色々叶えてやろうとするのは、やめよう。#237
タイトルは、戒めです。自戒です。
今読んでいる本に出てくる登場人物は、皆、子どもの幸せを願うあまり、子どもの人生をコントロールしようとしている。
まだ子どもたちが小さく、子どもの進路に悩むなんてまだまだ先とどこか呑気に構えている私は、まだ冷静に読むことができている。
この本に、今出会えて良かった。
「子育てはもう卒業します」
垣谷美雨さんの作品。
大学時代の友人3人それぞれの、子育ての、人生の葛藤が、実にリアルな家庭環境と共に描かれています。
自分が思う幸せを、全く違う人間である子どもに押しつけてはいけないな…。
「子育て」っていう、言葉がそもそもな。
子育てって言うしかないから、そうなっちゃうんだけど、自分が育ててるって、そもそも思わないのが一番いいんだろうな。
10年後、15年後に読んだらこんなに冷静に読めたものじゃないと思う。私も、この3人の登場人物のように必死になってしまっていると思う。
あと、「隣の芝は青い」
この言葉が何度も浮かんだ。
3人それぞれの家庭の事情の描写が、実にリアルで何度も胸が詰まりそうになった。
もちろんそんな事情は仲の良い友人だって知らない。みんなそれぞれに他の家庭がふと羨ましくなる時がある。
つい最近まさに、「わたしの芝を青くする」というタイトルの本も読んだ。
人の家って良く思える。
出産したばかりの友人。ご主人が2ヶ月の育休を取得してくれたらしい。最初の1ヶ月は実母が泊まりに来てくれていて、産後3ヶ月はワンオペなし!そんな子育てしてみたいって、正直思いました 笑
この思考になっちゃうと、隣の芝青い現象が止まらなくなります。いいことありません 笑
まさに、「わたしの芝を青くする」思考が必要な時。
2冊の本がミックスされて今思うのは、
子育てしながらも、親も自分の人生を生きるって大事だなと思います。そんなの理想で、実際は子育てが最優先になっちゃうから、なかなか難しいけれど。
もっと、自分も自分の人生を生きながら、子どもも自分の人生を生きる。それぞれに、自分の人生を生きる。
理想を書いただけ。それができたら悩みなんてない!はとりあえず置いておいて 笑
親が、子どもの人生を生きようとしちゃだめなんだろうな。
見守るだけ、が理想。理想ばかりはたくさん出てくる 笑
自分のここまでの人生で思うのは、子ども時代にあれもこれも叶ってなくても全然良かったなということ。(子ども目線)
結婚してから思いがけない形でパズルのピースが埋まってくることだってあるし、結婚してなくても埋まってくることだって、あるんだと思う。
大人になってから少しずつ埋まってきて、子ども時代が癒されていく。
そんなこともあるから、これはあくまで私の場合はだけど、だから子ども時代にあれこれ叶えてやろうと必死になりすぎるのはやめよう。
色んな本と自分の経験がミックスされて今、
10年後15年後きっと必死になっているであろう自分へ贈りたい言葉です。
ずっと親目線の描写が続くけれど、最後の方に子ども目線の、それぞれの子どもたちがみんなで集まっている場面が描かれています。
あっ、3人の子どもたちがいとこのように育つの、これ、自分の子どももまさに友人家族とそうなったらいいなとひそかに思っていたのでタイムリーでした!
子どもたちはきちんと育っているし、親たちのこと、すごいよねって話している。
ちゃんと、親のことを尊敬している。
親たちはそれぞれに、子育て失敗したかも、なんて思っているけれど、ここに、失敗なんかしてないことがちゃんと描かれていて、3人の葛藤を固唾を飲んで見守っていた身としては救われます 笑
この本は、手元に残しておく組へ残留決定です。
この本に出会うきっかけを頂けたことに、感謝です。
自分で決めて、ふと、子どもの頃憧れてたこと、叶ったな~と小さく感動する喜びを、未来の大人になった子どもへ取っておいてあげる。
そんな形の愛情も、素敵だなと思います。
さぁ
今日も
新しい一日が
始まります。