TAKE OVER
2021年10月21日・・・
10月21日に決勝戦が行われた「G1 CLIMAX 31」、その結末は・・・
レインメーカー「オカダ・カズチカ選手」の7年ぶりの優勝でした。
改めて、1カ月以上も激闘を戦い抜いた選手及びに関係者の皆様、お疲れ様でした!!
ですが、本日の記事はG1についてではありません。
オカダ選手がG1を久しぶりに優勝した、同じ日に行われた僅か5分の試合について語りたいと思います。
流れるはずのない入場曲
コロナ禍の中ですっかりお馴染みとなった、リング周りの消毒作業中の休み時間明けに、その事件は起こりました。
さてここから第4試合の選手が入場してくるぞ・・・と思ったら流れてきた入場曲はザック・セイバーJr.選手のもの。
おかしい、今日彼は試合が組まれていないはずだ。タイチ選手の負傷の件もあり、タッグパートナーのザック選手も、事前に発表された今日のカードの中には名前が無かったのです。
そして、私の頭の中の「?」マークは入場してきたザック選手を目にするとさらに大きくなりました。
普段試合の際に着用している物ではない、いわゆるトレーニングウェアで入場してきたザック選手。
その意図を測りかねていた私ですが、その直後に流れたのは「TAKE OVER」
他でもない、負傷欠場中の柴田勝頼選手の入場曲!!
そして入場ゲートに姿を見せる、こちらも同じくトレーニングウェアの柴田選手。私の頭の中では「?」がどんどん「!?」に変換されていきました。
そして阿部リングアナから発表される、グラップリングルールでのスペシャルエキシビジョンマッチ!!
この時点で、私のテンションは最高潮でした。
誰もが待っていた、最高の5分
試合自体は、5分という短い時間制限の中で、存分に濃厚なやり取りを見せてもらいました。
ザック選手なら組技オンリーでもかなり高レベルなものを見せてくれるのは分かっていましたが、柴田選手も欠場中とは思えないほどに動きが良くて、ザック選手とここまでやりあえるのか、と驚かされました。
試合後、リングの上でマイクを握る柴田選手。そこで放たれた一言が、
「次、このリングに立つときはコスチュームで。 以上!!」
そう、あの「ストロングスタイル」を体現したような、最高に武骨で、最高にかっこいい男がついに戻ってくるのです!!
奇しくもこの日はG1の決勝戦。
そこで優勝したのは他でもない、柴田選手が欠場するきっかけとなった試合を闘った、オカダ選手でした。
オカダ選手が新日本の頂点に再び返り咲こうかという同じ日に、柴田選手がリングの上に帰ってきました。
今のケイオスと本隊が同盟を結んでいる状態なら、同じコーナーに立つ2人だっていつの日か見られるのかもしれません。
これだから、プロレスは長く見るほど面白い!!
やっぱり今日も、プロレス最高!!