036雪崩

帰りはふたりしてすごく酔っ払い、私の家へ傾れるように上がる
直ぐに横になるのは辛いので床に座りまた傾れる
そのあとは私を持ち上げてみたいと言っていたことを実行する
怖いけど、絶対重いけど
全くの床からすんとわたしは浮き、ベットへお姫様抱っこで運ばれた
優しく下されたのはすごく心地が良かった
2人は並んでそれぞれに集中する

「アルコール」

それでもキスをして

「ロマンスを捨てないで」

「感じる味わい。」

抱きしめ合う

「銀賞受賞」

抱きしめ合っていたずっと

”ずっと抱きしめ合っていた
愛とかはよく分からない

「価格 ¥6,560」

ただ抱きしめ合っていて、支え合っていて時折心が、いや、ずっと心が見つめ合っていた
幸せな私は何度も眠りについたり起きたりを繰り返した
彼も同じだった
吐息はずっと聞こえていて、見る夢も短く鮮明ではない不思議の塊が優しく私たちを包んでいた
それよりも近くで私を抱きしめる彼が温かく、もっと優しく、誰にもみられていない
2人だけの世界だった

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