アジア紀行~タイ・スコータイ遺跡①~
スコータイ王朝
アジア紀行第1回は「タイ・アユタヤ遺跡」を取り上げた。特に順番を決めている訳ではなく、いわば思いつきの順に書いている。
今回は同じタイの「スコータイ遺跡」への旅を振り返ってみたい。
タイは、正確には「タイ王国」といい、立憲君主制の国である。
地理的には、山岳地帯の北部、雨の少ない台地の東北部、チャオプラヤ川が形成したデルタ地帯の中央部、マレー半島の一部の南部、この4つの地域からなっている。
このタイ北部に、かつて「スコータイ」という王朝があった。スコータイ王朝はアユタヤ王朝に先行する王朝で、13世紀中頃から15世紀中頃まで約200年間続いたが、南部のアユタヤ王朝の圧迫を受け、王統が途絶えてしまう。
スコータイ王朝は、タイの仏教の黄金期といわれ、スコータイ様式と呼ばれる建築や仏像が造られた。特に仏像は、あとで写真で見るように、緩やかで女性的な曲線が特徴で、表情もとてもやさしい。
さて、前置きはこれぐらいにして、いよいよスコータイへの旅を再現したい。
北バスターミナル
バンコクには、長距離バスのターミナルが3カ所ある。スコータイに行くバスは、ウィークエンド・マーケットの開かれるチャトゥチャック公園に隣接する北バスターミナルから出ている。
スコータイに行く前日に、下見とチケット購入を兼ねて、北バスターミナルに向かう。BTS(スカイトレイン)のスクンビット線で、終点のモーチット駅で降りる。地図を見ると、駅の西側に公園があり、さらにその西側にバスターミナルがある。直線距離ではたいしたことがないのですぐに行けると思ったが、その判断は甘かった。公園内の曲がりくねった道で方向がわからなくなり、塀や川で前に進めなくなるなど、さんざん迷ってやっとたどり着く。
北バスターミナルは4階建ての大きな建物で、1階と3階にチケット売り場の窓口が、無数といっていいくらいたくさんあった。北部や中部方面のバスのチケットはどうも1階にあるようだ。窓口の上部に行き先が書いてあるが、すべてタイ語なのでまったくわからない。
やっとたどり着いたのが、この窓口。どこにも「SUKHOTHAI」とは書かれていない。
お姉さん、にこやかだけど、ここを見つけるの大変だったんだからね。
チケット購入も、なかなかうまく通じなかったけれども、なんとか翌日朝のバス席を確保する。10:30発~17:30着予定。料金は328バーツ。1000円ぐらいかな。
これでやっと一安心。もう昼もとっくに過ぎて、お腹もすいている。この日は日曜日、チャトゥチャック公園でウィークエンド・マーケットが開かれているので、行くことにする。
ウィークエンド・マーケット
マーケットの近くまで行くと、さすがに大勢の人通りがある。陸橋から下を見下ろす。
帰りにモーチット駅のホームからマーケットの駐車場が見えたが、ぎっしりと車がとまっていたのでビックリ。
このマーケットは総店舗数1万以上と言われるほどで、公園中にいろんな店がひしめき合っていた。ビーフ・ケバブとココナッツアイスを食べる。
マーケットの様子をここに書き始めると長くなりそうなので、ここで出会った珍しいパフォーマーの写真だけを紹介したい。
2時間以上マーケットの中をウロウロしたが、とても見尽くせない。
BTSのモーチット駅に戻り、スカイトレインに乗る。
いよいよ明日はスコータイだ。
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