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速報!『小倉城はすごいぞ』セミナー

小倉城再建65周年にあわせ講演会が開催されました。そのタイトルは『小倉城はすごいぞ』で、講師の三浦教授は、日本伝統建築技術保存会特別会員、文化財石垣保存技術協議会評議員、日本城郭協会評議員等として活躍されており、小倉城の歴史漫画『本当はすごい!真説 小倉城』の監修もされている先生。

本当に講座が圧倒的な内容で凄かったので(小倉城もすごかったんですが)速報を書いておこうと思いました。後ほど、公式からまたアップされるかもしれませんが、サマリーをお届けします。

サブタイトル

「江戸・名古屋・大坂に次ぐ超巨大天守と、熊本の二倍の超巨大城郭」というサブタイトルそのままの講座内容でした。小倉城は全国城の平均の7倍の広さで熊本城の2倍以上の広さであるということです。水掘の中から立ち上がった日本一日本初の城であるとのこと。また、五重天守は幕府の管理が厳しいため、小倉城は四重に見せている造りになっており、幕府の監視をかわす天才的発想であるとのこと。

個人的に心に残った話

江戸時代の99%は海運。小倉城は海運のレベルが高い街で、日本の物流の最先端を走っていました。直接海上に出る門が5つもあるのは凄いこと。今は紫川として知られるところも、小倉城ができた当初は入江で、城内にある入江としては日本史上最大であるとのことでした。

4階より5階の方が大きい「唐造」と、一階が石垣からはみ出しているのが小倉城っぽさだそう。(唐造とは本来、珍しい、高級、贅沢品といった意味)石垣はどうしても真っすぐ積めないので曲がっているのが普通なのだが、そこを見せないために、小倉城は一階を石垣より外側に出して直線に見せているとのこと。津山と岩国と萩と熊本と佐賀が小倉っぽい(おそらく小倉城の影響を受けたと考えられる)城だそう。

小倉城の弱点は南西にあるとのこと。だからこそ強固に作ってあり、そこに侍町や足軽町を配置していたそうです。小倉城の西に板櫃川という川がありましたが、その川沿いに土手を作っており、その土手が最長で、防御力を非常に高めていたとのこと。このあたりのことは、12月25日から始まっている小倉城庭園企画展「城下町小倉の秘密~時を紡ぐ物語」で展示している地図を見てもらえると、より面白いかと。

こちらが小倉城庭園に展示中の地図です

防御力高そうな城だということがわかりますね!
他にも内容盛り沢山でした。

『小倉城はすごいぞ』備忘録

以下は、メモったものをそのまま書いておきます!

・城内にある入江としては日本史上最大
・当時の99%は海運
・聡明な殿様が作った都市は碁盤目になっており、明治以降の近代の発展にめちゃ寄与する
・直接海上に出る門が5つもあるのは凄い(通常はひとつ)
・日本の物流の最先端
・西日本大きさTOP2が姫路小倉
・佐賀城は小倉城の図面を参考にした
・どうやら黒田を経由して佐賀の鍋島に図面が渡ってるので、細川と黒田は本当に仲悪かったのかなあと疑問
・寛永頃に五階廻縁を室内に取り込み唐造に改造した?
・熊本城の五階も応用?
・佐賀、津山、高松も小倉城の図面を使った
・福岡(取り壊し)も?
・他の国の天守に大きな影響を与えた日本一の城
・小倉城は最上階の真ん中に上段の間
・88畳の部屋がある→マジでデカイ
・半間の部屋があるが安土や小倉城由来の城にしかない
・小倉城は安土に似せてる?
・石垣造りの日本代表は池田と細川
・細川は見栄えを真っ直ぐにするため、石垣から1階がはみ出してる→マジで凄い
・小倉城の隅石はへこんでない
・熊本よりはるかに凄い
・日本で始めての痩せてない城
・西日本で巨石最大
・大手門は最大
・虎の門は名石、縞が綺麗

終わり

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