『排水樋管』のwebサイトをリニューアルしました(狛江市 下水道課×KOMAE Desinger's Lab.)
狛江市では、令和元年東日本台風の被害を踏まえた水害対策の一環として、下水道管に集められた雨水を多摩川に放流するための排水樋管(猪方排水樋管・六郷排水樋管)の水位情報を常時確認できるように専用webサイトで公開しています。
これまで公開していたwebサイトでは情報を表示するだけでしたが、もっと分かりやすい表現にするため、令和4年6月にリニューアルされました。
※リニューアルしたwebサイトはこちら↓
webサイトのリニューアルに合わせて、担当課である下水道課とKOMAE Designers Lab.の山口郁デザイナーとの協業でイラスト・アイコンを新たにデザインし、webサイトのメインビジュアルとして配置されています。
今回のnoteでは排水樋管について解説するとともに、新たにデザインされたイラスト・アイコンについて紹介していきます。
排水樋管(はいすいひかん)とは
堤防の中にコンクリートで水路を作り、河川からの水の逆流を防ぐとともに、堤内地の地表に降った雨水などを河川へ放流するための施設です。
狛江市内には、六郷排水樋管と猪方排水樋管があります。
六郷(ろくごう)排水樋管とは
六郷排水樋管は、六郷さくら通り(都道114号線)と多摩川堤防が接する場所にある排水樋管です。根川雨水幹線を通って、主に調布市と狛江市に降った雨水を多摩川に流しています。
猪方(いのがた)排水樋管とは
猪方排水樋管は、六郷排水樋管より約2km下流の狛江市駒井町にある排水樋管です。多摩川雨水幹線(市道側の地下を流れる水路)を通って主に狛江市に降った雨水を多摩川に流しています。
現在の状況をアイコンで表示
市内2か所の排水樋管の状態は水位計のメモリとカメラ画像でwebサイトから常時確認することができます。これらデータや画像だけでなく、視覚的にわかりやすくするための工夫として、現在の排水樋管の状況を以下のようなアイコンを表示できるようにしています。
排水樋管の警戒レベルのアイコン
水位計や水の向きの状況に応じた警戒レベルをわかりやすくするため、排水樋管の状況を人の表情のアイコンで表示しています。
排水樋管のゲート状況のアイコン
排水樋管のゲートの開・閉の状況を一目瞭然にわかるようにアイコンで表示しています。
雨水の降水状況のアイコン
現在の雨水の降水状況を傘のイラストと文字がセットになったアイコンで表示しています。
デザイン制作にあたって
今回、排水樋管のwebサイトのリニューアルにご協力いただいた山口デザイナーは、webイラスト制作 の実績があり、webイラストの特性や留意点に精通しているため依頼をさせていただきました。また、こまえのデザイン.には、安心安全課チラシの制作にあたってご協力いただいたことがありました。
山口デザイナーはもちろん下水道の専門家ではないため、排水樋管という特殊な土木構造物のイラストをデザインする上では、まず下水道課の担当者から排水樋管について説明をさせていただき、構造や位置関係を理解していただくところからスタートしました。
また、山口デザイナーはwebサイト制作者側のデザイナーではないため、下水道課の担当者がサイト制作者との間に入って進捗管理もしつつ、何度も修正を加えていただきながら作業を進めていきました。そのようにして、細部に渡って表現の工夫がなされたイラストやアイコンは完成し、このたびリニューアルwebサイトとして公開されました。
あとがき
いかがでしたでしょうか?今回のnoteでは令和4年6月にリニューアルされた排水樋管のwebサイトのイラストやアイコンについて紹介しました。
このページの冒頭にwebサイトのリンク先URLを貼っていますので、通常時にぜひ一度ご覧になってください。
また、実際に水害の恐れがあるときにおいても、webサイトの情報を確認しつつ、必要に応じて避難など身の安全を守る行動につなげていただければと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。(T)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?