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どの写真もイケてない!

今年もこの時期がやってきた。
急いで作らねばならない。

そう、年賀状だ。



年賀状は写真入り?

年々減ってはいるけれど、我が家は未だに?、毎年約100枚の年賀状を作っている。
オットがパソコンでデザインを取りこみ、二人でデザイン及び写真を決定し、オットが印刷、私が宛名を手書きする。
それぞれの年賀状にそれぞれ一言コメントを添えて、完成だ。


娘たちが小さい頃は、写真入りのよくある年賀状だった。
それが娘たちが思春期を迎えたあたりから写真の人物が徐々に小さくなり、写真自体が無しになり、いつしか筆王の干支のイラストのやつになった。
オットは家族写真を撮るのが好きだ。(本人は証明写真のような直立不動だが!笑)
知り合いからいただく年賀状も写真入りが嬉しいらしく、「こんなに大きくなったんだ」とか言って、成長を追跡観察して楽しみにしている。
家族の反対が無ければ、ずっと写真入り年賀状で出したいのが本音だっただろう。

一方、私は自分のぽっちゃりが嫌すぎて、出来ることなら写真は写りたくないし、写真も自分の写真はいらない派だ。
ましてや写真入り年賀状で年々確実に育つ我が身を世間にさらすなんぞ、なんの罰ゲームかと思ってしまう。
だから、娘たちの思春期が”渡りに船”で写真入り年賀状を封印できたのは、本当に”しめしめ!”だったのだけれど、、、

 

素敵な年のとり方

娘たち同士が同級生のママ友のⅮさん。
私より少し年上。
がさつな私とどうして付き合ってくれているの?、と不思議に思うくらい、Ⅾさんは上品で可愛らしい。
汗だくの全力疾走とかしなさそうだし、たぶん屁もこかない。
酔っぱらってご主人に絡んだりとかもしなさそう。
なにか弱点はないのか、と探したいくらいの完璧なⅮさん。

そんなⅮさんの年賀状は、知り合って25年くらいになるが、毎年素敵な家族写真の年賀状なのだ。
ご主人とⅮさん、美男美女で絵になる。
一男二女の三人の子どもも、これまた美男美女。
そんなDさん家族も、一時期夫婦だけの写真の時期があった。
長女ちゃんが二浪中の頃や、子どもたちが九州・関東・関西と大学がバラバラで家族が揃わない頃。
「寂しいのよ」と言いながらも、その間も、ご主人のロードバイク写真であったり、Ⅾさんの「茶道を始めました」のお着物写真であったりと、夫婦二人暮らしを楽しむ様子の年賀状だった。
写真嫌いの私でも「写真いいなぁ」と思ったものだ。
家族勢揃いの写真も嬉しいけれど、子育て期を終えた大人の夫婦の暮らしが垣間見える素のⅮさん夫婦の様子。
(素でも可愛いのが悔しいのだが!笑)
人生は子育てが終わったこれからだよね!
写真が語っていた。

Ⅾさんの今年の年賀状は、長女ちゃんの結婚写真で勢揃いしていた。
それはもう、どこぞの式場パンフかというくらいの幸せオーラ。
(モデルのような長女ちゃんの選んだ花婿さんは優しそうなぽっちゃりクマさんで、これまたさすが長女ちゃん!と唸った。)

Dさん、幸せそうだ!
Dさん家族の温度が感じられる年賀状だった。


Ⅾさん以外にも、第二の人生をアクティブに楽しんでいる知人が大勢いる。
登山や旅行、参加したマラソンや自転車レース。
写真に力強さが感じられ、第二の人生も良いなあと希望や憧れもいただくのだ。
年を重ねて自由になる。
そんな写真をつけた年賀状、いいな。

ということで!
ほんの少しだけ、私も調子に乗ることにしたのだ。
オットの定年退職を機に、三年前から夫婦の写真を載せた年賀状を復活させているのだ。

堂々とお見せできるくらいの美男美女の素材では全くないし、「なにを嬉しげに写真をのせて!」と思う人もいるかもしれないが。
老化に抗うこともない、ありのままのアラ還夫婦を見せていこう!なのだ。
(まあ、誰が見たいと思っているのか、そもそも需要もないとは思うのだけれど。)
とにかく、我が家は3年前から写真入りなのだ(笑)

写真がない!

「この写真、どう?」
オットが選びに選んだ写真。
今年の夫婦のハイライトは、なんといっても5月の北欧4カ国旅行だ。
それについては異論ない。
オットが選んだ渾身?の一枚は、コペンハーゲンのニューハウンでオットと私が並んでいる写真。

「あ~、これは違うわ。」と私。
オットと並ぶときは遠近法を使いたい。
これは(私の)顔が大きいやんけ!
「案外二人並んでるの、少ないんよ。」
そうかもしれない。
外国では、日本のように「撮ってもらえませんか?」はしなかったからね。
オットの膨大な量の写真でも、いい感じに撮れている二人のは少ない。

「北欧じゃないけど、これはどう?」とオット。
10月に行った草津温泉の湯畑で、ライトアップされている二人、、、。
「だめよ、肝試し風になっとるやん。」

私が良くてもオットが変だし、オットが良くても私が変!
(私が変!は絶対許さん!笑)
私「二人が良い(表情)のは無理よ。一人一人にしようよ!」
オット「二人で写ってないと、一人で行ったみたいに思われん?」
私「思うか!💢」

選びに選んで、ようやく二枚の写真に決めた。
・ソグネフィヨルドのクルーズ船のオット
・ストックホルムの公園で、チューリップ満開の中に立つ私
手前味噌ながら二枚とも北欧の雰囲気が出ているし、笑顔も悪くないぞ。

「これにしようと思うんだけど、どうよ?」
近くにいた長女に見せた。
「お父さんのコレ、どこか分からんわ。お母さんのはハウステンボス感ある、、、笑」

た、たしかに。
我々は実際に雄大なフィヨルドの入り江を進んでいたからフィヨルドだとわかるけれど、日本のどこか山深い雄大な川と言われたら、なんだかそのようにも見えてくる。
それに、私の写真は、、、間違いない、ハウステンボスだ!笑

コレ、ホントに外国なんよ!
そう主張したところで、当の私でさえ、私の写真はハウステンボスにしか見えない。
「外国感を出すなら、背景に外国人いっぱいの写真か、外国の駅とか道路標識とか写ってないとだめかもね。」と長女。
はい、おっしゃるとおり。

さらに二転三転、四転五転して。
やっと決まった写真がコレ。

ストックホルムのガムラタン、外人いっぱい!笑
ノルウェーのフロム鉄道、ショースの滝
「外人さんたち、もっとこっちむいて外国感出して~!」


来年こそは!

こんなに写真を撮っていても、結局いい写真は少なかった。
いや、いい写真はあるのだが、年賀状に採用するにはふざけている、、、。
二人のビジュアルも、もうちょい頑張れることはある!
貫禄たっぷりの私と、貫禄が足りないオット。
いや、オットのことはオットが考えるだろう。
私の来年の年賀状は、シュッとした私で。
来年の年賀状こそは、素敵なご夫婦と思われるように。

来年は一年をかけて年賀状写真を撮っていこう、と誓った、、、。
(壮大な誓いだなぁ~!)



以前、年賀状について書いた記事です。




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