姉：女の子暮らしは本当に楽しいのか？
前々回、私は「妹との二人暮らしの約束を反故にしちゃう可能性がなくもないかも！」みたいなことを書いた。
そしたら妹が「二人暮らしって言ってたけど、実は大学の友達とも高校の友達ともシェアハウスの約束をしてる！」みたいなことを書いてきた。姉妹揃って適当でした。
しかしながら女の子だけで暮らすというのは本当に楽しいのだろーか？
私は留学先で、女の子だけの暮らしというものを既に体験済みである。その時のことを思い出して、女の子暮らしの最大のメリット&デメリットを1つずつ挙げて考えてみたい。
まずメリット。
最大のメリット:とにかく適当な格好で歩ける
適当な格好と言ったが、簡単に言うとお風呂上がりである。
お風呂上がりというのは、フルメイク→すっぴんのほか、コンタクト→めがね、コテで巻いた髪→濡れた髪をタオルでまとめた謎の状態、お洒落着→高校のジャージ・・・などの変化によって著しく外見のレベルが下がっている。パックとかしちゃってる時すらあるしね。
でも女の子同士で暮らすとそれがあまり気にならないのだ。
もちろん気のおけない恋人と暮らしたりしてても平気になったりすることはあるが、それは①彼氏側が「醜いお前を見ても俺は好きだぜ」的な勘違いモードに入ってるか、②「お前本当お風呂上がりヤバイな〜！まあ好きだけど」という単なる良い彼氏パターンか、③そもそも相手自体どうでも良くなってる無関心か、④お風呂上がりも普通に可愛いかのどれかだと思う。①か③だった場合マジで嫌だし②と④は発生率が低過ぎる。
一方女の子同士の場合、お風呂あがりに醜くなることが普通なので、マジで誰も気にしてない感じなのだ。要は寝るとか食べるのと同じレベルで「醜くなる」っていうフェーズがあることに共通理解があるのである。
次にデメリット。
最大のデメリット:家の中ではだらしないのに男の前ではちゃんとできる、という所を見ると死ぬほどイラっとする
まあ、そもそも家の中ではみんなだらしないから、人に迷惑かけない範囲でだらしないのは別にいいのだ。
ただ問題なのは、女の子暮らしで家の中でだらしなくして周りに迷惑かけてるやつ見ると、「男に見られてる時はちゃんとしてるくせに女だけの空間になったら気を抜きやがってこいつなめてんのか？」的な気持ちになるのである。
かつていびきが半端なくやかましいルームメイトがいた。
ある朝起きたら隣のベッドでそいつが彼氏と添い寝していたということがあったのだが、彼女は横向きに寝るといびきを全くかかないらしく、彼氏と寝る時は横向きに寝ているということが判明した。
その時「は？こいつわたしの横では普通に仰向けに寝て死ぬほどいびきかいてたくせに彼氏がいると横向きに寝るとか器用なことできるのかよ…」という気持ちになって、すごくムカついたのであった。
まあこの場合普通に彼氏連れ込んだ時点で重罪であり極刑なのだが、わたしの怒りがそういう観点で思いっきり増幅したことは間違いない。(寮母に手紙を書いて即刻追い出しました)
留学中似たような事案は他にもいくつかあったし、他のルームメイトも「彼氏の前でだけいい女感出してるけどいつもはだらしないあいつは許せない」的なことを度々言っていた。
結局男に媚び売るやつは女の世界で嫌われるってこと？
(起きたら右のベッドに男が寝ていたのでした)
メリット&デメリット書いて、結局女の子暮らしで肝要なのは「女の子といる時の自分が本来の自分だよ」感を出すことと、「男のために女友達を犠牲にしてる」感を出さないことなんじゃないかなと思いました。暮らしというか女同士の付き合い全般そうかもしれない。男同士はどうなんですかね？
まあそれが絶対にできるなら女の子暮らしは天国だけど、そういうのが垣間見得たら村八分不可避。難しいっちゃ難しいですね。
ちなみに映画『海街diary』は雑にまとめるとそれぞれ色々悩んでる四姉妹が悩んでるけど楽しく一緒に暮らすという話なのですが、最後の方に綾瀬はるかが広瀬すずのために堤真一との結婚を諦めるみたいなくだりがあって、このあたりやはり女の子暮らしには時に男を捨てる勇気も必要なんだなあと感じます。
『海街diary』は広瀬すず超可愛いし私は結構好きでした。
一方『ビガイルド 欲望のめざめ』というソフィア・コッポラの映画があって、これは雑にまとめると女の園にある日男が舞い込んできて、みんなの性欲が開花して男を取り合って仲違い→色々あって最終的に男が殺されるという話です。
女の繋がりより男を取ると色々崩壊して最終的に人1人死ぬってことがわかりますね(雑にまとめましたが本当はもうちょっと色々複雑な話です)。
『ビガイルド』はエル・ファニングちゃんはめちゃめちゃ可愛かったのですが映画自体は良さがよくわかりませんでした。
まあ、結局女の子暮らしはハイリスクハイリターンという結論ですかね。ただ誇り高く喪女を営む妹については男で私を裏切ることはないと思うので、引き続き姉妹2人暮らしの夢は捨てないでいこうと思いました(私は裏切るかもしれない)。