アジア紀行~ベトナム・ハノイ⑥~
ワンデイ・ツアー
昨日ホテルに戻る途中に見つけた「Love Planet Travel」で申し込んだOneday Tour。行き先は「Hoa Lu・Tam Coc」(ホアルー・タムコック)。
実はハノイに来るまで、このような場所があることは知らなかった。
ベトナム・ハノイといえば、「ハロン湾」が有名だ。ハノイに行ったら必ずハロン湾を訪れようと、行く前から決めていた。
ハノイから車で3時間、大小2000の奇岩が海上に屹立する光景は、一見の価値あり、ということで、ハノイに到着した1日目に、現地のシンカフェでハロン湾・ツアーがあることを確認済みだ。
ところで、これから向かうタムコックは、その景観から「陸のハロン湾」と呼ばれているそうだ。本物のハロン湾に行く前に、おまけを先に見ておくのも悪くはないだろう。今回のツアーが楽しみである。
さらに、途中で、10世紀に王朝が築かれた古都ホアルーにも立ち寄ることになっている。
ホテルでの昼食付きで27.5ドル(577,500ドン)というのは、かなり格安に思える。さて、どんなツアーになるのやら。
ホアルーへ
出発予定時刻は8:30。ツアーのバスがホテルまで迎えに来ることになっている。
早々に朝食をすませ、8時過ぎにはロビーに下りてバスを待つ。遠足を待つ小学生の気分だ。しかし、時刻になってもバスが来ない。フロントの女性に予約票を見せると、「ホテルの住所が違ってるわ!」と言う。
ツアー会社の名刺を見せると、オフィスに電話をして、バスがこちらに回ってくるように手配してくれた。危ないところだった。感謝!
30分以上遅れて9時過ぎにミニバスが到着。すでに車内はいっぱいだ。何とか窓際の座席を確保する。
ホテル前を出発したバスは、途中一度休憩で土産物屋に立ち寄ったが、あとは一路ホアルーに向かう。ハノイからの距離は100kmほどだ。約2時間半でニンビン省のホアルーに到着する。
辺りの山は、いきなり地面から地上に突き出たような形をしている。
ホアルーは、今から1000年余り昔、現在のハノイに都が遷される直前に、短期間ベトナム人によるディン王朝・レイ王朝の都が置かれた場所である。
現在は、宮殿跡と、当時の王を祀る寺院があるだけだ。堀にかけられた橋を渡り、いつ造られたのかわからないが、石灰岩製の大きな門をくぐる。門の両側を、立派な獅子が守っている。
中国の支配から独立したとはいうものの、すべてが中国風である。
ディン王朝初代皇帝ディン・ティエンホアン廟の入口となる門を潜る。
ここが皇帝の祠廟。民衆は畏敬を込めて「万勝王」と呼び称えたとか。
気になる霊獣の姿も目につく。
日本の蹲踞型の狛犬は、たいていお尻を台座につけて坐すが、この霊獣はお尻を浮かせている。
ホアルーでの滞在時間は約30分。まだ先にもあるらしいが、見学する時間がない。ツアーはこれだから困る・・・。
アヒルたちの姿は、平和そのものだ。
ホテル?でのランチ
ホアルーからタムコックまではそれほど遠くはない。昼過ぎにホアルーの御廟を出発したバスは、30分後にはタムコックに到着していた。
ここで昼食となる。
ツアーを申し込んだときは、ホテルでベトナム料理のビュッフェと聞いていたが、到着してみると、「どれがホテル?」という感じ。
確かに建物の上には「DUC TUAN HOTEL」という看板が出ている。
バスから降りた一行は、1階の大きな食堂に案内された。私は4人掛けのテーブルに、英国人の若者3人と、インド人の青年といっしょに席についた。
テーブルに運ばれてきたのは、大きな器に入ったご飯と、揚げ春巻き、あげ(現地の豆腐?)、菜っ葉が入った皿。ツアー代金に含まれているが、6ドルだそうだ。
食べ物をそれぞれの取り皿にとって食べる。ベトナム料理には違いないが、これはビュッフェじゃない!
英国人の若者は大学生で、彼らは結構おいしそうに食べている。
私も自分の取り皿に「ごちそう」を入れる。日本の「お米」が食べたくなる。
みんなはさっさと食事を済ませ、食堂の外の日陰に入る。オプションで「近くの村までサイクリング」というのがあったが、同じツアーバスの一行のほとんどが、水辺でのんびり過ごしていた。
サイクリング用の時間をとっていたせいか、この水辺で次の川下りを待つ時間は、かなり長かった。
次回はタムコックの川下りの様子を報告します。
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