今日は猫の日?らしいので


過去記事。

大佛次郎著「猫のいる日々」

私が子供の頃、家には猫がいた。黒と白の日本猫だ。

野良猫にエサをやっているうちに居ついたらしい。

うちのばあちゃんが「ミー、ミー」と呼んでいたので、名前はミーになった。

しかし野良猫なので、勝手気ままに出入りする。

我が家には土間があって、床下も仕切り板が無かったので、床下には入り放題。そして、どこかで外とつながっていたようで、出入りし放題だった。

そんなミーは2~3日留守にすることもあった。なので、時々姿が見えなくてもさほど気に留めなかったが・・・

いつしか、姿を見せなくなった。

寂しくなったばあちゃんは、また野良猫にエサをやり始めた。また黒と白の日本猫だ。そして、名前は、ミー。

そいつも何年かすると姿を消した。

そんなこんなで、うちには3、4代に渡り「ミー」がいた。

自然、私も猫との接し方には慣れ、外で会う猫にも挨拶などして、それなりに付き合えるようになった。

私にとって「猫は友達」だったのである。

なので、大佛次郎さんの気持ちもよく分かる。

大人になり、猫と暮らさなくなってからは、時々街で猫を見かけて声をかけても通じなくなった。それが、寂しい。