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アジア紀行~タイ・スコータイ遺跡⑦~

スコータイ歴史公園城壁外西部エリア(続)

スコータイ歴史公園城外西エリア-crop

前回「アジア紀行~タイ・スコータイ遺跡⑥~」で回ったところは、上の地図でいうと、左上の一辺にあたる。スコータイ歴史公園城壁外西部エリアの寺院遺跡のまだ半分ぐらいだろう。
同じような廃墟のような遺跡がこれからも続く。

丘の上の遺跡、ワット・チェーディーンガーム(Wat Chedi Ngarm)を後にして、自転車を置いている道まで下る。
少し進むと、道の右手に次の二つの寺院跡があらわれる。
ワット・ターム・ヒップ・ボーン(Wat Tham Hip Bon)
ワット・ターム・ヒップ・ラーン(Wat Tham Hip Lang)
ここは、ざっと見ただけで通り過ぎる。

基壇と柱列と壊れた仏塔

ここでやっと道を左に折れる。
角に小屋のような店があり、男の子が水を売っていた。日差しを遮るものもないこの暑さの中、水は必需品だ。

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「ワット・マンコン(Wat Mang Korn)」という案内板を見つける。
背後に遺跡が見える。

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先が壊れた仏塔、柱の列、頭部のない仏像、そして緑の草木。
  夏草や 兵どもが 夢の跡
芭蕉が「奥の細道」の旅の途中、平泉で詠んだ句を思い浮かべる。

道の右側、遠くに山が見える。
さらに同じような寺院遺跡が散在する。

ワット・パー・サク(Wat Pa Sak)

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ホー・ティワライ(Ho Thewalai)

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ほかの遺跡はみな「WAT」(寺院)と書かれていたのに、ここは「HO」とある。どんな意味なんだろうか。
700年前には、ここに立派な堂塔がそびえ、美しい仏が人々の信仰をあつめていたのが夢のようだ。

ワット・トゥック(Wat Tuk)

西アリアの見学もあとわずか。スコータイ歴史公園が近づいてくる。
左手に「ワット・トゥック(Wat Tuk)」の案内板がある。

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短い柱列の向こうに、仏堂がある。頭部も腕もない仏坐像が見える。
真っ黒なのは、戦火に遭ったためだろうか。

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ワット・トゥック(Wat Tuk)を後にして、さらに自転車を前に進める。

ワット・パーパイ(Wat Pa Phai)

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ワット・シート-ン(Wat Sri Thon)

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どの寺院遺跡も同じように見える。ここも柱の列が並ぶ。少しは整備はされているのだろうが、雑草が伸びる。
黒い柱と形だけが残る仏像がいたいたしい。

草地に自転車を乗り入れると、何か長いものを踏みつけた。
蛇だ!
蛇は自転車にひかれながらも、どこかへ逃げて行った。
仏教の聖地で殺生はしたくないので、驚く一方でホッとする。
椰子の木に吹く風の音がする。
青空が見える。

時計を見ると、もう午後3時半。もう疲労困憊だ。
地図を見ると、公園まであと少しのようだが、なかなかたどり着かない。
やっとゲートに到着すると、なんと「NO ENTRY」と書かれている。出口専用のようだ。係のおじさんにお願いして入れてもらう。
公園の中の道を通って、反対側の東門まで戻る。ここまで来るとホッとする。

公園のそばの店に入る。この二日間、朝食はホテルで十分食べているが、昼はほとんど水分補給程度だ。暑さと疲れのせいか、あまり空腹感がない。
しかし、さすがに午後4時ともなると、何か食べておかなければという気になる。
スコータイヌードルとマンゴージュースを注文する。

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わざわざ「スコータイ」という名前をつけたほどだから、スペシャルかと思ったが、まあ普通においしい程度だった。

ちょっと元気が出たので、帰り道にもう一つ訪れたかった寺院遺跡に立ち寄る。

ワット・チャーンローム(Wat Chang Lom)

この寺院は、宿泊しているホテル「Legendha Sukhothai」からも近い。

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柱列で囲まれた中央に、スリランカ様式の釣鐘型の仏塔がある。
基壇の周囲には漆喰の象がズラリと並んでいる。全部で32頭。
ワット・チャーンローム」とは「象に囲まれた寺」という意味だとか。

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コーナーの象が対角線の外側を向き、それをはさんで7頭の象が並んでいる。

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鼻や耳がなくなったり、原形をとどめないものもある。

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スコータイ歴史公園から離れているので、訪れる人はほとんどいない。

この日も帰りに市場の入口で、昨日のおばあさんからマンゴーを一つ買う。近くで飲み物とクッキー、そしてスイカアイスも買って、ホテルに戻る。
シャワーを浴びて、洗濯。すごく陽に焼けた!




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komajin
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