仲直り2
日曜日。
『お願いがあるの』
『何時でもいいから電話して欲しい』
普段電話なんてしないけど、ここで話さなかったら、次に笑ってなんか会えない。
わたしのLINEから30分後、わざわざ家から出て、電話をしてくれた。
「お願いって何?どうした?」
「このままだとさ、次に会ったときに喧嘩ふっかけるだろうなぁと思って」
「いつもじゃん笑」
「いや、だいぶ言ってない方だと思うよ?笑」
世間話から始まって、『ばか』『もういい』と言い放った後とは思えないくらい、なごやかな雰囲気で話が進む。
「せっかく会えたときに喧嘩したくないからさ、話しておこうと思って」
あまりにも普通のテンションで話し始めるから、切り出し方に迷ったけど。
「たいして会いたいと思ってなかったんでしょ」
「早く帰りたかったんでしょ」
聞きたいことは全部聞いた。
「会いたかった」
「悲しかった」
「帰ったって連絡見て、はぁ???と思ったわ」
言いたいこと全部言った。
「気を遣ったつもりが、裏目に出たんだよ」
「会いたくないとかじゃない。それは絶対にない」
「ホント悪かったと思ってる。ごめんね」
全部説明してくれた。
もう数えきれないくらい謝られた。
1時間の喧嘩LINEで言ってたこと、そのままだったけど。
文字で見てると憶測で考えちゃうことが、電話だとちゃんと温度のある言葉として伝わる。
良かれと思ってやったことが、わたしを傷つけたことを、心底反省してるのが伝わった。
以下、今後に向けての話し合いの様子。
「聞こうか悩んだんだけど、俺が聞かなかったのが悪かった。次からはちゃんと聞くから。今日はどう?って」
「そうだよ!ジンが素直じゃないのが悪い!ジン何も言ってくれないんだもん!」
「うん、それは否めない笑」
『会いに行く』とか、『会える?』とか、『会いたい』とか、素直に言う人じゃないのは分かってる。
勝手にわたしが忙しいのかと思って、聞かずに帰ったことを反省してた。
それにしても「どう?」って笑
ホント素直じゃないというか、往生際が悪いというか笑
「ごめんねは、もう分かったからいいよ。ごめんねじゃなくて、そこは素直に愛を告白してくれればいいよ! どーぞ?」
「いや、いいです笑」
「いいですじゃないよ!素直になるんでしょ?」
「いや、いいです笑 もうそれ、言わないの分かっててイジメじゃん!」
「イジメじゃないでしょ!そこは「好きだよ」って言ってくれれば笑」
「…会いたいと思ってるよ。それはホントに思ってるから。だから金曜日はごめんね」
「うん。分かった」
「もう言ったから、これで勘弁して!」
ジンにしては、がんばって言ってくれた方かな笑
酔っ払ったときしか「会いたい」なんて言わないしね。
わたしがワガママ言わないのも、分かってるみたいで。
「わたしも(会いたいって)言わなかったしね」と言ったら、「そこはもうちょっとワガママに(言っていいよ)」と言われた。
ジンの素直じゃない性格と、お互いの気遣いが、今回の発端だったのだろう。
わたしは基本素直なんだけど。
ジンの立場とか、仕事とかに気を遣ってるうちに、素直に言えなくなっていた。
わたしがジンを気遣って、ワガママ言わないことを分かってくれてるんだと思うと、救われる。
電話のあと『ジンが自発的に告白してくれるの待ってるね』とLINEしたら、あっかんべーしたスタンプが返ってきたけど💢笑
素直じゃないのを反省したんじゃないのか!笑
仲直りできて良かった。
普段は言わないような言葉も聞けたし、雨降って地固まる…かな♡