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子犬の行動についての不安、ネット上の情報に翻弄される

(過去に書いた記事が何故かトップに表示されていますが、これは4月時点での心境を綴ったものです)


子犬がとる行動について不安なことがあったとき、ついしてしまいそうになるネット検索を、意識的に控えるようにしている。
これは自分のメンタルを保つうえで結構重要なことであると考えている。

子犬を譲り受けたとき、実は事前情報を集めるような事をせずに飼うことをきめた。逆に言えば、事前に下調べをしつくしていたとしたら、飼うという選択は取らなかっただろう。

柴犬の性格がどのような傾向にあるとか、まったく知らない状態の私にとっての頼みの綱は、かつて実家で警戒心が強いとされる紀州犬を飼っていた妻の経験値のみ。

そんな中、これから先の事を考えたとき、最も不安なことは凶暴化。

子犬を迎えて以来、唸って吠えたり、手を近づけたときに噛もうとする行動の原因や対策を調べてみると、本当に色々な情報が飛び込んでくる。
ある段階から突然凶暴化し、困り果てて専門家のところへ駆け込んだケースのなどを知ると、不安な気持ちが更に膨らんでゆく。

そもそも柴犬は愛玩動物ではないため、正しく躾をしないと大きなトラブルに発展するという記事ばかり追ってしまい、気がついた頃には本当に気が滅入ってしまっていた。
そんな私の気持ちを妻に漏らしたとき、妻に言われた言葉。

「そんなこと考えていたら、楽しくなくなる」

ネット上の意見に翻弄されている私を冷ややかな目で見る妻。
言われた瞬間はみじめな気持ちになってしまったが、この言葉がじわじわと効いてくる。
起きてもいないネガティブな未来のことばかり考えて、今を見ていない。犬の事に限らず、どんな分野であってもこの思考パターンは完全に駄目なやつということは分かっていたつもりだったのに、この有様。余裕がなくなるといとも簡単に自然状態に陥ってしまうという自分のメンタルの弱さを嫌になるほど突きつけられた。

いきなり完全に楽しいという状態に切り替えることは難しいけれど、少しでもそのような状態に近づけるように努力することが必要だと感じた出来事だった。


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