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Mリーグ、熱狂を英語圏へ?

Мリーグの熱狂を英語圏へ。

Mリーグも開幕して1週間
開幕週の感想は、
 ・伊達さん、開幕日の運量すごすぎ。スターの素質しか感じない。
 ・内川さんの解説が控えめに言ってすごく良い
 ・黒沢さんはエースが過ぎる。
 ・石橋さんがカムバック!解説もよかった
 ・金曜日の第二戦が面白すぎ。
てな感じ。KONAMI強すぎでしたね。

さて、開幕前には、ABEMAから各選手の記事が上がっており、その中の瑠美さんの「Mリーグの海外進出」に関する発言に目が止まりました。

-今期は麻雀の本場、中国のスポンサーもつきました。

 15、6年前くらいに中国でも麻雀大会があって、日本の麻雀プロと中国の麻雀好きの交流もありました。もともと日本の麻雀が浸透している地域でもあるんですよね。今年は麻雀の世界大会がありましたが、もっと他の国ともつながりたいです。世界のお金持ちを捕まえたいなと思います(笑)。

-Mリーグのスローガンは「もっとこの熱狂を外へ」。いよいよ世界に、それも中国に広がります。

 世界大会がオーストリアであったんですけど、いろいろな国の人が来ました。やっぱりMリーグを見ている人が多いんですね。国の環境とかもあるので具体的には聞かなかったんですけど、YouTubeもそうだしTwitterとかでもMリーグに注目が集まっていて、すごいチャンスですよね。我々に直結しなかったとしてもMリーグが麻雀を盛り上げる一端になればいいなと思います。お金持ち、いっぱいいますから!(笑)。

ABEMA 麻雀 Times(https://times.abema.tv/articles/-/10040131)

 また、多井さんと仲林さんの対談で、多井さんから「Mリーグを英語で海外向けに発信すれば、きっとうまくいく。本当にそれができるなら、僕は絶対に使います。」という趣旨の発言もありました。

こういう第一線の方々の肌感覚は非常に重要です。
データでこれを裏付けられるかはともかく、なんらかの芽生えを感じられるというのは間違いないでしょう。

中国は納得。英語圏は?

中国は麻雀に親和的な国でもあるので、Mリーグが狙う海外マーケットの1番手にくるのは、直感的に非常に納得できます。
岡田さんのように、中国語を話せる人材がいることも、中国進出を後押しする非常に大きな材料と言えると思います。

他方、中国語圏のほか、英語圏も魅力的なマーケットであることは間違いないです。
英語圏をすっとばして、スペイン語圏やアラビア語圏、フランス語圏を狙うというのも現実的ではないでしょう。

では、Mリーグが英語圏を狙うにはどうしたらいいか。
まずは現状を分析してみましょう。
日本時間8日(土)夜11時から7日間以内に投稿されたツイートを調べてみました。
(中国も分析したいけど、中国のSNS詳しくないし、そもそも中国語できないので無理です・・・)

直近4.5万件の"Mという単語を含む英文ツイートの抽出&分析

まず、「M」と「League」が含まれている直近1週間の全ツイート(ツイート主が「英語」を使用言語として登録しているもの)を抽出しました。

結果は44,601件。意外に少ないな、という印象です。

次にこの中にどの程度、麻雀関連のツイートが含まれているか。
正直言って、私はここで絶望しました。。。

44,601件のうち「mahjong」という用語が、同ツイート内ないしはツイート主の自己紹介文に含まれているものは「10件」
ツイート者の数は7件でした。
いろいろと触ってみたのですが、この他の麻雀関連ツイートは1件のみ

なお、この44,601件のうち、ほとんどがサッカー関連。
Premire Leagueとか18-team leagueとか、そういう単語がよく抽出されていた印象です。

他にも分析を試してみたのですが、麻雀関連はなかなか抽出できず。
他の言語での登録者も含めれば、もっと抽出ツイート数は増えるのでしょうが、ちょっとここで断念しました。。。
というわけで、少なくともTwitter上は熱狂が英語圏まで届いていない模様

まぁよく考えたら、当たり前といえば当たり前の結果な気がします。
思うことが3点ほど

まずは「材料」を作るべき

多井さんや瑠美さんが口にするように、英語圏のファンが「現状増えているかもしれない」が、「広がりをもっているわけではない」というのが現状な気がします。

要は、面ではなく、点。

そして、現状は、英語話者が目にする英語ツイートもなく、いいねを押したり、リツイートする材料がないというのが現実なような気がします。

実際、Mリーグ公式のYoutubeは少なくとも海外では見られません
よって、今年度のドラフトも海外では見られませんでした
ABEMA TVのコンテンツも、例えば、熱闘Mリーグや最強戦は海外で見られません

コンテンツの利用・公開に関しては、地域制限が非常に厳しく、特に世界的スポーツの場合だと、うっかり契約違反すると巨大訴訟の可能性があるので、地域制限をデフォルトでかけておくのは、理屈上納得はできるものの、Mリーグはまだその段階にないだろ・・・という気がしています。

このような現状ではなかなか厳しい気がするので、まずはカネをかけずに、海外にいる人が目にすることが「できる」コンテンツを増やしていくことが重要かな、と思います。

例えば、
・著作権上問題ないものを海外でも見れる設定にするとか、
・Mリーグの中の人が英語でもツイートしてみるとか、
・InstagramとかTikTokのような「文字ではなく画像で勝負」の媒体に力を入れてみるとか、
いろいろとやりようはありそうな気がします。

