の京街道を屈折させて、敵兵の進軍を俯瞰できるようにした。これを俗に七曲がりと呼んでいる。このとき、北の護りとして武神の須佐之男尊を祀り、さらに鬼門鎮護の神として毘沙門天王を勧請して小祠を建立したという。境内には「関目発祥の地」の碑が建っている。

関目神社境内 拝殿と燈籠・狛犬

狛犬1

■奉献年 昭和五十二年(1977) 
■石工  不明
■材質  花崗岩
■設置  拝殿前

昭和52年奉納の石造狛犬(阿形)
昭和52年奉納の石造狛犬(吽形)

かつては、江戸時代末期の砂岩製浪速狛犬があったようだが、現在は岡崎型の新しい狛犬が拝殿前に安置されていた。現在の社殿は昭和52年に建て直されたものなので、狛犬もそのときに奉納されたのだろう。
境内はさほど広くはないので、一通り探してみたが、先代狛犬の姿は見当たらなかった。

関目発祥の由来碑

境内に「関目発祥の由来」を記した石碑があった。上に小さな獅子が乗っている。左右とも口を開けた阿形に見えるが、向かって左はたぶん吽形の狛犬だろう。



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