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りょうことわたし
偏差値わたしの学校より低い高校だったのに、わたしを、わたしのとても仲の良い友達が、なんであいつあんなに東雲のこと馬鹿にすんの?
って言うぐらい馬鹿にしてくる子がいた。
おばあちゃん仕込みで
裁縫がとても上手だったんだけれど、
ミシンとロックミシン持っていて、きちんとした正確な襟付きのシャツとか作れたなあ。
家はモダンで、ネコの子ネコの多頭飼いしていて、集団でわさあって、ムーミンのニョキニョキの群生みたいだった。
お母さんも、ちょっと変わっていた。
アボカドの醤油かけたのりょうことわたしがいる、りょうこの部屋にきて、抱いていたネコに
くちゃいね〜
って言いながら去っていった。
煙草吸っていたからなんだけど。
フロイトの夢判断持っていて、わたしに見せてきた。
りょうこは所謂大学生デビューってやつで、最初冴えない女だったんだけれど、だんだんと、お洒落と、化粧をするようになった。
歌はすごく上手かった。
決して痩せてはいない体なんだけれど、まあ、でぶってわけでもなくて、自分自身プロポーションに自信を持っていて、ある夏の日、ブルーのノースリーブワンピース着てきたんだけれど、
野郎たちには不評で、
あいつなんか勘違いしてねえか?
って言っていた。
野郎たちは、女に対して辛辣だった。
自分たちのことは棚上げなんだけど!
りょうこは、わたしに対してマウントポジションに立つことで、快感を感じたり優越感に浸っていたようだ。
まつ毛にばしばしマスカラつけたりようこに、
まつ毛が元々少なくて、ビューらーも、マスカラもしていなかったわたしに、
まつ毛ないの?
って言われたの覚えてる。
好きな男の子は、きよはるだった気がする。
でも、ロリコンだったし、相手にされなかったみたい。
いろんな意味でイタい女。
りようこ
と
わたし
なんか、変な女だったなあいつ。
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