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藝祭とブルーピリオドさんぽ


まだまだ夏が続く9月、東京へ2泊3日の小旅行をしてきました。
メインの目的は東京藝術大学の学芸祭、通称「藝祭」と、大好きな漫画「ブルーピリオド」の聖地探訪!

「藝祭は藝大生のガチの遊び」の言葉通り、藝大生の才能とアートが爆発した最高に楽しいお祭りでした〜◎

※以下、漫画「ブルーピリオド」のネタバレを含みますので未読の方はご注意下さい。


「藝祭」とは?

「藝祭」は日本で唯一の国立芸術大学である東京藝術大学の学芸祭で、9月初めの3日間において美術、音楽、その他アート諸々において藝大生の才能と個性が大爆発するお祭りです。

(引用:「ブルーピリオド」第8巻32筆目)

藝祭では美術学部による作品展示、音楽部のコンサート、ステージライブ、作品のフリーマーケットなど面白い展示が盛りだくさんですが、なんといっても一番の目玉は「神輿」と「法被」!!!

各学部の一年生がチームに分かれて神輿と法被を製作し、当日は法被姿で神輿を担いで上野周辺を練り歩くメインイベントです。
特に神輿は夏休みをまるまる1ヶ月使ってデザイン〜製作を行うらしく、藝大1年生の夏は藝祭のためにあると言っても過言ではないんだとか。青春だなぁ。

藝大に着いてさっそく、ブルーピリオドデザインのマンホールを発見!
ユカちゃんもいた!

祭りだ!神輿だ!藝祭2023

音楽部キャンパスの門のところでは、10時からのパレードに備えて神輿がばっちり待機中でした。
「これほんとに発泡スチロールでできてるの!?」と何回もじっくり見てしまうほどの精密さと存在感!語彙が少ないのが恨めしくなるけど、「藝大生の技術と頭の中、半端ねェ〜〜!!」という感想しか出てきません!笑
「藝」の一字が躍る法被がカッコ良すぎて眩暈がしそう。
この法被も各チームごと違ったデザインになっています。
AM10:00、いよいよ藝大から上野公園に向けて行進スタート!
ドンドンピーピーガチャガチャ、サンバ隊の陽気なリズムに乗せて大行進。
今年の神輿は龍、猫、獅子、クジラがモチーフでした。
よいしょよいしょ、わっしょいわっしょい、街の人も巻き込んで神輿は賑やかに街を進みます。
(引用:「ブルーピリオド」第9巻34筆目より)
上野公園の広場までやってくると、音楽に合わせたパフォーマンスが繰り広げられ、その年の最優秀神輿が決定されます。
今年はやっぱり一番かっこよかった龍の神輿でした◎
(引用:「ブルーピリオド」第9巻34筆目より)

パフォーマンスの様子はYouTubeの公式チャンネルがありましたので、是非そちらからどうぞ◎

ここで最優秀賞を獲得した神輿が、3日目に上野駅前の商店街を練り歩きます。
サンバ隊の音楽、担ぎ手や商店街の方々のわっしょい、観衆のざわめきが一つになって大きなうねりになっていきます。
狭いアメ横の路地いっぱいに、大きな神輿と人、人、人。「何かを作る」というエネルギーと「楽しさ」が炸裂したパレードでした。めっちゃかっこよかった!!

学内展示とコンサート

神輿のあとは藝大構内の展示やアトリエをぶらぶら。
そこかしこに藝大生たちの作品が飾られていて、時間がいくらあっても足りない…!まるで大きな美術館みたい。
こちらは構内に展示されている過去の神輿のマケット(模型)。
毎年毎年、まったく違うデザインが生まれててほんとに凄い。ブルーピリオドに描かれている神輿デザインを見つけてちょっとにんまり。
藝祭を回る矢虎と世田介くん。
(引用:「ブルーピリオド」第2巻8筆目より)
展示は、好きな展示もあればよく分からないものもあったり。
キャプションを読んでも「?」なもの、家に飾りたいなぁと思うもの、友達が好きそうだなぁと思うものまで色々でした。
アートって色々だな。
作陶する教室でしょうか、陶の一字がドーン!
かっこよ。
8階建の絵画棟は隅々まで展示があるので、先に8階まで上がって降りながら鑑賞するのがいいかも。。。
藝大二次試験の日、10kg以上ある画材を担いで登る途中体調不良でダウンしてしまった矢虎。
(引用:「ブルーピリオド」第5巻21筆目より)
木漏れ日きらきら
8階の廊下からは藝祭の喧騒に紛れてスカイツリーが綺麗に見えました。
(引用:「ブルーピリオド」第9巻34筆目より)
「でっけえことは最強なんで!」って台詞が聞こえてきそう。
(引用:「ブルーピリオド」第7巻27筆目より)
13本のジーンズをひとつに繋ぎ合わせて絵を描き、それをまた13に分割するアート。
藝大生の卒業後(毎年行方不明者とニートが多数派)を思うと重みが違う…
壁一面の大作は9月4日までの期間限定作品。
この後どうやってまた綺麗にするのかも気になる。
壁一面使って製作していいよ、って言われたところで困ってしまうのはわたしが凡人だからだろうな。。。笑
(引用:「ブルーピリオド」第9巻38筆目より)
ライブステージ。毎年オモシロイ方々が登場するらしく、今年もずいぶん盛り上がったみたい。
模擬店。デスメタルお好み焼きはなかったけど「ふなむし」って屋台はほんとにありました(ふなばし美術学院っていう予備校の卒業生がやってる屋台でした)。
別の屋台で食べた水餃子もおいしかったです。
上野公園のフリーマーケット。
似顔絵やTシャツ、キーホルダー、うつわ、オブジェetc…ありとあらゆるアート作品が並んでいました。
(引用:「ブルーピリオド」第9巻34筆目より)

