LINE交換の壁。
友達になる。知り合って意気投合する。
そんな時は普通、LINE交換するんだよね。
(若者はインスタかな?)
先日、10日間の海外旅行ツアーに参加した。
充実だった。楽しかった。
が、しかし。
今、心残りが一つある私、、、。
友達は少なくていいんじゃない?
私は「koma8さん、良い人よね!」とよく言われる。
自分で言うのもなんだが、友達になっても損はさせないと思う。
だから知り合いは多め。
だけど、友達が多いかというと、そうでもない!笑
それは私自身が小まめに連絡を取るタイプではないので、積極的に連絡先を交換しないから、だ。
例えば、週2回、6年も通っているヨガ教室。
そこで連絡先を交換した人は一人だけ(笑)
普段に連絡を取り合う友人は2、3人。
親友なんて片手で余るくらい。
丁寧に付き合える人数なんて、私に限ってはそんなもんだ。
LINEを丁寧に返せるくらいの、そのくらいの人数で私は充分だ。
友人とは一年に一度の年賀状で近況を知ればいい。
(心の距離は近いと思っている。)
7年前、ケータイを持った
私がガラケーからケータイに変えたのは、つい7年前のこと。
オットと娘たちはすでにケータイに移行していたが、私は頑なにガラケーだった。
(使いこなせる自信がないのに高い料金を払うのがバカらしいじゃないか!)
ケータイデビューのキッカケは、
①役員仕事で私がLINEグループに入らねば、他のみんなに迷惑が掛かりそうだったこと。
②娘たちが一人暮らしをすることになり、無料のLINE電話が使いたかったこと。
そんなこんなでケータイを持った私だが。
困ったことに、ケータイを持つということは、人と繋がりやすくなるということだった。
数少ない友人が「koma8のLINE、〇〇さんに教えていい?」と言ってくる。
やめてくれーーー!
私は私のスピードで、これぞ!という方と繋がりたい。
なにを勿体ぶって、、、そう思われても、苦手なものは苦手なのだ。
根っからの断捨離気質。
コンパクトに保たれた私の世界はコンパクトのままに、現在のLINE登録数は55人(うち親戚は16人、仕事関係は15人)。
、、、友達は少なくていいでしょ?
旅の仲間は13人
さて、本題。
先日夫婦で出掛けた、北欧4ヶ国を巡るツアー10日間。
コロナや家族のあれやこれやで2年遅れになったオットの定年退職記念の海外旅行だった。
我が家にしては大盤振る舞い、オマエら何様やねん!の金額(笑)
まあ、それもいい。
38年間真面目に働いたオット、子育てに全力投球してきた私。
娘二人とも独立したし、少々の贅沢はしても良かろう。
円安は想定外だったけどさぁ(涙)
このツアー。
円安が影響したのか、フタを開けてみれば参加者15人(私たち夫婦を含む)。
なかなか、強者ぞろいだった、、、。
・お金持ちの70代ご夫婦(東京)
・70代母と娘二人(神奈川)
・ラスベガス好きマダム&行きつけ飲食店の店員(40代女性)(山口)
・定年退職したばかりの元英語教師二人(高知)
・60代ご夫婦(佐賀)
・60代ご夫婦(青森)
全国各地から集まった参加者は、それぞれエピソードを挙げれば面白いnoteがなん回か書けそうだが、まあそれは置いといて。
(我が家を除いて)余裕の感じられる方々ばかりで、最初の3日くらいは、東京、神奈川、山口が、
「アチラは行かれました?」
「帰ったら今月末は香港に行くんですよ。」
「このクルーズはナンタラがよかったですよ。」
な~んて、お互いの海外旅行回数やマウントを探り合い(笑)
私たち夫婦は、クルーズ船なんて乗ったこともないのに、隣りで話を聞かされているだけでクルーズ船に少々詳しくなってしまった、、、。
しかし、10日も行動を共にすると、内面が分かってくる。
案外気さくな、面白い人たちだったのだ。
普段の私が知り合うような人ではないから最初のうちは面食らってしまったが、どの方も常識やマナーに欠くようなことはしない、気持ちの良い方々だった。
コミュニティーおばけ
みんなの距離がグッと近くなったのは、旅の中盤ぐらいから。
