お盆、あれこれ。
お盆が終わった。
人の出入りも激しくなにかと忙しかったけれど、それも含めて楽しい一週間だった。
私とオットは同郷だ。
私の実家は隣だし、オットの実家も、そのほかの親戚もそのへんにばらばらといる。
だから、盆・正月・GWに長距離の帰省移動をしたことがない。
ニュースとかで見る”渋滞〇㎞”とかが羨ましいほどに憧れで、一度でいいから「今回の帰省はキツかった~!」なーんて言ってみたい。(アホか!)
ラクと言えばラクなんだけど。
盆・正月に、帰省と称した旅行がしてみたい。
はい、つまらん願望です、、、。
社会人一年生の時。
お盆の過ごし方で父と大ゲンカをしたことがある。
友人に阿波踊りを観に行こうと誘われた。
たしか友人のお父さんか何かが旅行会社の人で、ツアーにキャンセルが出たのでその穴を埋めるべく急きょ格安で参加できることになったのだ。
広島港を夜に出発する”銀河”というクルーズ船で一泊し、翌日に徳島観光と阿波踊り見物、その夜再び船中泊で翌朝広島港に着くという弾丸だった。
阿波踊りは徳島でお盆の頃に行われるお祭り。
一度行ってみたかったし、船旅も初めてで、私はウキウキ気分でこんなに良い話はないと親に得意げに話をした。
すると、父がすごい剣幕で怒り始めた。
「お盆に出掛けるなどもっての外。断りなさい。」と。
その阿波踊りは8月11日で、まず私としたら11日はお盆じゃないという認識でその時点でもうかみ合わない。
・12日の早朝には帰ってきてお盆は家にいる。
(私の感覚では12日はお盆前。)
・友人には行くと伝えていて今さらのキャンセルは迷惑がかかる。
・当時私の仕事は秘書的な仕事で、勝手にお休みは取れない。夏はお盆の期間しかお休みはとれない。
(お盆に家にいなければならないなら、私は毎年どこにも行けない。)
父に何度も説明したけれど、「お盆に家にいないなんて、遊び人みたいなことをするな。」と私の意見は取り合ってもらえず。
社会人になってもこんなに縛られるのか、私はこんなに怒られる程の悪いことをしているのか、、、なんとも言えない気分になった。
私は悪くない!
結局、この時は父の理不尽に納得ができず、ケンカをしたまま旅行に出掛けた。
(その後しばらく口をきいてはもらえず、私も自分から折れることはなかった。)
もう30年以上昔の話だけれど、お盆になると思い出す(笑)
あの頃は、お盆に娘が家にいなかったら恥ずかしいと言われなければならない事だったのだろうか。
ひとつ思い当たるのは、4歳違いの妹がちょうど大学一年生で、久しぶりに帰省していたこと。
家族が大好きな父は、久しぶりに揃う家族が一日でも不在なのがいやだったとか?
(だとしても、私は悪くない!と今も思う。)
この一件は私も精一杯戦ったが、その後の父の機嫌が何日もすこぶるまずく、こんなに面倒臭いならと翌年も翌々年もどこにも行かず、、、。
父とはその後、阿波踊りの話はタブーとなった(笑)
結婚してからは、オットも私も地元が同じだし、盆・正月は両親も義両親も今か今かと孫のお泊りを待っていたりするので、結果的にどこにも行かない。(いや、行けない、、、)
娘たちが中・高校生になると、盆も正月もない部活が始まった。
いよいよ遠出が出来なくなった。
(これは激しめ部活あるあるでしょう)
娘たちが大学生になった。
私は阿波踊りの苦い思い出もあって、娘にはお盆だろうがお正月だろうがその時にやりたいことをしたらいいと思っていた。
その時しかできないことをしてみるのが良い。
二人ともあちこち出掛けていたけれど、長女も次女もバイト三昧で人手不足のこの時期はいつも働いていた。(バイト料も良いそうだ)
飲食店で働く次女は主婦のパートの人たちがお休みのぶんをいつも以上に働いていた。
長女は神社で巫女のバイトをしていて、年末年始は徹夜で大忙しだった。
二人は「人がお休みしている期間は、やっぱり家にいてお休みなのは贅沢なことよね。」と言った。
(お盆は旅費も宿泊費も高いしね、と)
そっか、そういうもんか。
この数年は、妹家族、長女家族、今年は次女夫婦も帰省してくる。
私たち夫婦はいよいよどこにも行けはしない。
でも、これもいいかな。
今回、オットは孫と毎日海に出掛けた。
ほんとに楽しそうなオット。
(我が娘が2歳の頃には、これほど尽くしてはおらんよね、、、という嫌味の一つ二つ吐いてしまった。)
私はいつも通り、ご飯を作ってばかりの毎日だった。
長女夫とはもう3年の付き合いだから、何となく好みは分かっていたつもりだったけど。
だけど、そうめんが苦手だったと初めて知った。
(子どもの時に食べ過ぎたそうだ。まあそれもあるあるだね!笑)
そうめん、乳製品が苦手な長女夫は食後に缶チューハイ、そのあとコーラとポテチで完成!
(これさえあれば大丈夫!笑)
次女夫は、まだまだ付き合いは浅い。
お昼にスパイスカレーを作ったけど、お代わり1回で満足だったのか、まだまだイケたのか。
そのあたりのポテンシャルの見極めは今後の課題だ。
次女夫はお風呂上りに缶チューハイで、こっちはおつまみはポテチじゃない。
これからも私はみんなの帰省を待ってばかりかもしれない。
それもいいね。
一緒に過ごすことでの新しい発見が面白い。
こういう発見が帰省の楽しみかもしれない。
みんなが帰った翌日。
朝は起きたのだけれど、疲れていてもう一回寝てしまった。
お昼にオットが冷やし中華を作ってくれた。
定年退職して2年半。
何も言わずともお昼を作ってくれるようになったんだなぁ。
食後の片付けも何も言わなくても手伝うようになった。
何もできなかったオットも、少しづつスキルは上がっている。
これも新しい発見だなあ、、、
(ありがたや、ありがたや。)
お盆。
どこにも行かなくても楽しいもんです(^^♪
でもいつか。
みんなでお盆に旅行したいなぁ。
(上げ膳据え膳、サイコーだろうなぁ!!)