姉:話すのがはやい
私は話すのが異常に速い。以前日本語ペラペラの韓国人留学生が部活にいて、その子が帰国しちゃうというので「日本語が上手なおかげで沢山話せて楽しかった」みたいなことを伝えたら「実はあなたの日本語速すぎて半分くらいよくわかってなかった」と返されて超ショックだったことがある。先に言ってくれ!
私は口が回るのも超速いが、そもそもとして話題の展開スピードも速いと思う。だから人の3倍くらい喋る。喋るというか喋ってしまう。もはや自分で止めることはできない。まさに暴走。自分で自分が何喋ってるのかわからなくることも多々。言い間違いや失言の類は数知れず。脳の性能が滑舌に全く追い付いていない。口から生まれるとはこういうことである。脳から生まれたかった。
人間喋れないよりは喋れる方が良い。良いことではあるが、喋れすぎるというのは問題も多い。喋れ過ぎるということは、相手が喋るタイミングを奪っていることになるからである。
私は人の話を聞くのも好きなので、本当は相手にも自分と同じくらい話してほしいと思っている。しかしそれは常に実現するわけではなく、私の暴走的話術に負けて話しづらい感じになってしまう人もいる(多分)。というか実際そうでなかったとしても、相手がそうなってしまうかもしれないと思った瞬間にこちらとしても気を遣い出すので、何となく張りのない話しかできなくなる。張りのない話で構成された会話というのは本当につまらないものである。なので話したいことがある人と話すのが1番楽しい。
たまに自称聞き上手みたいな人がいるが、自称聞き上手に限って全く聞き上手ではない。尚「聞く方が好き」と「自称聞き上手」は似て非なるもの。私見だが「聞く方が好き」な人は、考えていることを自発的に表明するという習慣がないだけな感じがする。こういう人はこっちが何かを言うとそれに対しての反応として意外と色々話してくれる感じ。対して「自称聞き上手」は、相手の話を聞き出すことがそもそもの目的になっているので、私のように「会話」したいタイプからすると話しづらい。演説したいならまた別だが。よっぽどの自己中じゃない限り自分ばっかり喋っている状況は辛いので、聞こうとされるより話してくれる方が楽しい。あと何の信憑性もない独断だが「自称聞き上手」は異性のとりとめがない話を相手を不快にさせない程度に適当に聞き流す技術を持っているので、地味にモテる。
余談だが、私の早口は遺伝である。以前父親の小学校の卒業文集を見たことがあるが、父は「将来演説家になりそうな人ランキング」で1位であった。父の小学生時代が容易に想像できる。娘の私も同じ小学校の卒業だが、担任に「お前は適当なことばっかペラペラ喋るから将来細木数子系」と宣告されたことがある。遺伝の力には抗えない。とにかく、私の暴走話法は幼少期から変わらない制御不能の先天的特質なので、みんな大目に見てほしい。