食事の会話も弾み、お互いのことも話したり、どんどん親しくなって楽しくなってきた。
その一因は、添乗員さんの仕切りの素晴らしさも大きいが、山口から参加の40代の女性(山口お姉さん)の力が大きかった。
山口から参加の二人の関係は友人だという。
(途中までみんな母娘と思っていた)
お客さんと会話しながら調理をしているからか、山口お姉さんは聞き上手の気配り上手。
観光地に着くと「みんな~こっち~!」と、自撮り棒で集合写真を撮ってくれる。
東京のお金持ちご主人も思わずポーズをしてしまう!笑
みんなは徐々に山口お姉さんとLINE交換を始めていった。
この人、コミュニティーおばけだ、、、。
(私のLINEのハードルは高いまま!笑)
「その写真、送ってもらえますか?」
こんな私にもとうとう山口お姉さんからお声が掛かった。
ストックホルムでのことだった。
ノーベル博物館の裏口で、奇跡的にヴィクトリア王太子に遭遇した時のこと。
とっさにみんながスマホのカメラを起動させたのだけれど、いい写真が撮れていなくて、唯一?私の写真が正面からのバッチリなアングルだった。
「その写真、欲しい~!!LINE交換してもらえますか~?」
なんとサラリと、スマートにLINE交換するんだろう。
嫌だなんて言えない空気。
私は文字通り空気を読んで、すご~く久しぶりに、あまりに久しぶりすぎてアタフタしながらQRコードを読み込んだ。
(お友達追加の仕方を覚えていた私、エライぞ!笑)
そして、どさくさにまぎれて、佐賀奥さんともLINE交換してしまった、、、。
(LINE交換したのは一年ぶり、次女が結婚して次女夫とのLINE交換以来だ!笑)
この人ならしたいかも?
旅行も最終盤。
ヘルシンキ空港を出発するあたりから、みんな何か言いたげで、どんよりな空気感になった。
例えて言うなら、卒業式の後のような。
このまま別れちゃうの?、みたいな。
楽しかったことばかりだった北欧10日間。
添乗員さんが、
「こんなに天気に恵まれて、みなさん協力的でトラブルもなくてスムーズで。私、終わるの寂しいです。次のツアーが怖いです(笑)」
とおっしゃるくらい。
かくいう私も、柄にもなくお一人だけ気になる方がいた。
青森から参加されていたご夫婦の奥さん、66歳。
派手な感じも無くて、たぶん性格は天然。ちょっとうちの妹にも似ている人の良さ。
私とは10歳も年上なんだけど、何となく波長が合った。
大型客船では、たらふく?ワインを飲んでおしゃべりした。
青森ご主人もうちのオットに似ている。
なんたって、お互いに似たような服を着ている。若い頃はJプレスだったに違いない。
(今どき無いトラッドな感じ!笑)
たぶん、青森奥さんもそう感じていたと思う。
私の買ったお土産について話を振ってきたり、自由行動の時のことを話したり。
お互いに人見知りでなければ、初対面からもっと打ち解けて仲良くなっていたに違いない。
LINE交換したいなぁ~。
いや、やめとこ。
でも、したいなぁ〜。
相手が言ってきたら、喜んで交換しよう!
ヘルシンキの搭乗待ち時間も、
羽田の入国審査口でも、
国内線荷物預け窓口でも。
ずっとお互いに視界に入っていて、微妙な空気感で会話をした。
最後にお手洗いで一緒になった時も。
あと一押しなのに、LINE交換の一言が言えない。
私も壁が高いけど、あなたも高いんですね!笑
結局、LINE交換はしなかった。
スキー場のゲレンデで見たときはカッコよかったのに、街で会うとそうでもなかった、、、的な(笑)
良い思い出のまま、お別れしましょう。
案外、交換してもLINEしないかもしれないし。
これが一期一会というものよ。
もし、ご縁があったら、またなにかのツアーでお会いするかもね。
(絶対ない、に百万点!)
「青森奥さんならLINE交換しても良かったと思っとるんじゃろ?」
とオット。
分かる?
いい出会いを逃しちゃったかなぁ。
旅行は終わったのに、なにか忘れ物をしてきちゃったような。
あ~ぁ、LINE交換すればよかったなぁ〜。
ちょっと酸っぱい今日この頃、、、。
ヴィクトリア王太子のハナシはこちら。