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会社に退職希望の旨を伝えたら思いがけない展開に。#385
1歳の娘の今春からの保育園の入園可否の結果が出ました。希望の認可保育園の入園は出来ないという結果に。これはまぁ、想定内です。むしろ私はこのタイミングを待っていました。そう、正式に結果が出たら会社に退職の旨を伝えようと決めていたのです。
育休に入る前は、退職なんて考えていませんでした。しかしいざ2人育児が始まり、度重なる子どもの体調不良や夫の出張。最近では娘の入院も続いていました。その度にいつも頭によぎっていたのは、「今は育休だからなんとか生活を回せるけど、育休が終わったらどうするの?」ということ。復帰前提だったので何かトラブルがある度に、「育休が終わったらどうなるんだろう?」不安は増幅していきました。
1人目の育休明けに復帰して時短正社員としてワーママをやっていた時は、綱渡り生活でした。
息子をなるべく7時ぴったり目掛けて保育園へ送り(車は夫が通勤で使うので徒歩で)、小走りで帰宅して柴さんの散歩(外でしかトイレをしない習性で朝は必須)自分の朝ごはんを掻き込むように食べて8時に出発して9時始業に間に合わせる。夫は早朝家を出るので子どもの朝のお世話も私1人で。毎朝会社にたどり着いてほっとする日々。
今度は子どもがもう1人増えてそれをまたやらないといけない。
やらないといけないと思っていたけれど、度重なるキャパオーバーを重ねて私はもうそれをやらない選択をすることにしました。
自分のキャパがたいしてないことがこの育休でよくわかった。私はやっぱり、おおむねごきげんな母でいたい。保育園が決まらなければ専業主婦でもいいや。いや経済的には不安しかないけどそんなのもう知らん。夫に稼ぐ担当は任せる。私があれもこれも担うのはもうやめだ!
葛藤を繰り返して出た答えを、会社に伝えました。後は退職日の相談をして、最後に挨拶にも行って…この後の流れを想像していたのですが、思いがけない展開になりました。
「今度新しい事業所を出すことに決まりました。そっちに是非、どうですか?」
新しい事業所…
「これから作るので、どうだって出来ます。キッズスペース作って子どもと出勤できるようにも出来ますし、早退とかも全然大丈夫です。出勤時間も例えば10:00-16:00とか、むしろこっちが合わせられるんで、希望があれば言って下さい。」
「ここまで長く一緒にやって来たからこそ、知っているからこそ提案したい。もう一度考えてみてもらえますか?」
有り難すぎる提案でした。
例えばで言ってくれた勤務時間も、私がもし働くとしてもそれ位じゃなきゃキツイなと内心思っていた通りのものでした。
ただ、勤務地が今より遠くなる。今でさえ通勤時間が惜しくて転職するなら近所で、と思っていたのに、むしろ負担が増えてしまいます。勤務地を除いては有り難すぎる内容だけれど、やっぱり退職の気持ちは変わらないかな…
ひとまず電話は終わりました。
その1週間後、
「どうですか?」再び話す機会がありました。
「すごく有り難い話だなぁと思っていたのですが、やっぱり勤務地がネックで…」
「リモートワークできるように出来たら、どうですか?」
リモートワーク…
思ってもみなかった提案でした。
今や当たり前かもしれないけれど、私の会社は全く導入していませんでした。
正直通勤ゼロのリモートワークへの憧れはありました。まさに今の私に一番負担のない働き方とも思えます。ここまで提案してもらえたら、退職する理由、なくなる?
そんな風にも思えてきました。
しかしなぜだろう?即答できない自分がいる。
すっかり退職する気でいたので、心機一転、新しい事を!という気分になっていました。
この街を、この街の人をとても気に入っているので、街の人と関わり合いながら役に立てる仕事を、タイミングが合えば次はやってみたい。そんな風に思っていて実はそんな私の思いにぴったりと思える求人を見つけてしまい面接を受けていました。勝手にピンと来てしまい、保育園が決まらない1年間は両親、義両親を頼ってでも働いてみたい!面接の結果が出るには1週間位かかると事前に言われていて、次会社の人と話す時までにはまだ結果は出ていないと思います。
面接の感触としては、残念ながら不採用かなと思います。そうだな、9割5分位 笑
私の人柄のことはとても褒めて下さり、でも、
「すごくいいなって思ってるんだけど、小さいお子さんいることがやっぱり引っかかってね…大丈夫かなって」
そこを言われてしまうと正直一番辛い。私自身も一番自信がない部分です。
「うちに来たばっかりに、無理して欲しくないっていうかね、今はまだ早いのかな?って思ってしまう。数年後にまた来て欲しいって思っちゃう。実際そういう人もいたしね。」
就活は時に恋愛にも例えられるけれど、私の片思いだけではだめなのだ。私がどんなに意欲があっても。今の私は恋人に例えると、
「だって、連絡もあんまりマメにできないでしょ?ドタキャンだって多いし、数日姿をくらますことだってあったじゃない?」
こんな状態 笑 そりゃ、付き合いたくないよね 笑 あっ、数日姿をくらますっていうのは、子どもの入院です。
久しぶりに「悔しい」という感情を味わったなと思った。育児と家事だけの生活ではなかなか味わうことのない感情。
でも世間から見るとやっぱり、そう見られるよね。今の会社は、そんな私込みでも、受け入れ態勢を整えようとしてくれている。
面接の結果はまだ出てないけれど、会社に戻るのが自然な流れな気がしています。返事した後に、まさかの採用の連絡が来たらどうしよう?なんてまだ思っている自分もいたりして、未練タラタラなかっこ悪い彼氏みたいだ。そんな事ないとは思うけど。どこか決まりきらない思いで、でも、迷いの森の出口が見えてきた気もしています。
面接でのやり取りで、途中から採用はないとわかった私は、数年後またチャレンジしよう!そんな風に静かに着火もしていました。
そして今の私が無理しないようにと心配してくれている様子も伝わって、やっぱりこの街の人は家族みたいに温かい。短い間だったけれど、なんかいい出会いだった。突っ走ろうとしていた私を家族のように全力で止めてくれたんだ。私はこれからまた何かを貯めていくんだろう。今回やれる事はやった。消化不良だった分は数年後、発散すればいい。
さぁ
今日も
新しい一日が
始まります。