#3 観察力を鍛える②
「どうして私の話をわかってくれないの?」
家族と話していても、何だか会話が噛み合わないな…って思う事ってありませんか?
同じ日本語をしゃべっているはずなのに、どうしてこれほどまでに言葉が通じないんだろう…。
まるで宇宙人みたい。
無駄な労力を使ってイライラすることなく、もっと楽に話しが通じたら良いと思いませんか?
ちょっと注意して普段の会話に耳を傾けてみると、自分と家族の使っている言葉の違いに気付く事ができます。
今回は、五感について意識を向けてみましょう。
五感とは、
「視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚」
の事をいいますよね。
私たちは普段の生活で、見たり、聞いたり、感じたりすることで世界を認識しています。
何か考え事をしている時にも五感を使っていますよね。
そして、
人それぞれ、五感の優位性が違います。
・視覚優位な人
・聴覚優位な人
・身体感覚が優位な人
大きく分けると3つのタイプに分けることができて、情報を受け取る時に人は優位な感覚で感じとっているので、どの感覚を使っているのかは人それぞれ違います。
勉強をする時の事を思い浮かべてみると分かりやすいかもしれません。
何かを見たり読んだりすることで学ぶ事を好む人は視覚が優位かもしれませんし、聞いたり話し合う事で学びを深める事が得意な人は聴覚優位かもしれませんし、学ぶ時には繰り返し紙に書いてみたり、実際に試してみたり、身体を動かす事で理解しやすい人は身体感覚が優位なのかもしれません。
そして、相手の話す言葉や、行動などからもそれを読み取ることができます。
例えば…
視覚優位な方は、話すスピードが速くて、話がよく飛んだり論理的じゃなくみえたりします。
聴覚優位な方は、理論的に話すのが得意でガンガン話す方もいます。
そして、独り言をよく言ったりもします。
身体感覚優位な方は、ゆっくり身体に確認するように話したり、体全体を使って話そうとします。親しい人には自然と距離を詰めて近付いていく傾向があります。
これらの感覚を通して自分の世界を見て聞いて感じているので、言葉での表現も変わってきます。
この子は、どんな世界で物事を見ているのかな?
「ママ、見てみて!」
「ママ、聞いて!」
「ママ、一緒にやろう!」
こんな、ひと言からでも子どもが大切にしている世界を知るヒントになります。
「ママ、見てみて!」
この子の見ている世界はどんな世界なんだろう?
「ママ、聞いて!」
この子の聞こえている世界はどんな世界なんだろう?
「ママ、一緒にやろう!」
この子の感じている世界はどんな世界なんだろう?
子どもの感覚に合わせて、自分の感覚も子どもに合わせてみる。
こんな風に、子どもに感覚を合わせて言葉がけをすることで、子どもに共感してあげやすくなるし、子どもに気持ちが伝わりやすくなります。
さらに、五感の優位性を活用すると勉強する時にも大変便利です。
自分の理解しやすい勉強方法を子どもに押し付けても、親子で五感の優位性が異なる場合、子どもには理解しづらい場合があります。
子どもを観察するときに、まずは自分を観察して自分を知る事がとても大切です。
子どもとの違いを知ることで、子どもにかける言葉がけも変わっていきます。
子どもは、どんな世界を見て・聞いて・感じているのでしょうか。
観察をするときに、こんなところにも意識を向けてみると、さらにたくさんの事に気付けるようになるかもしれません。
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出典・参照元
NLP-JAPANラーニング・センターテキスト
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