音楽部のコンサートにも行きましたが、事前抽選制で8公演申し込んで当選は2公演のみ。倍率半端ない〜〜!!
将来の名演奏者たちの演奏を間近で楽しめるというだけあって、凄い競争率でした。プログラムもかなり色々なバリエーションがあって、正直コンサートも美術学部も全部見て回ろうと思うと本当に時間が足りないくらい。。。分身したかった…!


藝祭、初めて行ったけどめっっちゃくちゃ楽しかった〜!!!
楽しそうに全力で何かを作ってる人は、やっぱり周りを巻き込んで楽しくするパワーがあるんだと思います。挫折したり無気力になる時ももちろんあるとは思うけど、この熱気と情熱の中で創作ができる藝大生が少しだけ羨ましくなってしまいました。。。

来年も絶対また行こうーーっと!!
以下、おまけで喫茶店とアートめぐりの記録です。

おまけ:喫茶店とアート巡り

菊池亜希子さんがおススメしていた喫茶店、ワンモアへ。
ふかふかホットケーキ、通称「マル」。
こちらはレモンがかわいい「シカク」。
たっぷりじゅわっと卵液が染みて、ぷわっぷわ。
上野の喫茶店ギャランでアイスティータイム。相変わらずギラギラのピカピカバブリー空間でした。
矢虎たちも美術館帰りに寄り道してた喫茶店。
画集見ながらゆったりしてみたいなぁ。
(引用:「ブルーピリオド」第9巻35筆目より)
錦糸町の「ニット」でプリンアラモード。平日だったのに、結構な混雑でした。
上野の「王城」でナポリタン。
東京のナポリタンはお皿に盛られてるんだな〜個人的には熱々の鉄板スタイルの方が好き。
国立西洋美術館。
矢虎たちがベラスケス展を見にきたところ。
(引用:「ブルーピリオド」第9巻35筆目より)
モネをバックにロダンのヴィーナスを眺められる贅沢〜!
Le Repas Frugal /ピカソ
矢虎と橋田が彫刻の森美術館で鑑賞していた作品。
今やってるキュビズム展も観に行きたいな〜!
(引用:「ブルーピリオド」第11巻43筆目)
夜は国立博物館へ。幻想的で素敵だなぁ。
「鵜」/下村観山筆
これが国立博物館では一番好きだった作品。
右側の鵜と左側の鳥でスペースに差がありすぎじゃない?と思ったけど、観山が何を考えてこの構図にしたのかを知ると凄く納得したし心に沁みた。こういう発見ができることが美術館の醍醐味のひとつかもなぁ。
褐釉蟹貼付台付鉢/宮川香山作
壺のダイナミックさも凄いけど、「壺に蟹くっつけよ!」っていう発想と蟹の艶感の表現力凄過ぎる。生きてるみたいだ…
「古代メキシコ展」にも滑り込みで行ってきました。
朴訥で荒削りで、でも不思議な力強さと怖さがある南米の文明たち。
最後は国立科学博物館へ。恐竜の骨の展示の迫力が凄い!
美術館が「人間の可能性」の結集だとしたら、博物館は「無限の自然」を感じる場所。
魚、貝、動物、植物、etc…情報量が多すぎて、一日ではちょっと足りないくらい。また行きたいな。

やっぱり東京の美術館、博物館巡りは最高に楽しい〜!
とりあえず来月あたりにキュビズム展、ローマ展、ゴッホ展は行きたいな。

ではまた!

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喫茶店に行ってきます〜