#2 観察力を鍛える①
子どもを見る時、どこを見るのか?
子どもを観察する時のコツが分かればいいのになって思いませんか?
ついつい、
出来ないことばかりに目を向けてしまう。
やらないことばかりが目に付く。
子どものネガティブな発言が気になったり、お友達とのトラブルを聞いてモヤモヤしたり、学校であった嫌な体験を聞いて不安になったり…。
そして、
子どもに期待するたびに裏切られるような感覚を味わい続けている。
「もっとしっかりやりなさいよ」って頭の中で声が聞こえてきたり、「そんなんじゃ、大人になった時に困るわよ!」って子どもに言い聞かせていたり。
観察しているつもりがアラ探しをはじめてしまう。
子どもを見れば見るほど、「うちの子大丈夫かしら?」と不安になる。
子どもを観察する時のポイントがあります。
まず、観察する時は、親の気持ちを入れて見ない。
いろんな気持ちがあると思うんですけど、
とりあえず、一旦置いておく。
そして、ただ、見てみる。
目の周りの筋肉や、口の周りの筋肉はどんな風に動いているのかな。
口角が上がっているのか下がっているのか。
目の動きやまばたきの回数。
どんな風に呼吸しているのかな。
声のトーンはどうだろう。
声のテンポや間は?
どんな姿勢をしているのか、どんな体の動きをしているのかな。
こんな風に詳しく観察していきます。
子どもの事を何も知らない状態だったとしたら、心が真っ新な状態だったとしたら、子どもがどんな風に映るでしょうか。
そして、「したこと・できたこと」に目を向けてみます。
今、子どもがとっている行動はどんな力を使っているのか、または、どんな力が必要でしょうか。
子どもの使っている力に目を向けてみます。
今、目の前にいる子どもは、既に最善を尽くしています。
たくさんのリソースを使って精一杯生きています。
自分の呼吸を子どもの呼吸に合わせてみたり、体の動きを合わせてみたりして、今、子どもの体験していることを一緒に感じてみるようなつもりで子どもに合わせていきます。
そうすると、子どもの使っているたくさんの力に気付けるようになるかもしれません。
どんな力を使って、子どもは“今”この場にいるのでしょうか。
子どもに意識を向けてみます。
こんな風に子どもを見ていくと、子どものたくさんの力に気付くことができます。
こうして見つけたリソースを具体的に子どもに伝えていくことで、信頼関係がより強固なものになっていきます。
子どもが赤ちゃんだった頃の事を思い出せますか?
赤ちゃんの頃って、日々子どもの成長を感じる事ができましたよね。
ハイハイしたり、立ち上がったり、歩き出したり…。
笑っている顔や新しい事が出来た時の得意そうな顔、楽しそうな笑い声…。
あなたは今、どんなシーンを思い出しているのでしょうか。
イメージを思い浮かべているのかもしれないし、または、子どもの声を思い出しているのもしれないし、もくしは、その当時に感じていた心がポカポカと温かく幸せな気持ちが溢れる感覚を感じることで思い出すかもしれません。
そして今、赤ちゃんの頃の子どもの姿を思い出しているあなたの表情は、世界で一番幸せなお母さんの笑顔で微笑んでいるのではないでしょうか。
その笑顔で、声で、子どもにリソースを伝えていきます。
承認欲求って三大欲求よりも高い欲求らしいです。
それほど認めてもらうことって大切なんですね。
「褒める・認める・労う」
これらを言葉にして日常的に伝えていく事に慣れる事がとても重要です。
子どもの場合は、ただ「褒める」のではなく、どのようにリソースを伝えるのかがとても大切です。
慣れていないうちは、なかなか声に出して伝える事が難しいかもしれません。
ですが、毎日少しずつ続ける事で、歯磨きするような感覚で伝える事ができるようになります。
子どもたちは、「見られている」事でとても安心感を感じる事ができ、リラックスして、更に集中する事ができるようになります。
さらに、リソースを伝えていくことで、たくさんのメリットがあるんです。
どんな事ができるのかについては、少しずつ書いていきますね。
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出典・参照元
NLP-JAPANラーニング・センターテキスト
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