詩的小説:タバコの煙と君の寝顔
休みの日。
昼近くまで眠る君。
横にいる。
タバコを吸う僕。
煙が薄く漂い、部屋の中に柔らかな静寂が広がる。
昼近くなのに「だから言ったじゃん」と寝言を言う君。
その声はまだ夢の中からの呼びかけ。
どんな夢を見てるのだろう。
ふと笑みがこぼれ、吹き出す僕。
君の寝顔は、無邪気で穏やか。
頬が少し赤く、まるで小さな子供のようだ。
何もないけどさ。
君との時間だけはあるからさ。
僕は毎日が楽しいよ。
この瞬間が永遠に続けばいいのにと思う。
寝言を言う君。
どんな夢を見てる?
微笑みながら、君の寝顔を見る僕。
その寝息は、穏やかで安心感を与えてくれる。
起きた君はまだ夢の中?
ぼーっとしている。
目を細め、まるで何かを思い出そうとしているかのようだ。
スマホを手に取り、時間を確かめる。
画面の明かりが部屋をほんのり照らし出し、
その瞬間、目の中にまだ残る夢の余韻が映る。
君の一日が始まった。
少しずつ目が覚め、心が活動を始める。
「おはよう」と言うと、
君は微笑みを返しながら、
まどろみから完全に目覚める。
その瞬間、また新たな物語が始まる。