見出し画像

視覚障害の方も触れて楽しむことができる凸印刷を施した書道芸術作品のカレンダーを出版します

私は、視覚障害の方が触覚を使って自分が筆で書いた文字を感じたり、書道作品を鑑賞したりすることができる「触覚書道」という概念を提唱・命名し、仲間と一緒にその普及に努めています。

触覚書道は、視覚障害になっても書道を楽しむことができるという書の新たな社会性の発見であると考えています。

プロジェクトをやろうと思った理由

視覚障害の方にも書道芸術作品を楽しんで頂くために、凸印刷カレンダーの作成を思い立ちました。
そんな折、ここ数年で失明された恩師三上栖蘭先生が再び筆をとって字を書きたいという意志をもっていると知り、先生に作品を依頼し素晴らしいものを提供していただきました。
視覚障害となった先生が何度も何度も練習を繰り返し書き上げた作品は、多くの方に勇気と希望を与えるものになるのではないでしょうか。
費用が高額となるためクラウドファンディングをします。
↓ ↓ ↓
camp-fire.jp/projects/view/690504

触覚書道刻字協会の活動

私達は、視覚障害のある方にも書道を楽しんでいただくことを目的とし「一般社団法人触覚書道刻字協会」を2021年9月に立ち上げました。
主な活動として、東京都障害者福祉会館で月に一度「触覚書道刻字講座」を開催し「筆に特殊な液をつけて発泡スチロールに書くことにより、書いた部分がすぐに凹んで、どんな字を書いたかが触ってわかる」という方法で書道を体験していただきます。体験した方より「できないから諦めるのではなく、どうしたらできるかを考えるきっかけになった」という言葉をいただき、活動を続けていく励みになっています。

これからは、より多くの視覚障害の方に触覚書道を知っていただくために、地方に出向いての出張ワークショップや盲学校などで子供たちに触覚書道を体験してもらうこと、触覚書道のやり方の開発、他団体とのコラボ、視覚障害のある芸術家への支援など、色々な活動を展開していきたいと考えています。

今回、視覚障害者となった書家三上栖蘭先生の凸印刷カレンダーを世の中にだすことにより、手にした方がそこから勇気をもらい、視覚障害の方には一流の書家の作品を触ってその芸術性を感じていただき、また、晴眼の方には視覚障害をより深く理解するきっかけとなることを望んでいます。

視覚障害者も晴眼者も一緒に書道を楽しむ「触覚書道」の活動を広げていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?