TOV テイルズオブヴェスペリア 感想
前々からやりたいと思っていたヴェスペリア、半年以上掛かってやっとクリアしました。プレイ時間は100時間くらいです。なるべく急がないようにやったのもありますが思った倍は長かったです。PC版です。テイルズシリーズは初プレイでした。感想や意見をつらつら書いていきます。一言で言えば楽しかったし、周回プレイもしてしまいそうな感じです。ネタバレはそんなにありません。
①序盤のレベルデザインについて
序盤は戦闘を複雑化させないで、シナリオやキャラ立てを優先してプレイヤーの脱落を防いでいるのが印象的でした。初ダンジョン(クオイの森)でボス戦がないのはびっくりしました。ほとんどただのピクニックです。
②シナリオやキャラクターについて
プレイヤーの予測を裏切るシナリオが多くて楽しめました。温泉イベントとかで謎に連投されるスキットも良かったと思います。
ただキャラクターのバックグラウンドが薄いような気はします。例えばエステルなら専属メイドとか貴族の婚約者とか意地の悪い継母とかいくらでも話が作れそうなのにもったいない気がしました。
あと過去の回想イベントはあったほうが良かったと思います。若かりしレイヴンやジュディスが出たら面白かったろうと思います。
③戦闘について
後半になるとシステムが増えてきて戦闘の比重が重くなります。スキルはかなり複雑でついていけない人も結構いただろうと思います。自分も消化しきれてない感じがあります。オンラインのマルチプレイで上手い人のプレイが直接見れたらもっと楽しそうです。
自分はパティを一番良く使いました。モードによって技の性質が変わるのが面白かったです。料理するのじゃ! パティ、ユーリ、ジュディスあたりはプレイヤーが使って初めて真価が発揮されるキャラだと思います。特にジュディスは補助技や回復技がないので硬派過ぎる。
④RPGという形式について
世界中の街を回る旅というのは流氷から砂漠まで絵的には映えるんですが、人間や都市のネットワーク的な広さは表現が難しいように感じます。例えば帝都ザーフィアスの物流の流れとか、どんな感じで実効的な支配領域が広がっているのかはよくわかりません(ヘリオードが前線なんでしょうか?)。 ②で感じた「薄さ」もここに関係しているように思います。
完全に自分の好みにするなら登場するキャラとイベントを全部ザーフィアスに詰め込むと思います。せめてイリキア大陸までです。あえてワールドマップを作らずに「濃い」街を描くことで、かえって世界の広さが表現できるのではないかと思います。それはもはやRPGではないのかもしれません。でも続編が作れます。ヴェスペリアは正直一作ではもったいないです。
あとエステルの婚約者を出します。参考文献を載せておきますので興味がある方は御覧ください。
参考文献: