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侍、桃を切る

平原を抜けてしばらく、仙吉は友の血で染めた刀を丁寧に川で洗い落とした

一段落したら、上流からドンブラコドンブラコ何かが流れてきます。

「・・・あれは」

仙吉の腰ほど大きなモモが流れてくるではありませんか

仙吉は桃を拾い、陸に上げました。

「斬るか斬らないかそれが問題だ」

心の友に裏切られたのが心に残っているのか、疑いの心が仙吉を襲います。

「ここで斬らないでいつ斬るというのだ」

覚悟を決め、仙吉は桃を丁寧に斬りました。

桃が開きます。

そこにはなんと・・・っん?

ただの種ですね

斬ってしまった桃をどうするべきか悩んでいると、川辺で魚取りをしている子供たちがこちらに向かってきます。

「おじさん大きな桃だねわ~け~て~」

「・・・構わん」

「ありがとう!!!おじさん!」

みんなで桃はおいしくいただきましたとさ。めでたしめでたし


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