狛江消防署『カグテン対策キャッチコピー募集』
こんにちは、こまえのデザイン.です。
今回は、狛江消防署との初のコラボ企画『カグテン対策キャッチコピー募集』について紹介します。
※「カグテン対策」とは「家具類の転倒・落下・移動防止対策」のことを指しています。
まずは、防災に関する狛江消防署の取組みから見ていきたいと思います。
「防災の日」・「防災週間」とは・・・?!
ご存知の方も多いとは思いますが、国では毎年9月1日を「防災の日」、この日を含む1週間を「防災週間」と位置づけ、国・自治体・消防署等が連携し、防災対策の大切さを呼び掛けることとしています。
カグテン対策のキャッチコピー募集の目的とは?!
狛江消防署における令和4年度の防災週間( こまえぼうさいウィーク)の主なテーマとして「首都直下地震の被害軽減」を掲げ、特に「カグテン対策(家具類の転倒・落下・移動防止対策)」を重点にPRすることとしています。
こまえぼうさいウィークの期間中のPRに活かそうと、狛江消防署が企画したのが「カグテン対策キャッチコピー募集」です。
この企画は多くの人にキャッチコピーを考えてもらうことで、カグテン対策をはじめとする防災への備えを自分ごととして捉えてもらい、市民協働型のムーブメントを起こしたいという思いが込められています。
デザインの力でムーブメントを!
なぜ狛江消防署で行うキャッチコピー募集にこまえのデザイン.が参画することになったのか。
きっかけは、こまえのデザイン.公式note(本アカウント)の記事を狛江消防署の担当者がたまたま見つけてくれたことが始まりです。
キャッチコピー(=言葉のデザイン)をきっかけにムーブメントを起こしたいという企画説明を受け、「デザインの力で狛江を変えたい」と考えているこまえのデザイン.とも考えが一致し、この事業に参画する方向で話がまとまりました。
こまえのデザイン.は、市役所側の取りまとめやキャッチコピーの公募の周知、応募ツールの提供などの後方支援に関わることになりました。
キャッチコピーの応募結果は?!
募集期間は7月1日から7月31日までの1ヶ月。この間、全国から集まったキャッチコピーの応募作品数は、なんと1,900作品以上!!ここまでの作品数が集まるとはまさかの想定外でした。
この多くの作品の中から、最優秀賞・優良賞、消防署長賞、消防署員賞、小中学生賞、優良賞、狛江市役所の各賞など全19作品を選出することになり、受賞の選出倍率は驚きの約百倍という狭き門となりました
気になる受賞作品は・・・?!
この中から狛江消防署が厳正なる審査をした結果、最優秀賞に選出した作品がこちら。
「家具は危険も収納している。」
家具と収納を掛けて、危険は常に隣り合わせであるということが的確に表現されたデザイン性の高いキャッチコピーですね。
そして、市内の小中学生からも600件以上の数多くの応募をいただきました。この中から選ばれた小中学生賞の2作品はこちらです。
「おとしちゃダメだよ かぐと命」(小学5年)
「地しん+タンス=きょうき」(小学5年)
命の大切さを感じさせるキャッチコピーですね。
こまえのデザインが選んだ作品は・・・?!
そして、こまえのデザインが選んだ作品はこちらです。
「大丈夫?あの家具 この窓 その緩み」(中学2年)
評価のポイントとして、テンポが良く、読み手にメッセージが届きやすい、わかりやすい表現であること。そして「大丈夫?」と読み手に問いかけつつ、最後に強い言葉の「その緩み」で終わり、思わずドキッとする。防災対策の不十分さを見透かされているような深いメッセージ性を感じたことが選出の理由です。
その他の受賞作品は狛江消防署ホームページでも発表されていますので、ぜひ一度ご覧ください。
受賞作品で選出された皆さま、本当におめでとうございました!そして、応募したすべての皆さま、一緒に考えていただきありがとうございました。
あとがき
今回は狛江消防署とのコラボ企画『カグテン対策キャッチコピー募集』を紹介しました。
なお、今年の防災週間は8月30日(火)〜9月5日(月)で、狛江消防署ではさまざまな企画が行われます。受賞キャッチコピーのいくつかは防災週間の終了日以降もポスターやデジタルサイネージ等で活用されるとのことです。ぜひ街なかでも注目してみてください。
これを機に地域の防災、ご自宅の防災について見直していただければと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。(T)
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