キーは瑞原さん&伊達さん&オーナー企業

海外経験のあるMVP瑞原さん

瑞原さんは海外留学経験があるようなので、英語に少なくとも「触れた経験の多い」選手といっていいのではないか、と思います。
私の経験上、英語がちょっとでも話せる雰囲気さえ出せれば、あとは字幕つければ海外の人には絶対通じるので、瑞原さんの英語力が現在ある程度落ちていたとしても全く問題ないです。
(日本語で話して字幕や吹き替えを置くより、「英語で話してくれてる!」というポジティブな印象を与えると思います。)

あと、日本国内ファンにとっても、英語で話す瑞原さんはけっこう見てみたいものなのかも。

そして、これは私の肌感覚で申し訳ないのですが、瑞原さんは欧米人が考える「ザ・日本美人」
細くて、髪の毛がある程度長くて、何より黒髪(今は茶髪?)。
クラスにいたらゴリゴリにモテると思います。

外見のことをいうと「ルッキズム」とか「ステレオタイプが過ぎる」とか、いろいろな批判も付随してきますが、麻雀という一見わかりにくいゲームを他言語圏にまで広めるには、やはり「パッと見」の要素は非常に重要
あと、瑞原さんは会話時のジェスチャーが多いし大きいので、言語がわからなくても、なんとなく雰囲気が伝わるというのも大きいかと思います。

実績的にも、直近のMVP獲得により「ザ・ヒロイン」の立場と言ってよし。

Mリーグが英語圏進出するのに中心に据えたい選手と言っていいと思います。

「アニメ」という強い武器をもつ伊達さん

これも私の肌感覚で申し訳ないのですが、「日本食」「アニメ」「ゲーム」「神社仏閣富士山(=観光)」「トヨタ」が、欧米の庶民観点で思う日本の主な印象。
このうち、「アニメ」と強いつながりを持つ伊達さんは、Mリーグにとっては大きな武器です。
そして、瑞原さんと同じく、「ザ・日本美人」
こっちは、ちょっと陰キャ系の人からゴリゴリにモテそう(失礼)

なお、イケメン@海外は、わかりやすくマッチョじゃないと厳しいです。。。

海外に強いKONAMI・SEGA・KADOKAWA

オーナー8社のうち、海外でプレゼンスを示すのはKONAMI・SEGA(以上「ゲーム」)、そしてKADOKAWA(「アニメ」)。
やっぱりコンテンツを作れる会社が強いです。
このあたりがいろいろと知恵をもってそうな気がしています。

あとは、もしも海外進出を見据えてチームを増やすのであれば
SONY(個人的に絶対)
資生堂(個人的に絶対)
ユニクロ(海外での知名度の高い他社と代替可)
トヨタ(他の有名車メーカーでもOK)。
という感じ。

なお、麻雀を広めたいのであれば、ソリティアみたいな感じで、windowsの無料ゲームに麻雀を含めてもらうのが一番早いです。
マイクロソフトがオーナー企業とかになってくれて、windows12とかにゲームをデフォルトで入れてくれたら、一気に世界が広がりそう

アシックスも候補だけど、ミズノがサプライヤーで入っているので厳しそうかな。

麻雀の競技性及びMリーグ自体の改善点

いくつかのチーム名は要検討

まず風林火山
英語で"Fu Rin Ka Zan"は意味不明なので、何か英語名が必要だと思います。
武田騎馬軍団から名づけられてるのなら、たぶんSamurai Knightsだけど、サクラナイツとかぶるので、Samurai Warriorsあたりでしょうか。

ドリブンズも個人的にはしっくりこないし、イマイチかっこいい感じがしないのですが、まぁ英語なのでなんとかOKといった感じでしょうか。

雷電は、意味わからなそうに見えるけど、小島監督のおかげでギリギリセーフ?といえるでしょうか。
KONAMIの手前厳しい?いや、なんでもないです。
あえて英語名にするなら、サンダースあたりでしょうか。

※ 小島秀夫という超有名なゲームデザイナーが作ったメタルギアというシリーズに「雷電」という主要キャラクターがいまして、その小島監督がKONAMIとケンカ別れしまして・・・(自主規制)

というように、そもそもMリーグは英語圏進出まで見据えて初期設計されていなかったように思います。

麻雀用語

これ、ただでさえ日本語でも難しいのに、英語圏の初心者に伝えるのすごく難しいと思います。。。
このあたり、電通や博報堂あるいはテレビ朝日にノウハウってあるのかなぁと思いましたが、チーム名が英語的にちょっとイマイチな3チームのオーナー企業なので厳しい感じでしょうか。
むしろこの辺は、オーナー企業8社で圧倒的な海外知名度&ポテンシャルをもつKONAMIやSEGAサミー&角川がノウハウに期待したいです。

点数計算

これは「絶対に絶対に絶対に」簡素化する必要があると思います。

自分自身、アメリカの田舎の高校にほんのわずかだけ在籍していたことがあったのですが、その時の経験だと、アメリカの高校生のほとんどが2桁と2桁の足し算や引き算を電卓がないとできない。
点数計算が4桁である程度の暗算を求める麻雀は、普及にかなりのディスアドバンテージがあるわけです。
仮にオリンピックを目指すのなら、ここは「絶対に」改善しないとダメ。
符計算なんてて、もはや・・・・というレベルです。

というわけで結論

個人的には、現状かなり厳しいなぁ、というのが正直なところです。
中国のことを全く調べずにいうので、超無責任ではあるのですが、まずは中国に注力すべきではないかなぁと
そのような中でも、ちょっとずつ改善を加えていって、いつかの跳躍に期待、といったところです。

私としても、何かやれることがあればなぁ、と思いつつ、材料がないと今は厳しいかな、という感じです。

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