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独立開業することを決めました

こんばんは、こまいです。
このたび、2月から独立開業することに決めました。

「お前親の会社あるんだから辞める必要ねえじゃん!」とかいうツッコミもあると思いますが、そう決断するに至るまでの理由や背景について、少しお話ししたいと思います。

親との関係を見つめ直したい

建設業では親子で仕事をすることがよくありますが、多くの家庭で考え方の違いや立場の衝突が問題になります。

僕も約13年間、父とともに仕事をしてきましたが、いわゆる「後継者あるある」を5周くらい経験し、すっかり疲弊してしまいました。
もちろん親子ですから関係性を改善しようと努力はするわけですが、父が経営責任を持つ以上、最終的な判断はすべて父に委ねられる状況です。しかたないこと。

上司が他人なら割り切れる部分も、上司&社長&親という立場のトリプルコンボで関係がぎくしゃくしていったのです。

さらに、最近母が入院したことをきっかけに父の病歴も思い返すと不安がよぎります。いずれ介護が必要になったとき、近くに住んでる長男である自分が面倒をみる流れになるのはほぼ確実かなと。

そうなったら現在の関係性では間違いなくまともに向き合うことができないと感じ、一度距離を置くことが必要だと考えました。そんな状況では誰も幸せにならない。

事業承継の準備と新しいネットワーク作り

勉強会にも行きやすく、同業のつながりも

職人不足が叫ばれている昨今、自分一人でできることはたかが知れています。
それに今後、駒井建設を承継して仕事をしていくためにも、より多くの人とつながりを持つことは重要です。

さらには事業承継には株式の購入資金が必要になります。たとえ借り入れして用意するとしても、経営をしていく以上は会社に入れてもいいようにある程度の手元資金は用意しておく必要はあります。

しかし、現状の会社に雇われる立場では、思うようにネットワークを広げることも、資金の準備も難しい状況です。

独立することで新しい人脈を築きながら資金も用意していくなど、将来的に事業承継をスムーズに進める準備ができると考えています。

手に職の強さに気づく

かねてより相談に乗っていただいていた工務店経営者の方と建設業コンサルのお二人から、多くの助言をいただきました。
その中で特に印象に残っているのは、「手に職があることの強さ」です。

仕事の相棒たち

お客さんがいなくとも大工として現場応援に行く形で日銭を稼ぐことができるし、現在のようにどこでも大工が不足している状況では仕事に困ることはないよね、と背中を押していただきました。

今までの工務店の勤務経験から「打ち合わせから施工、引き渡しまでを一貫して提供できること」が他の大工にはない強みです。
ただ大工仕事をするだけではなく、ひとり工務店として動くことで日当以上の収入を得る可能性があります。

また、今まで取り組んできた住宅性能向上の知識と技術、それにSUNABACOで学んできたこともフルに活かせる環境ができる訳ですから、これを機に自分の理想のあるべき形を追求していきたいと思います。

民泊化計画もガッチリ進めたい

元寿司屋「たけよし」

今取り組もうとしている元寿司屋の店舗を民泊にする計画、それともう一箇所の民泊運営を進めていくためにはやはり時間が必要です。
どうしても就業時間だけでは時間が足りませんし、地元信金さんともお話をして融資も決まっている状況です。
この際だからこちらにも思いっきり力を注いでいくことで、今までにはない広がりが生まれればと考えています。収入の柱にもなりますしね。

元寿司屋については幸いにも一人で取り組むわけではなく、地元のシュタイナー学校と町役場と僕の三者共同で進めていく案件なので、互いに協力し合いながらいい形にまとまればいいと思っています。

今後について

リフォーム作業の様子

独立後はリフォーム業、民泊運営の2本で進めていこうと考えています。
幸いにもリフォーム業の仕事はある程度の目処が立っている状況です。

僕を指名して仕事を頼んでくださるお客様や、大工仕事を任せたい業者さんもいる中で、「迷っている時間がもったいない」とのアドバイスもあり、このタイミングでの独立を決意しました。(田村さん、辻本さん、本当にありがとうございます!

それに会社を引き継いだら遅かれ早かれこのポジションになるので、どうせだったら早いうちにいろいろ経験するに越したことないですしね。

駒井建設とはこれからも継続して助け合っていきます。
今まで距離が近すぎたゆえに父とうまく行ってなかっただけだと思うので、程よい距離感で仕事の行き来をできる関係になりたいと思っています。

それに僕も新築の話をいただくことがあるので、その際は会社に回してお互いにプラスになるような形でやっていきたいと思っています。

現在進めているプロジェクトを軸に、関わってくれる方にしっかりと価値をお届けできるよう誠心誠意頑張っていきたいと思っております。

ひとりじゃできることは限られてますけど、地元の仲間、SUNABACOの仲間、行政や建築の諸先輩方、研究機関の方々のお力を借りながら、少しずつ前へ進んでいければと思います。

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします!

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