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大阪市の神社と狛犬 ➍此花区④西九条神社~昭和初年の元気狛犬~

大阪市此花区の地図と神社

大阪市には、現在24の行政区があります。淀川のすぐ南側には5つの区がありますが、此花区はもっとも海に近い西側に位置します。
此花区には、神社が6社があります。(地図参照)
住吉神社という名称は2社だけですが、この地は古来海との関係が深く、朝日神明社以外の5社には住吉大神が祀られています。
西九条神社は、JR西九条駅の東約300mの住宅街にあります。神社の社号標や鳥居の神額には「西九條神社」と記されています。

西九条神社

■鎮座地 〒554-0012 大阪市此花区西九条1-4-20
■主祭神 住吉大神
■由緒  江戸時代の貞享年間に、淀川河口付近の新田開発に入植した人々が、五穀豊作と海上安全を祈願して住吉大神を祀ったのがはじまりという。明治40年に西区の茨住吉神社の行宮所となったが、昭和21年に摂社に昇格し、社名を西九条神社と改めた。

狛犬1

■奉献年 昭和二年七月吉日(1927)
■石工  味原町 石匠 石勇
■材質  花崗岩
■設置  拝殿前

西九条神社 拝殿と狛犬
拝殿前の狛犬(阿形)
拝殿前の狛犬(吽形)

「昭和二年七月」(1927)奉献の花崗岩製狛犬。いわゆる「玉取り・子取り」の対で、阿形は左前肢で玉を押さえ、吽形は右前肢で立ち上がる子どもの顔を押さえている。子どもは親の足に噛みついてじゃれている様子だ。目は瞳を黒く塗り、歯と爪は白く塗られている。阿形の開けた口の中は薄赤い。
「石匠 石勇」については不明だが、「味原町」は現在の天王寺区の町名である。

稲荷神社

拝殿に向かって右手に稲荷神社があり、稲荷大明神が祀られている。


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