京都国立近代美術館「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」~展覧会#22~
ドイツの都市、ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館
今回の美術展のHPの冒頭には、次のような案内文があります。
ケルン大聖堂のそばに建つルートヴィヒ美術館は、実業家のペーター・ルートヴィヒと妻イレーネが寄贈した、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、アメリカのポップ・アートなどのコレクションや、弁護士のヨーゼフ・ハウプリヒが1914年から1939年にかけて集めた表現主義や新即物主義など、ドイツ近代美術のハウプリヒ・コレクションなど、近代美術を中心に構成されています。さらにグルーバー夫妻から寄贈された写真コレクションも加わり、収蔵品の幅が広がっています。
美術展の内容
今回の展覧会の内容は、上の写真を見ても明らかなように、およそ100年にわたる欧米の美術の展開を、ルートヴィヒ美術館のコレクションによって、展示・紹介するというものでした。
展覧会の構成は次のとおりです。
正直な印象としては、いろいろあり過ぎ、という感じでした。
序章から2章あたりまでは、知らない作家が多くて、芸術の世界の幅広さを再認識させられました。
3章でピカソが登場します。ルートヴィヒ美術館は、ヨーロッパでも最大級のピカソの収蔵点数を持つ美術館の一つということでした。知っている作家の作品を見ると安心しますね。
4章の抽象画や5章のポップ・アートでも有名な作家やアーティストが登場します。ジャスパー・ジョーンズやアンディ・ウォーホルは、新しくて古い作家になってしまいましたが、作品を見ると親近感がわきます。
6章・7章で、さらに現代に近づきます。
いろいろあっておもしろい展覧会、という考え方もあるでしょうね。
美術館の全体像をできるだけ忠実に紹介するという目的は、かなり達成できたのだろうと思います。
しかし、時間をかけて観たものの、なんだか印象を絞りきれないというか、整理できないのが、残念な気がしました。もちろん個人的な感想ですが。
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